積雪期の山の楽しさを知ると、夏山は暑いから止めておこうかなどと思ったりもするが、「梅雨も明け太平洋高気圧が張り出し」などと聞くとやはり出かけたくなるのが山婆の宿命か。
今年は南木曽での土石流のためJR中央線が分断されていて松本方面は不便なので、伊那の方へ回って南アルプスの塩見岳に登ることにする。塩見岳は以前にも行きかけたのだが天気が悪く途中で引き返したので今回は再トライになる。
豊橋から飯田線を走る特急伊那路に乗る。飯田線には特急が1日2本しかなく、各駅停車で全線乗ると7時間ほどかかる。以前青春18切符で乗ったことがあるがさすがに疲れた。山間部とのどかな田園地帯を走り、いわゆる秘境駅と呼ばれる駅も多い。山間部の駅の目の前に家が一軒だけあって周囲にはなにもなく、この家の専用駅かとも思えるところもある。
登山口の大鹿村へは伊那大島からバスで1時間ほど。1530時ぐらいに着くが今日は猛烈に暑い。とても散策などする気になれず、今日の泊り客は私一人の宿にこもる。
伊那大島マンホール。この辺り、果物の生産が盛んのようだ