のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

料理上手への道

2005年07月16日 23時34分04秒 | 日常生活
通うことになったお料理教室は
健康料理教室です。
身体に優しいお料理を丁寧に教えてくれます。

うん、身体に優しいものを食べると
心まで優しくなるな。

これは、出来上がったお料理を
試食したときののりぞうの感想。

現在の身体に悪い食生活を反省。
せめて、この白砂糖中毒を治さなくては。
そして、夕食の自炊90%を目指すのです!
・・・お金もたまりそうだし。

と、邪な気持ちも入りつつ決意。

早速、先生に料理上手になるための
心構えを聞いてみました。
先生のお答えは単純明快。
とても分かりやすいものでした。

「そうね。カレシを作ることかしら。
 この人のためにお料理を作ってあげたい!
 そう思える人がいると、お料理って
 案外、苦にならないものなのよ。」

・・・・・お料理上手への道も
なんだかはてしなさそうです。

方向音痴ではありません

2005年07月16日 23時28分15秒 | 日常生活
縁あって健康料理教室に通うことになりました。
月一回、第3土曜日で、本日初日。

お料理教室でお料理を学ぶ、ということは
本日のお昼はおいしいものが食べられる、ということ。

意欲満々でれっつらごー!

場所は我が家から自転車で20分程度。
のりぞうの行動範囲内です。

ところが。
出発後、目的地である高取1丁目に到着して
気がつきました。

場所、知らなかったわ。。。。

「高取1丁目」という知っている地名に
安心して、それ以上詳しく聞くのを
すっかり忘れてました。

しょうがなく高取1丁目にある家の表札を
一軒一軒確かめて歩きます。
・・・伺うお宅の電話番号も確認してませんでした。

変質者じゃありませんからねー。
ちっとも怪しいものではありませんよー。
と、心の中で繰り返しつつ
通行人が近づいたら、それとなく家から離れ
人畜無害をアピール。

それにしても1丁目って広いんですね。
歩いても歩いても目指すお宅の
表札は見つかりません。

今日のお昼はコンビニプリンかな。。。。

と、諦めかけたそのとき。
見知らぬ番号から電話がかかってきました。
お料理教室の先生からです。

助かったぁ。。。。。

家が分からないことを素直に告白し
助けを求めたところ、
のりぞうが立っている場所の
目の前のマンションでした。

・・・・しまった。
マンションはノーマークだった。。。。

のりぞうの頭の中で
   お料理教室=一軒家
という図式が出来上がっていたため
執拗に一軒家の表札を確認して回ってたのです。

のりぞうは、方向音痴ではありません。
一度行ったところにも
行ったことのないところにも
ひとりで間違いなく到着することができます。

ただ、ちょっとした確認を
すぐに忘れてしまうのが玉に瑕。

【本日の気付き】
 行ったことのないところに行くときは
 せめて行く先の確認ぐらいはしましょう。
 もしくは、連絡先をうかがっておくこと。

【再放送】カバチタレ

2005年07月16日 19時10分39秒 | テレビ鑑賞
◆2001年冬クールだったようです。
◆出演者:深津絵里、常盤貴子、山下智久
     陣内孝則、岡田義徳、
◆ストーリ
 性格も環境も何もかも正反対の二人の女が出会い、
 実はお互いがお互いを羨んだり反発し合いながらも、
 助け合って、理不尽な社会の荒野で闘っていく・・。
 (でも、上手くいかなくて悔しい想いをすることもある)。
 その中で友情が生まれ、さまざまな男性とも出会い、
 恋愛の理想と現実に悩み、もちろん仕事の理想と現実にも
 悩んで、自分を見つけ出していく。

◆感想
 大好きなドラマで、再放送のたびについつい見てしまう
 作品です。というわけで、今回ようやくDVDに落としました。
 これで、好きなときにゆっくり見ることができる!

