暮れの1日、掃除にも洗濯にも買い物にも、そして帰省や海外旅行に出るにもいいお天気だ。昼は空いている琵琶湖線も大きな荷物を持った人がいっぱいだ。うらやましい。なんとなく寂しくなって弟にメールした。どうせ返事はかえってこないのだろうが。せめて料理の材料を買うついでに、お正月に着るものでも買おうと出かけた。昨年は、引っ越し騒ぎで何も買わなかった。(買えなかった)
パジャマのいいのを買おうと思った。若い時と違い、みじめなパジャマは着ていたくない。誰かに見られるわけでもないが、家にいるときほど、きちんとしていたいと思うようになった。最期は「雪女」よ、あの人の手の中で溶けて消えるのよ、なんて冗談を言っている。それが理想なのだ。残すのはパンツ3枚。自分の始末をしないで死ぬのはいやなのだ。日常でもホテルを出るときは、できるだけ入った時と同じように部屋を片付ける。自分の足跡は残したくない。人それぞれだが、物があふれたまま、だれかに処分してもらおうという考えは私にはない。
たかがパジャマ、されどパジャマで小柄な私に合うサイズは、子供のパジャマ売り場のようだ。これはさすがにおばあさんは着られない。まぁ、大きいのはいいのだが、気に入るものが少ない。母が花柄のパジャマを喜んだが、いざ自分のものとなるとないものだ。4年前の交通事故以来、いつなにがあるかわからないと、入院グッズやらも準備している。50代では考えもしなかったなぁ。
「なんでも軽くね、さら~っと流すのもいいのよ。それも賢い生き方よ」先日、余呉湖へドライブした友達の妹さんが言ったいた。そういうほうがいいのかもしれない。どうせ最期は「雪女」なんだから。つまらないこだわりは不要かもしれない。来年は「ああ、そうですか」で流してしまおう。つまらぬ自己満足は捨てよう。
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