のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

ほんとうのハハ

2006年02月19日 18時42分11秒 | 日常生活
いつも楽しく書評を読ませていただいている
ざれこさんのブログ「本を読む女。改訂版」を覗いたら
こんな占いが紹介されていました。

文庫占い

早速チャレンジ。
ていうか、日曜日に引きこもりすぎ?!
だって、寒いんだものー!

結果はハヤカワ文庫でした。
よりによってハヤカワ。。。
いえ、別に嫌いではありません。
でもね、一番手に取った回数が少ないと思うの。
あんまり思い入れもないの。

しかし、読み進めると、驚くほどよい結果なんで
おもいっきり気分がよくなりました。
なに、これ?!めっさ褒められとーやん。

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● ハヤカワ文庫さんのあなたは、陽だまりあふれる
 公園のような人です。あなたがいるだけでその場が
 暖かい雰囲気になり、なごみムードが生まれるでしょう。
 穏やかで静かなのに、しっかりした存在感があります。
 あなたの微笑みに癒されている人はたくさんいるでしょう。
 微笑みの奥の別の顔を見てみたい、と関心を持つ人も
 いるはずですが、なかなか奥の顔は見せません。
 人をなごませ、楽しませればそれでいいと思うフトコロの
 大きさがあるからです。
 そのため、八方美人と受け取られるときもありますが、
 自分のすべてを見せることが、必ずしもいいことでは
 ありません。あなたが自然のままでいられるなら、
 その姿勢を貫いてください。
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占いに褒められてどきどきしちゃいました。
普段、褒められなれてないんで
バーチャルの褒め言葉にも弱いんです。

でも、猫かぶってるのは占いにもしっかりお見通しですな。
バーチャルなのに!

しかし、ちょっぴり違和感。
ハヤカワ文庫さんに↑こんなイメージあります?
のりぞうの中ではハヤカワ文庫さんって
どこまでもSFなんですけど。
無機質な感じなんですけど。
緑あふれる公園とは正反対なんですけど。

ざれこさんが判定された「角川文庫」さんには
角川文庫さんの特徴がきちんと反映された
コメントだったのになぁ、と少々残念。
そこまで要求するほうが無理なのかな。


一番あたってる!!と思ったのは最後の一言。

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● のりぞうさんの本当のお母さんは、
 現在、北九州をさまよい歩きながら、
 あなたの名前を叫んでいます。
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おおあたり!!
「福岡」じゃなく「北九州」という地名を出すあたり
心憎い演出ですなー。すげぇや。

ETV特集「オレを覚えていてほしい」

2006年02月19日 18時19分17秒 | テレビ鑑賞
■内容
 異色の闘病記がインターネットで、書籍で、ひそかな話題を
 呼んでいる。著者は奥山貴宏さん、職業はフリーライター。
 2005年4月、肺がんのため33歳で亡くなった。
 2003年2月、風邪をこじらせて訪れた病院で突然「余命2年」
 と診断された奥山さんは亡くなる前日までホームページ上に
 闘病日記のブログをアップし続けた。

■感想
 深夜の静寂に音が欲しくなってつけたテレビの
 ブラウン管の中に奥山さんがいた。
 そのまま、食い入るように番組を見た。

 彼の名前は知っていた。彼の本「ガン漂流」など
 一連の闘病日記(と言っても三冊)の存在も、内容も、
 そして文体もほんの少し知っていた。
 けれど、じっくりと読んだことはなかった。
 立ち読みするには重い内容だったし、買うにも
 勇気が必要な重さだった。

 何より、彼の言うところの「ロックな」文体が
 わたしは少し苦手だったのだ。
 彼には同情も許さないような厳しさがある。
 うすっぺらい私が手にとってはいけない。
 そんな気がしていた。

 だから彼の言葉をじっくりと追うのは
 今回が初めてだった。彼のしゃべっている姿を
 見るのも初めてだった。
 やはり彼は思ったとおりの人だった。
 強気で自分にも他人にも厳しい。
 「癌で余命2年」という現実を客観的に見つめ
 自分が存在した証を残そうと最後までもがいていた。
 生かされることよりも生きることを選んでいた。

 ある中学に呼ばれて自分の体験を話す奥山さん。
 講演後、みんなが奥山さんの話に聞き入っていたこと、
 涙をこぼしていた女生徒もいたことを報告する先生に
 奥山さんは笑いながら言った。

 「まじで?でも、それは本意じゃないなぁ。」

 同情されることや安易に涙されることを
 恐れていた奥山さんにやっぱりな、と思った。
 うん。思ったとおりの人だった。

 けれども時が進むにつれて、
 少しずつ彼の言動が私の印象と異なってくる。

 最後の誕生日にみんなからのコメントに喜ぶ彼。
 動きたいのに動けなくて、それでも文章を
 記し続ける彼。朝ごはんを食べて外出の支度をするだけで
 午後二時になった、とあっけらかんと記す彼。

 そして最後のブログ記事。
 「死にたくないな。
  書店で会いたい。
  本屋でセットで買ってくれ。」

 死にたくない、俺を覚えていて欲しい。
 と言っていたという彼。彼の望みどおり
 彼の応援サイトは今も多数存在している。
 このETV特集は放映されて1年も過ぎていないのに
 反響が大きく、数回目の再放送だそうだ。