 いや、それにしても何度見てもおもしろーい!
 深津ちゃんのマシンガントーク冴え渡る栄田さんの
 気が強いけど、かわいらしさを失わない性格が
 大好きでした。栄田さんみたいな大人の女性に
 なりたかったのに・・・・。

 世の中、なかなかうまくいきませぬ。

ブラック・フラッグ・ブルース/2004年夏

2005年07月16日 19時09分20秒 | 舞台(キャラメルボックス)
■ストーリ
 人類が火星まで居住地を広げた時代。
 最先端の科学が瀕死の重傷を負った女性を助けた。
 しかし、彼女はもう元の彼女ではない。宇宙船に
 体ごと組み込まれ、コンピューターを凌ぐ処理能力を
 与えられて生まれ変わったのだ。
 ある日彼女は、パイロットになるための最終試験を
 受ける3人を乗せていた。その中には本当の娘である
 砂記の姿も。試験飛行中の彼女に海賊が乗り込んで
 来て、船は爆発の危機を迎えることになる……。

■感想 ☆☆☆☆☆
キャラメルボックスの舞台を生で見ることができた
初めての作品。台風上陸の中、上演された舞台は
思い出に残るものになった。

テーマは「親子愛」かもしれない。
だが、私はリョウスケとマリナの恋に釘付けだった。

「おまえが好きなんや。
 おまえがそばにおるだけでええんや。」

ストレートな告白に私まで幸せな気持ちになった。
がさつで乱暴で感情を伝えるのが不器用なリョウスケ。
おせっかい焼きで口うるさくて心配性のマリナ。
絶えず口喧嘩を繰り返す二人がほほえましい。
その底に大きな信頼があることが
見ている私達にまで伝わってくるから。

外国映画のような恋愛は苦手。
感情を伝えることが苦手な日本人気質が
DNAの中に組み込まれているのだろう。
そこはかとない愛情の伝え方や
見ているこちらが照れくさくなるような
不器用な愛情表現に惹かれる。

だから、こういう恋愛がしたいと真剣に思った。
演じた岡田さつきさんと岡田達也さんが
大好きな役者さんだったことも
大きく影響したかもしれない。

ただ、マリナの娘を演じていた岡内さんの
どなるような発声や演技に少し辟易。
気が強い女の子なのは分かるが、
かわいげがなさすぎるのだ。
もう少し、母親へのゆれる感情を
表現してほしかった。

ヒトミ

2005年07月16日 19時08分12秒 | 舞台(キャラメルボックス)
■ストーリ
 ピアノ教師のヒトミは、交通事故で首の骨を折り、
 全身が麻痺してしまう。自暴自棄になったヒトミは、
 恋人・小沢に一方的に別れを告げる。半年後、
 入院先の大学病院の研究チームが開発した装置・ハーネスの
 モニターに選ばれる。ハーネスをつければ、もう一度、
 体が動かせるようになるのだ。必死のリハビリで、
 歩くことはもちろん、字も書けるようになるヒトミ。
 しかし、なぜか、ピアノには触ろうともしない。
 そんなある日、ハーネスの欠陥が発見されて……。

■感想 ☆☆☆+
この作品を見ている最中、一遍の詩を思い出した。

生きる / 谷川俊太郎

(前略)
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ
(後略)

生きるってどういうことだろう、と
真剣に考え込んでしまう。
まったく動けず、感覚もなくただ意識のみ。
それでも、意識がある以上
私達はその状態を「生きる」と認識するだろう。
だが、その状態の本人にとってはどうだろう。
自分の体を自分で動かすこともできない。
自分の手がどこかにぶつかっても分からない。
動く自由も感じる自由も奪われて
「生きている」と実感できるだろうか。

口は自由に動く。
話すことができる。食べることもできる。
だが、それで「生きたい」と願うだろうか。

人が「生きている」と実感するのは
どんなときなんだろう。
私は生きていると実感したことがあるだろうか。
あたりまえのことに対して、あまりにも
鈍感になっている自分に気づかされた。

生きる気力も目的もうしなったヒトミを
愛しつづける婚約者。支える親友。
「生きる」のは自分のためだけではない。
自分を愛してくれる周囲の人のため、でもあるのだ。

さよなら、ノーチラス号

2005年07月16日 19時07分37秒 | 舞台(キャラメルボックス)
■ストーリ
 「本当にしたいことは何なのか」
 12歳になったばかりの僕は、終業式が終わると、
 リュックサックを背負って家を飛び出した。
 両親に会うために・・・。

