ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

鳳凰三山縦走②

2017年12月28日 | 山旅

冷凍庫の中での一夜が明けて今日は快晴。朝食はお餅とぜんざい。昨夜は鳥ダンゴ鍋だった。暖かいものが何よりうれしい。

朝食後ガイドさんより今日の予定の話がある。天気晴朗なれど風強しということで上へ行くのは断念、来た道を下山するとのこと。昨日体調不良だった人のこともあるので昨夜からなんとなくそんな気がしたのだが・・・。しかしこれもツアーの宿命、強行突破はありえないので気持ちを切り替えて下山の準備にかかる。

冷凍庫のような小屋だったけどお世話になりました

 

準備を整えて出発したのだが、少し行ったところで女性が靴下の具合がおかしいので穿き直したいとのこと。じっと待つのも寒いので小屋に引き返す。履き直すといってもアイゼン、スパッツを外して、靴を脱いでなのでけっこう大変だ。再度出発!

昨日は視界も悪く写真も撮れなかったが、今日は空もスッキリ富士山もくっきり

 

行くはずだった稜線もはっきり。うーん、残念

 

 

少し下ると地蔵岳が見える

 

オベリスクも

 

お日様が出ているだけで気持ちが明るくなる。夏の太陽は過酷だが冬はなによりありがたい。体調不良だった男性も下りは大丈夫のようだ。ところが今度は私にトラブル発生。アイゼンが外れたのだ。それもつま先と踵をつなぐジョイント部分が壊れ元に戻らない。結局ガイドさんが持っていたチェーンスパイクを借りることにする。

下りとは言え、アイゼン命というほど危ないところもないのでチェーンスパイクでも十分快適に歩けたのは幸いだった。

それにしても場面によっては命を預けるアイゼンが壊れるとは。これがもし今年春の西穂沢上部の後ろ向きで前爪を蹴り込まなくてはいけないような場面だったらと思うと背筋が寒くなる思いだ。

もう少しで登山口というところで今度は一番元気だった男性が足首をひねり遅れ始めるがなんとかがんばって下りきり、ツアー終了。

参加者それぞれにちょっとしたトラブルがあって他のメンバーの足をひっぱったり体調不良で行動に制限がかかることもあるのがツアー登山の宿命。無理をすれば遭難に結びつくこともあるので仕方のないことだ。アイゼンの不備というトラブルを起こした私自身もえらそうなことはいえない。

稜線まで出られず途中までの山行となったが、参加者はそれなりに経験ある人たちなのでふだんできない「山あるある話」も楽しめたし、ガイドさんの貴重な話も聞けた。山歴が長くなってもまだまだ実際に経験してみないとわからないこともあり学ぶべきところもあった。

真面目な感想はそういうことだが、一番印象に残ったことを今の若者ふうにいうなら「冬の2400mの火の気のない山小屋の寒さ、ハンパねぇー。」というところか。

 

 

 

コメント
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