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寅に翼ならぬ虎のしっぽ

2024-04-06 19:04:32 | 日記

山科から京都へ抜けるトンネルをくぐると、ああ、もうすぐ京都につくと思うのです。そして、鴨川を渡るとウキウキしてくるのでした。それが私の京都への想いです。でも、今日は半端ない混雑、9時20分ごろ何に人、ひと、ひとです。さくらに季節、せっかくだから京都の放送大学サテライトでビデオを見ようと出かけました。こんな日に朝から勉強なんて誰も考えないので大きな教室はガラガラで貸し切り状態でした。家で勉強するよりもずっと効率がいいので久しぶりに落ち着いた気持ちになりました。15年前くらいに学んだ科目と同じですが、いやかなりレベルアップしています。

そうか、私はなにかを学ぶために仕事を続けていたのだなぁと思うのでした。なにしろ、私たちの時代は、25歳を過ぎたら12月26日のクリスマスケーキと言われ、28歳になれば何か訳ありなのよねと言われ、結婚して2年も子供ができないと周囲からまだ、お子さんは?と言われ肩身が狭かったのです。結婚すれば自由がなくなるというのが私を働き続かせた(外に出ることをさせた)要因なのでしょう。

今の朝ドラの「虎に翼」を見ている若い(若くなくても)女性は、そうよ、そうよね!と主人公のセリフに同感するのではないでしょうか。親の世代を見ても結婚がバラ色の人生につながるなんて想像できないと思う人は正直な人かもしれません。私は主人公の母親の豹変ぶりに(本質が出ただけ)あっぱれでした。不本意な結婚をした彼女は、娘には幸せになれるいい相手をと必死に見合いをさえるのですが、娘のために振袖を買いに行くとき、女であることでまだまだ不利益なことが多いと大学の関係者に言われ、うちの娘の優秀さを知らないのかと憤慨して、呉服屋ではなく法学書の専門店で「六法全書」を買い与えるのです。

もしかしたら、わが母親もあほな娘に託した気持ちがあったように思えるのです。私は寅の強さも(賢さ)もましてや翼などないのですが、今日放送大学で学び直していて思いました。なんでも学ぶことは好きだったのだ!と。それが定まらなかった。外科医になりたくて、なぜか演劇学に進んだあほな娘。今日の発達心理学を読んでいて、医学的にも心理学的にもひとが好きだったのではと思うのでした。もう遅いですが、寅のしっぽくらいにはなれるといいのですが。

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