のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

聞き覚えがある会話

2006年02月01日 23時06分27秒 | 日常生活
明日から一泊で京都に出張です。
九州っ子のりぞうにとって、京都は憧れの土地。
出張ですが、テンションは上がり気味です。
ついでに観光もしてみたいっ。

ですが、仕事ですので、そんな時間は勿論なく。
土曜日は朝から福岡で用事があるため
金曜の夜には帰らねばならず。
ちょっぴり悔しい京都出張です。

せめて、駅ビルには行ってやるっ。
京都名物の晩御飯は食べてやるっ。

決意をみなぎらせるのりぞう。
と、課長が優しく声をかけてくださいました。

「大体、のりぞうくんは京都になんかいけるんですか?」





・・・・もしもし?
これでも27歳の立派な女性ですからね?
もう「わかんなーい。」とか甘えてみても
痛いだけのお年頃ですからね?

ひとりで京都ぐらい行けますとも!

「うーん。。。福岡市内だったら安心なんですけどね。
 九州を出るとなるとなぁ。」


・・・福岡市内って。。。。
そりゃ、あまりに狭すぎませんか?

まあね。
こんなふうに会社でも
甘やかされっぱなしでございます。
この会話、のりぞうが遠隔地に出張に行く際に
必ず繰り返される定番の会話です。

木製の王子 / 麻耶 雄嵩

2006年02月01日 23時00分28秒 | 読書歴
■ストーリ
 比叡山の麓に隠棲する白樫家で殺人事件が起きた。
 被害者は一族の若嫁・晃佳。犯人は生首をピアノの上に飾り、
 一族の証である指環を持ち去っていた。京都の出版社に勤める
 如月烏有の同僚・安城則定が所持する同じデザインの指輪との
 関係は?容疑者全員に分単位の緻密なアリバイが存在する
 傑作ミステリー。

■感想 ☆
 読書好きの後輩に「傑作ですよ!」と薦められて読んだ作品。

 ・・・ですが、ごめんなさいっ。
 まったくもって、この世界に入れませんでした。

 読む前に気づくべきだったのです。
 彼女とは、「読書好き」「映画好き」という
 根幹部分は同じで、話をしていてとても楽しいのですが、
 そのベクトルが進む方向は真逆。
 いつもふたりの違いっぷりを楽しむ会話しか
 繰り広げられていないことを・・・。

 彼女もミステリ好きですが、
 アリバイや密室に技巧が施されていればいるほど、
 その世界にのめりこむタイプ。本格マニアです。
 のりぞうは動機重視。いかに犯人や探偵に共感できるか
 その世界にはいりこめるか、をポイントとしています。

 というわけで、おそらく彼女がわくわくしながら
 読み進めたであろう中盤から後半にかけての
 アリバイ崩しの部分はさらさらと読み飛ばしてしまいました。
 ほら!西村京太郎サスペンスで時刻表を
 読み飛ばすようなものですね。
 ここは読まなくても話わかっちゃうし、みたいな感覚です。

 そしてラストで待ち受ける壮絶で陰惨な結末。
 なんともいえない後味の悪さと現実世界ではないような
 作り事めいた世界観にげんなりしてしまいました。
 「事実は小説よりも奇なり」ということわざを
 体言しているかのような今の世界だからこそ、
 こういう事件が現実世界で起こっても不思議ではない。
 そう思えてしまうから余計に
 私はこの小説が苦手なのかもしれません。


やさしい死神 / 大倉崇裕

2006年02月01日 22時49分01秒 | 読書歴
■ストーリ
 死神にやられたとのメッセージに首をひねる表題作を皮切りに
 物足りない芸ゆえに先行きを危ぶまれていた噺家二人が
 急に上達する「無口な噺家」、元名物編集長の安楽椅子探偵譚
 「幻の婚礼」、携帯事件に始まり牧編集長&間宮緑コンビ定番の
 張り込みで決する「へそを曲げた噺家」、アイリッシュの
 『幻の女』ばりに翻弄される緑の単独探偵行「紙切り騒動」を
 収める。
 本格ミステリと落語ネタの調和が美しい好評のシリーズ第3弾。

■感想 ☆☆☆*
 落語と探偵小説のコラボレーションと聞いて、
 すぐに思い浮かぶのはなんといっても北村薫さんの春桜亭円紫さん。
 女子大生「私」が主人公のシリーズ。「日常の謎」派の中心的存在。

 そんな根強いファンの多い分野に果敢に挑んでいるのが
 このシリーズ。
 思いがけない拾い物をしたときの嬉しい気持ちを
 読んでいるときから味わえた。
 出逢えてよかった、と思える作品。
 惜しむらくは第3弾から読み始めてしまったこと。
 どうせなら第1弾からゆっくりじっくりと読み薦めたかった。

 どの話も落語の人情話と現実世界のちょっとした謎を
 うまく絡めて、現実世界の謎も人情話に仕上げられている。
 ここ数年、落語ブームといわれているけれども
 そこはまだまだ私たちにとっては少し縁の遠い世界。
 テレビや思い出話の中でしか見たことのないような
 人情味あふれる世界がほっこりあたたかく繰り広げられている。

 また、その人情味あふれる世界とは裏腹に
 ものすごくストイックに演技を極めようとする姿勢も
 心地よい。

 今、再び落語ブームが押し寄せているのは、
 落語の中やその芸に触れる人たちが織り成す世界の中に
 私たちが忘れ去ろったものが数多く存在しているからかもしれない。

 と、ミステリーを読みながら
 そんなことまで考えてしまった。

「草の乱」上映会のお知らせ

2006年02月01日 00時15分37秒 | 日常生活
本日はご案内。

のりぞうがとっても尊敬している人生の先輩が
このたび、人材育成をテーマとした映画製作に
携わることになりました。
まだまだクランクインにも入っていないのですが
「旧制高校」を舞台に「リーダー人材の育成」を
テーマにおいた作品になるそうです。

映画のタイトルは「北辰斜にさすところ」
以下、オフィシャルサイトからの抜粋です。
---------■■■■---------■■■■---------■■■■---------

日本文化や精神性、学校教育の衰退が叫ばれています。
 もう一度、家族や国のあるべき姿を考えたい。
 そして未来を担う次世代の若者達に、
 「伝えたい志、残したい想い」があります。

---------■■■■---------■■■■---------■■■■---------


この映画製作のプレイベントとして、2月4日(土)に
監督をお願いする神山征二郎監督の前作「草の乱」の
特別上映会が実施されます。
「草の乱」は秩父事件120周年を記念して作られた作品。
1884年、秩父。農民たちは生糸価格の暴落、増税、
高利貸しの違法な利子のために破産寸前。
折りしも、自由民権運動が盛んになり、
自由党の後ろ盾をも睨んで一斉蜂起を起こすが・・・。

緒形直人さんや藤谷美紀さんが出演されています。
 詳しくはこちらを→http://www.kusanoran.com


日時:2月4日(土)14:00(13:30開場)
場所:ガスホール(パピヨン24)
    地下鉄千代県庁口4番出口直結
参加費:無料!!

興味がある方がいらっしゃいましたら
申し込みはこちらのURLよりお願い致します。
  http://hokushin-naname.jp/puibentf.html


大手映画館ではまったく上映されてなかったため
ほとんどの方が知らない映画だと思いますが
(福岡ではシネサロン・パヴェリアで
 一週間だけ上映されてました。)
色々と考えさせられる映画です。
ひとりでも多くの方がこの映画を見てくださることを心から願って。
また、よろしければ(福岡周辺の)周囲の方への
宣伝もよろしくお願いいたします。