0400時に起きて必要なものだけを持って0500時、朝もやの中を出発。本谷山に着いた頃からもやが晴れてくる。
峠から塩見岳へは標高差で500Mほどなので普通は2時間ほどで行けそうだが、地図のコースタイムはその倍以上かかっている。細かいアップダウンを繰り返す私の苦手登山道のようだ。案の定上ったかと思えば下がり、また上って下ることを繰り返して一向に標高を稼がせてくれない。
塩見小屋の手前ぐらいからやっと本格的な上りとなって小屋から上は岩稜帯を上っていく。
小屋付近から見える右天狗岳、左が塩見岳
岩稜帯を慎重に登って0820時塩見岳西峰(3047M)到着。後ろには富士山がドーンと見える
隣の東峰(3052M)バックは間ノ岳から北岳への稜線
東峰はスペースが小さいので西峰に戻ってゆっくり眺望を堪能する
もう一度富士山。右の岩が東峰
千丈、甲斐駒、間ノ岳など南アルプス北部の峰々
あいにく南の荒川、赤石岳方面はガスがかかってよく見えない。
去るのが惜しい眺めをあとにして下りにかかる。帰りもまた上り下りを繰り返すことを思うといささかげんなりする。岩場の下りは慎重にと思いつつ、一か所足の置場が悪かったのかバランスを崩して岩の一段をプチ滑落してしまう。下が平だったのと転がったとき頭の部分に岩がなかったのが幸いしてで大事に至らなかったがまさにヒヤリハッとの瞬間だった。危ない、危ない。
テント場の直前で突然雨が降ってくる。あわててカッパを着て1230時、峠に戻る。雨は通り雨ですぐに止み、夕方にはきれいな空が望めた。
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