朝起きて庭(というほどのものではないが)に出てみると、昨日植えた朝顔がもう棒に巻き付いている。植物はすばらしい。一つは西洋朝顔なのでどんどん伸びていくかもしれない楽しみだ。今日は昨日求めた小梅をつけないと。半分に分けて、梅しょうゆと黒砂糖漬けを作ろと思う。今の私の生活では贅沢なのだが、そんなことができる暮らしがうれしい。
朝のネットの記事に、88歳の岸恵子さんの自伝の宣伝が出ていた。日経に掲載された「私の履歴書」を3部作にしたものらしい。その中にフランスへ渡るときのシャンピア監督の口説き文句として「卵を割らないとオムレツは食べられない」が出ていた。フランスのことわざという。確かにそうだなぁ。
そんな時に大坂なおみさんの記事が胸にいたい。彼女ほどプレッシャーやマスコミに曝されていなくても、人と会いたくない、人と話したくないと思うことはあるだろう。それを「うつ病」と言わなくても、大なり小なりこころのケアが必要なことがあるだろう。私がこの頃思うのは、こじらせてはいけないということだ。私は「うつ病」を心の風邪とは思わないがこじれると治りにくい心の傷があると思う。そう、なかなか「大丈夫じゃない」とは言えず忙しくしてごまかしたりしている。
私は卵を割ってこの地へ来た。オムレツはだいぶおいしく食べられる状態になった。こじらせた風邪がやっと治ったのだ。もと夫は自分には治せなかったと肩を落とした。大きな力が必要だった。一つは自然、もう一つは名医の責任を持ったかかわり方だろう。
根のない生活をしていた私に、「根付く」地を与えてくれたのだろう。
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