 番組のラストは念願かなって小説を
 書き終えた彼が深夜にシャンパンで乾杯する姿。
 笑顔だった。それを見て涙してしまった私は
 彼のロックな生き様を真似できそうにはない。

home again / 川村結花

2006年02月19日 17時34分58秒 | 音楽鑑賞
1.Here There     2.Travels
3.1999        4.Sail Away
5.Lush Life      6.全身鏡
7.Doors        8.Otoshimono
9.あいのかたち    10.お引っ越し
11.だんだんだめになっていく

川村結花さんはSMAP「夜空の向こう」の
作曲をした方です。作詞がスガシカオさんですね。

友人に誘われて川村さんのライブに行ったことがあります。
小さな小さなライブハウスで、
ピアノをひきながら歌う彼女の声が
マイクを通して、ではなく生で聞こえてきそうな
そんな贅沢なライブ。

彼女の声はあたたかくて、聞きやすくて
冬のストーブみたいなイメージ。
エアコンではなく石炭ストーブ。
音をぱちぱちと立てながらあたたかい火を
提供してくれるアナログなストーブ。
ついつい近づいていきたくなる、そんな優しい声。
そのライブ以来、冬になると彼女の曲が聞きたくなります。

このアルバムの「全身鏡」という曲は
一緒にライブに行った友人から
「この曲、聴いていると、のりぞうを思い出す。」
という一言メールをいただいて以来
のりぞうのテーマソングです。

ていうか、歌詞をじっくり聴いて驚きました。
あんまり恋の話なんてしたことないのに。
のりぞうのコンプレックスなんて
全部お見とおしなのねぇ。

でも、そういう友人だから好きです。

「あなたにさえ出会わなかったら
 誰かのこと羨んだりしなかったのに

 もっと綺麗だったら
 もっとうまく喋れたら なんて思わずいれたのに

 固く鍵かけて しまいこんでた
 臆病も嘘も全部うつす

 あなたは私の本当の全身鏡」

きんいろのはね / 田中伸介

2006年02月19日 17時16分03秒 | 読書歴
■ストーリ
 手紙を届けたり、病気の人をお医者さんのところまで
 連れていったり。港町に舞い降りた美しい金色の羽を持つ犬が
 繰り広げる切なくて心あたたまる「字のない物語」。

■感想 ☆☆☆
 この表紙にひかれてもう帰るはずだった図書館で
 再び座りなおしました。

 まったく字がない物語。正真正銘の絵本です。
 カラフルに様々な色があふれているページ。
 けれどどの色も暖かい色ばかりで優しい印象。
 絵のタッチもあたたかく、ほっこりとした味わいです。

 内容も話の流れもありきたりといえば、ありきたり。
 それでもついつい何度も見返してしまうそんな絵本でした。
 きんいろのはねを持って笑うちびっ子たちの笑顔が
 ページいっぱいにあふれる最後のページ。
 未来はこういう笑顔をもったちびっこたちに
 たくされるべきなのよね、としみじみ思いました。

ニューヨークの恋人

2006年02月19日 17時05分23秒 | 映画鑑賞
■ストーリ
1876年のニューヨーク。
 レオポルド公爵(ヒュー・ジャックマン)は、挙動不審な男
 スチュアート(リーヴ・シュレイバー)を追いかけていくうちに、
 現代へとタイムスリップ。スチュアートはブルックリン・ブリッジの
 下に126年の時を縮める通り道を発見し、そこを通ってしまった
 レオポルドは、スチュアートの元恋人でキャリアウーマンの
 ケイト(メグ・ライアン)と知り合い、恋に落ちていく。

■感想 ☆☆☆
 ひっさびさに王道のラブストーリーを見ました。
 頭を使いたくない気分だったのよね。
 何にも考えずにほけーっと鑑賞。

 いや、よかったっす。
 なんだか胸ときめいちゃいました。
 メグ・ライアンは相も変わらずかわいらしさ満開。
 男社会の中でばりばり頑張ってるキャリアウーマンなんだけど
 お伽話をちょっぴり信じてて、でも理想と現実は
 違うのよね、とあきらめかけているそんな微妙なお年頃。
 勝気なのに恋に臆病な女性をかわいらしく
 演じてました。年齢を重ねるほどかわいらしくなってる
 彼女は素直に尊敬してしまいます。

 そして、なんといってもヒュー・ジャックマン!
 かっこよかったー。公爵さま。
 「品がある」殿方ってそれだけで素敵。
 美しい立ち姿と礼儀正しい態度をほれぼれと
 見つめ続けてしまいました。
 もっとも興奮したのはメグに渡したお詫びの手紙!!
 字と言葉が美しい殿方は、私にとって
 無条件で「信用できる人」なのです。
 いいなぁ。殿方からの美しい字での手紙。

 というわけで、ごく普通に楽しみました。
 でもね。私だったら今の生活を全部捨てて
 新しい世界には飛び込めません。
 たとえ運命を感じた殿方が待っていてもね。