昨夜の天気予報通り、高気圧が張り出しお天気に問題はなさそうだ。次の宿泊地五色ヶ原までが長いので宿の0530時の朝食を断って自分でスープとパンの朝食をとって0500時出発。この時の気温は2度。風が少しあるので体感温度はかなり低く感じる。陽はまだ昇ってないがかすかに明るく、ヘッドランプは不要だ。
50分ほどで薬師岳(2926M)着。ここで完全に陽が昇る。
北に見えるのは剱、立山
ゆっくり眺めを楽しみたいところだが先が長いのですぐに歩きだす。ここから北薬師岳まではコースタイムで30分とあるが、他の人の記録では1時間ほどかかるらしい
金作谷カールの底にわずかに残る雪
北薬師岳までは岩場が多くヤセ尾根の通過もあってやはり50分ほどかかる。さらにここからスゴ乗越小屋までは高度差700Mほど下っていく
振り返って薬師岳方面。見る角度によっては穏やかな山容に見えるがここからみるとなかなか険しい立派なお姿
真っ赤なミヤマダイコンソウ
これは何の葉っぱかな
間山には小さな池が
針ノ木岳などの裏銀座方面
0910時スゴ乗越小屋到着。ここでトイレ休憩と水補給。さらにスゴ乗越まで下ってそこから上りとなる。これから登るスゴノ頭と越中沢岳。なかなか手強そう
秋色の登山道
この辺り岩場の連続で緊張が続く。おっ、大砲岩
こんな平らなところに出るとやっと緊張がほぐれる
細かい上り下りを繰り返して1245時越中沢岳(2591M)到着
もともと上り下りのミックスするコースは苦手なのだが、なんとなく油断して越中沢岳をなめていた。 かなり足にきている。今回は結局小屋泊まりにしたが、テント泊まりもいいかななどと大それたことも考えた、つくづくしなくてよかったとあらためて実感した。
またここからいったん下がって今度は鳶山(とびやま)を越さなくてはならない。これがなかなかしんどい。岩に膝をぶつけ痛い。そのとき、新調したばかりのファイントラックのズボンが破れたのも痛い。
前方にガスがかかって、越えなくてはいけない鳶山が見えず、どこまで上ればいいのかと腹が立ってくる。この辺りで、かなり後ろに見えていた後続組に抜かれる。1500時、やっと鳶山(2616M)到着。あとは五色ヶ原まで下るだけだ。
五色ヶ原山荘も見えてくる。まだかなり厚い雪渓が残っている
コースタイムでは9時間40分のところ、出発から10時間半かかって1530時五色ヶ原山荘到着。一気飲みしたサイダー、うまい!夕食の時、私とほぼ同じ時刻に出発した若い単独行の女の子に話を聞いてみると彼女は「1330時に着いてビールを飲んでいました」とにこやかに答えてくれた。おそるべし、いまどきの女子。