年を越すと阪神淡路大震災から30年を迎える。それを前にいくつかのイベントが行われているが今日は六甲の神戸大学キャンパスで開催中の展示を観に行った。
神大のいくつかのキャンパスの一番上の神大正門を入ったところ
このキャンパスがもともとの大学の一番古いところらしい
展示は社会科学系図書館の2階で行われているとのことで図書館に。
階段を上がったところ。なかなか歴史を感じさせる内部だ
あの日の被害写真と復旧後の写真が並べられていて実際の場所がよくわかる
当時の私は大阪に通勤していて毎日不安定な交通手段で通勤することに懸命で、のちに写真では見ているが、直後の惨状はリアルタイムではあまり目にしていない。改めて当時の惨状が信じられない思いだ。
図書館を出て坂道を下って別のキャンパスの神戸大学百年記念館の展示も見せてもらう
こちらは震災で犠牲になった神大の学生、職員の追悼展示
神大では深江にあった旧商船大学在籍者を含め学生、教職員合わせて47人が犠牲になったとのこと。プロフィールを読むと出身地は全国、海外にも及んでいる。亡くなった方の遺族の方が語る当時の状況を読むと、崩れた建物の下になって圧死された方が多く文字通り胸の詰まる思いがした。さらには救出を救助隊員に頼んでも生存者優先ということで後回しにされたという記述も多く、当時のひっ迫した状況もよくわかったがなんとも切ない。
この震災後も各地で地震、水害などが起き大勢の方が犠牲になっている。それでもそれらに巻き込まれず自分が生きていることは幸運であったからかもしれないが、喜んでばかりではいられない複雑な思いもするのだった。
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