のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

皇帝ペンギン

2005年07月23日 22時46分34秒 | 映画鑑賞
■ストーリ
 氷で覆われた南極大陸、マイナス40℃の世界で、
 120日間絶食して子供を育てる皇帝ペンギンの姿を、
 4年間の準備期間と8880時間分のフィルムをまわして
 描ききっている。南極で冬の気配の訪れを感じ始めた日。
 皇帝ペンギンたちは、自由と安息を約束する海を離れ、
 100キロ近い行進を始める。

■感想 ☆☆☆☆
 ドキュメンタリーではあるものの、ペンギンの家族に
 視点を定めているため、ストーリー仕立てにしやすく
 そのおかげで、ドキュメンタリーが苦手な私にも
 とっつきやすい作品に仕上がっている。

 愛らしいペンギンの映像と、「愛らしい」「かわいい」
 だけでは済まされない「自然界で生きることの厳しさ」
 「自然界のルールの不思議さ」。

 命をかけて、子供を生み育てるペンギンたち。彼らの
 真摯なたたずまいに背筋が正される思いになった。
 そして、言葉も出ないほどの愛らしさ。
 見ているだけで笑顔になる。

 吹き替え版を担当している大沢たかおさん、
 石田ひかりさん、神木竜之介さんたちの声のあたたかさにも
 改めて気付くことができたし。
・?
 君たち、声優としてやっていけるのでは・・・?

ドラえもんワンニャン時空伝

2005年07月23日 14時54分44秒 | 映画鑑賞
☆☆☆

大山さんが演じる(?)ドラえもんでは
最後の長編映画。

というわけで、久しくドラえもんからは
遠ざかっていましたが、録画していました。
もっとも遠ざかっていた、と言っても
長編映画だったら、割と見ているような・・・。

もっとも好きなのは「雲の王国」
ドラえもんで涙したのよねぇ。。。
そして、「鉄人兵団」も・・。

などと思いつつ、ワンニャン時空伝を
流し見しました。・・・ごめんなさい。

でも、久々に会えたドラえもんは
やっぱり大好き。
相変わらずドジで頼りになるんだか
ならないんだか、という状態だけど
そこらの人間よりよっぽどハートがあるのよね。

そして、映画版では、なぜか
いつも男をあげるジャイアン。
今回もなかなか良いヤツでした。
でも、今回はのびた君以外は
そこまで活躍してくれなかったかな。

最後のドラえもん映画なら
もっと最後らしい仕掛けをして欲しかったなぁ
などと勝手なことを思ってしまいました。

それにしても思うのは
幼年期に見たもの、触れたものは
私たちに大きな影響を与えてるってこと。

今、見ているドラマや本よりも
小さい頃に出会ったアニメや絵本のほうが
私の心に大きく入り込み、
多大な影響を与えていると思う。

そう思うと、今、ちびっこたちが見ているもの
触れているものが少しでも良質なもので
あることを心から願わずにはいられない。

カラフル / 森 絵都

2005年07月23日 14時17分42秒 | 読書歴
■ストーリ
 死んだはずの「ぼく」の魂にむかって天使が言った。
 「おめでとうございます、抽選にあたりました!」。
 そうして、ぼくは輪廻のサイクルに戻るために、下界に
 いるだれかの体を借りて(天使業界では「ホームステイ」と
 いうのだそうだ)前世で犯した悪事を思い出さなくては
 ならなくなった。
乗り移ったのは「小林真」という自殺したばかりの
 14歳の少年。絵を描くのが得意な以外は、親友と呼べる
 友だちもいない冴えないヤツ。父親は自分だけよければいい
 偽善者、母親はフラメンコの先生と浮気中。しかも、
 好きな女の子は、中年オヤジと援助交際中ときた。

■感想
 世界はカラフルな絵の具のようなもの。
 色んな色があって、その中には綺麗な色もあれば、
 くすんだ色もある。どの色が良い、悪いではなく、
 その風景にもっともふさわしい色がある。

 そんなメッセージが胸にまっすぐ届いてくる。
 世の中、捨てたもんじゃない。
 悪いことはいつまでも続かない。

 人間も決して一色でできているわけではなく
 色んな色が交じり合ってできている。
 だから自分自身でさえも、どの色が本当の
 自分なのか分からなくなってしまうのだ。

 最悪だと思っていた家族のほかの色が見えて
 くるうちに、主人公は少しずつ少しずつ
 世の中を見直し始める。

 世の中がすばらしいものに思えてしまう
 きっかけなんて、ほんのささいなこと。
 それは、才能やお金なんかではなく、もっと
 ありふれたことなんだよねぇ、としみじみと
 共感できた。

 憎まれ口でしか弟への愛情を表現できない
 お兄さんの素直じゃない告白に胸が
 熱くなった。