 ブリキの潜水艦に詰まった、18年前の夏の思い出。

■感想 ☆☆☆☆☆
主役の西川浩幸さんは小学生と30代半ばの男性を
演じ分け、そして、その相棒である「犬」を
坂口理恵さんが演じる。

ドラマや映画では見せることができない
舞台ならではの魅力が詰まった作品。
着ぐるみやメイクではなく、演技力だけで
犬や小学生を演じてみせる二人に
思いっきり拍手を送りたくなる。

そして、見終わった後、自分が小学生だった頃のことを
懐かしく思い返してしまう。一日が長かったあの頃。
夏休みの初日に、夏休みが永遠に続くのではないかと感じたこと。
暗くなるまで遊んで家に帰るときの夕暮れの色。
家から漂ってくるお風呂や夕ご飯の匂い。
大人に辛いことや悩みがあるなんて思いもしなかったあの頃。

だが、タケシは大人の「辛い事情」で
それまでの生活をすべて奪われる。
家族との生活も生まれたときから過ごしていた家も。
タケシは決して泣き言を言わない。願望も言わない。

「うん」「それでいいよ」

子供の願望は大人の事情には逆らえないことを
そして、今の自分では望みが叶えられないことを
悟っているタケシは終始痛々しい。
そんなタケシをぶっきらぼうに温かく見守るネモ船長と
彼の飼い犬サブリナ。

子供の頃、大人になっても
子供の気持ちを忘れないと誓った。
けれども、その気持ちさえ徐々に薄れてきている。

だから、この作品を見ると切ない懐かしい
気持ちになるのだろう。

TRUTH / 2005年春

2005年07月16日 19時06分44秒 | 舞台(キャラメルボックス)
■ストーリ
 舞台は慶応4年。上田藩(今の長野県上田市)の
 江戸藩邸。6人の若い藩士たち。有名な人物は
 一人もいない。彼らは藩の、日本の将来について
 考え、話し合う。誰に頼まれたわけでもない。
 ただ守りたい人のために、尊敬する人のために、
 友のために行動しようとする6人。
 それぞれの「TRUTH」のために。

■感想 ☆☆☆☆☆☆
TRUTHは「真実」である。
劇中、小金井先生は弟子たちに向けて言う。
誰の心にもTRUTHはある。
そして、そのTRUTHはそれぞれ違う。
自分のTRUTHを追及するのだ、と。

登場人物はみな、誰もが必死に生きている。
自分の信じる方向に向かって。
自分なりの意見をもち、その意見を表明し
仲間たちと意見をぶつけ合う。
より良い明日を全力で目指しているのだ。
そして、その「より良い明日」は
決して自分にとっての「より良い明日」ではない。
日本全体のより良い明日であり、
自分の家族にとってのより良い明日。
自分の大切な人や愛する人にとってのより良い明日であり、
そして、自分の信じる仲間にとってのより良い明日、なのだ。

私利私欲という言葉が誰にも当てはまらない。
もちろん、「悪役」は存在する。
仲間を裏切り悲劇を作り出す人物。
だが、彼もまた時代の犠牲者だ。
幕末という激動の時代に翻弄され
人生を狂わさざるを得なかった彼ら達の
生き様に涙がとまらなくなる。

「生きろ。生きて償うんだ!
 俺も生きて償いつづける。」

主人公の最後の叫びが胸をうつ。
私達は何があっても生き続けなければいけない。
過ちを犯しても、辛いことがあっても。
それは私達の「義務」であり「責任」なのだ。

キャラメルボックスならではの笑いを織り交ぜつつ
正面からの直球メッセージ。どの役者も熱い役を
熱く演じていて熱気が伝わってくる。
私にとって、見終わった後の余韻がもっとも大きい作品。

おめでとう / 川上弘美

2005年07月16日 02時01分53秒 | 読書歴
■ストーリ
 小田原の小さな飲み屋で、あいしてる、と言う
 あたしを尻目に生蛸をむつむつと噛むタマヨさん。
 「このたびは、あんまり愛してて、困っちゃったわよ」
 とこちらが困るような率直さで言うショウコさん。
 百五十年生きることにした、そのくらい生きてればさ、
 あなたといつも一緒にいられる機会もくるだろうし、
 と突然言うトキタさん……ぽっかり明るく深々しみる、
 よるべない恋の十二景。

