■ストーリ
あなたに、味方は、いる?
中三の佳苗は先生から不登校の春名に会いにいってほしいと頼まれる。
春名は佳苗に復讐したいと言う。理由がわからない佳苗は
とまどうばかりなのだが。
「たとえばさ、もう生きるのがイヤになりました。
私が死ぬのは奥村さんのせいですっていう遺書を残して
ここの屋上から飛び降りれば、奥村さんの人生、変わっちゃうよね。」
■感想 ☆☆
馬鹿なことを言い合える親友がいて、
利用できる大人のお隣さんがいて
テストもそこそこできて、たまにはちょっぴり夜遊びして
いい子ちゃんもなく、劣等生でもない毎日を楽しんでいる佳苗。
小器用に毎日を楽しむ佳苗は「今」の子たちの
願望なのだと思う。とびっきりいい子はダサい。
でも、先生から目をつけられるような「できない子」もダサい。
そこそこ頭いいのに、ちゃんと悪いことして遊んでる。
そんな生活を目指している佳苗。
そのためにはお隣の大人も利用する。
けれども、自分のせいで自殺したという同級生が現れて
少しずつ少しずつ今の生活が、というよりも
今まで築いてきた「自分らしい自分」が崩れていく。
親友と思っていた子には
「いても邪魔にならない子だと思っていたのに。」
と言われ、距離を置かれるようになる。
利用してきたはずのお隣さんは、佳苗を束縛しようと
し始める。その上、自殺しようとした「いけてない」
同級生と友達ごっこをしなければいけなくなる。
少しずつ募るいらいら。
少しずつ見えてくる「本当の自分」。
寂しがりやで甘えんぼで自分を必要としてくれる
存在が欲しくてたまらなかった自分。
人は自分にとって都合の悪いことは
あっさりと忘れることができる。
自分が見たくない現実から簡単に目をそらすことができる。
そうやって生きていかないと簡単に壊れてしまう。
それぐらいもろいのが人間なんだろう。
そして、男性より女性のほうが
そういったエゴと戦う割合が多いのだと思う。
女性のほうがそういったどろどろを内面に
多く抱えているんだと思う。
基本的に男性は自分のことが好きだから
女性ほど「人からの評価」を気にしないし
そういったどろどろを内側に溜め込むこともない。
女性は「自分だけの評価」や「自分だけの世界」では不安なのだ。
自分のことを無条件で好きにはなれないのだと思う。
だから男性とは違った形で「親友」や「友達」を
必要とするのだろう。
なんだか主人公のずるさや甘えが
ものすごく心当たりがあって気まずいような
甘酸っぱいような気持ちになる物語だった。
あなたに、味方は、いる?
中三の佳苗は先生から不登校の春名に会いにいってほしいと頼まれる。
春名は佳苗に復讐したいと言う。理由がわからない佳苗は
とまどうばかりなのだが。
「たとえばさ、もう生きるのがイヤになりました。
私が死ぬのは奥村さんのせいですっていう遺書を残して
ここの屋上から飛び降りれば、奥村さんの人生、変わっちゃうよね。」
■感想 ☆☆
馬鹿なことを言い合える親友がいて、
利用できる大人のお隣さんがいて
テストもそこそこできて、たまにはちょっぴり夜遊びして
いい子ちゃんもなく、劣等生でもない毎日を楽しんでいる佳苗。
小器用に毎日を楽しむ佳苗は「今」の子たちの
願望なのだと思う。とびっきりいい子はダサい。
でも、先生から目をつけられるような「できない子」もダサい。
そこそこ頭いいのに、ちゃんと悪いことして遊んでる。
そんな生活を目指している佳苗。
そのためにはお隣の大人も利用する。
けれども、自分のせいで自殺したという同級生が現れて
少しずつ少しずつ今の生活が、というよりも
今まで築いてきた「自分らしい自分」が崩れていく。
親友と思っていた子には
「いても邪魔にならない子だと思っていたのに。」
と言われ、距離を置かれるようになる。
利用してきたはずのお隣さんは、佳苗を束縛しようと
し始める。その上、自殺しようとした「いけてない」
同級生と友達ごっこをしなければいけなくなる。
少しずつ募るいらいら。
少しずつ見えてくる「本当の自分」。
寂しがりやで甘えんぼで自分を必要としてくれる
存在が欲しくてたまらなかった自分。
人は自分にとって都合の悪いことは
あっさりと忘れることができる。
自分が見たくない現実から簡単に目をそらすことができる。
そうやって生きていかないと簡単に壊れてしまう。
それぐらいもろいのが人間なんだろう。
そして、男性より女性のほうが
そういったエゴと戦う割合が多いのだと思う。
女性のほうがそういったどろどろを内面に
多く抱えているんだと思う。
基本的に男性は自分のことが好きだから
女性ほど「人からの評価」を気にしないし
そういったどろどろを内側に溜め込むこともない。
女性は「自分だけの評価」や「自分だけの世界」では不安なのだ。
自分のことを無条件で好きにはなれないのだと思う。
だから男性とは違った形で「親友」や「友達」を
必要とするのだろう。
なんだか主人公のずるさや甘えが
ものすごく心当たりがあって気まずいような
甘酸っぱいような気持ちになる物語だった。