■感想 ☆☆☆*
 川上弘美が描く登場人物は体臭がない。感情に波がない。
 波がない、というのは少し違う。感情の波を「見せない。」
 自分の心の中の葛藤を他人にぶつけない。
 親友にも恋人にも夫にも。自分の心の中の葛藤を
 自分の心の中で静かに決着をつけ、決着がついたころに
 その感情について報告する。淡々と。
 彼女たちはきっと色々な経験を経て、自分の心の中の
 葛藤を人にぶつけても何も解決しないこと、決して
 心は楽にならないことを学んできたのだろう。

 個人的に自分を騙した彼を「本当に愛しちゃってたの。
 好きで好きで死にたくなっちゃったくらい。」と
 さらっと言ってのけたショウコさんに涙が止まらなかった。

 彼女たちは、愛情が永遠には続かないことを
 知っている。いつかは終わりが来ることを。
 それでも人を好きになることに希望を持つ。
 別れが来ることを知っていて、恋の始まりに
 恐れを抱かない。

 ハッピーエンドの話はない。
 どれも切なくいとしく、そして暖かい。

春季限定いちごタルト事件 / 米澤穂信

2005年07月16日 01時45分27秒 | 読書歴
■ストーリ
 小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが
 互恵関係にある高校一年生。今日もふたりは手に手を取って
 清くつつましい小市民を目指す。それなのに、二人の前には
 頻繁に謎が現れ、なぜか謎を解く必要に迫られる。
 二人は小市民になれるのか?

■感想 ☆☆☆☆
 北村薫さん、加納朋子さんに続く新たな「日常の謎」
 シリーズ。そして良質の青春小説。
 主人公二人の個性が際立っていて、自分の友達のように
 ふたりを思い浮かべることができる。それぐらいリアル。

 何かのきっかけがあって、中学時代に変化を決意した
 小鳩さんと小佐内さん。彼らに何が起こったのかは
 本書では全く触れていない。だが、「目立ちたくない」
 「他の人の中に埋もれたい」「必要以上に他人の注目も
 反感も集めたくない」こんな気持ちは青春時代特有の
 ものであり、誰もが一度は感じたことがある感情
 なのではないだろうか?

 そして、固い決意にも関わらず、変わりきれない二人。
 人は決意だけでは性格も性質も変えることはできないのだ。
 
 ふたりの距離感が心地よい。
 恋愛関係ではないが、お互いに無理をしない関係。
 お互いのことを信頼しあい、何もなくてもなんとなく
 傍にい続けるふたり。ずっとこんな瑞々しい関係で
 いてほしい。それが無理だと分かっているからこそ
 この二人の関係はこんなにもほほえましいのだろう。  

SFサムライフィクション

2005年07月16日 01時28分57秒 | 映画鑑賞
■ストーリ(解説含)
 浪人から刀番に執りたてられた風祭が藩の宝刀を
 奪って逃亡。追うはスゴ腕の剣士・溝口。
 風祭はその腕を見抜き、溝口に決闘を申し込む…。
 人気ミュージシャン・布袋寅泰が音楽を手掛けるとともに
 風祭役に扮し、ニヒルな侍像を創り出している。

■感想 ☆☆☆
 小さい頃から時代劇を見て育ったせいか
 時代劇に対して何の抵抗感もない。
 むしろ、時代劇好きなほうに分類されると思う。
 日本人独特の「情」があふれている世界観が
 肌にあっているのだと思う。

 しかし、この映画は、時代劇なのにまったくもって
 時代劇っぽくない。白黒なのに古臭くもない。
 映像も音楽もスタイリッシュで若さあふれている。
 ストーリーに深みはないものの
 音楽と映像の勢いにぐいぐいとひきつけられる。

 特筆すべきは、緒川たまきの美しさ。
 白黒の画面が彼女の清楚な美しさ、品の良さを
 際立たせている。「映画女優」という言葉が
 よく似合うのだ。

 今も昔も人間の抱える悩みも喜びも
 きっと変わってない。ただ、その苦悩への
 向き合い方が少しずつ変わってきているのだろう。
 見終わってそんな気分になった。