のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

怖いもの知らず

2006年12月04日 22時39分01秒 | 日常生活
本日は隣の部署から移動してこられた先輩の歓迎会でした。
現在、社長秘書をしておられる先輩が
1月から産休に入られるため、秘書業務を受け継ぐべく
移動してこられた方です。
よって、当然、本日の歓迎会には社長も出席されます。

朝。おぎこ先輩から移動してこられた秘書さんの
新しい内線(電話番号)を聞かれたため
即効、愚痴も交えつつ、返信いたしました。

「新しい番号は ○○○ でーす。
 本日、夜は歓迎会です。
 社長も来られるらしいです。ユーウツ。」

返信して数分後、歓迎会の主役の先輩から
メールが届きました。

「私の新しい番号を知りたがってるのはどなたかな?
 今日の歓迎会、ユーウツだろうけど
 (私もユーウツ)よろしくー!」

・・・・・・何?!
ワタクシ、さっきのメール、誰に送ったの?!
ちょっと!ちょっと!!

恐る恐る送信したメールを振り返ると
やはり何を思ったのか、本日の主役にしっかり返信してました。

おばかー!!のりぞうのおばかー!!!

とりあえず、即効で謝罪です。

「違うんですっ!!
 歓迎会がユーウツなんじゃなくて
 普段、話しなれていない社長と
 どう接していいのか分からなくて
 「ユーウツ」って言葉を使っただけなんですっ!
 本当にごめんなさいっ。」

あぁ。なぜに数ある返信先の中から
よりによって本日の歓迎会の主役を選んでしまうのか?
返信先を間違えるにしても、選択肢はたくさんあったはずなのに。
自分が不思議でなりません。

とりあえず、先輩が笑って許してくださって一安心。
隣で事の詳細を聞いていた他の先輩は
のりぞうのあまりに失礼なメールに
心底、びっくりした後、しみじみとおっしゃいました。

「ものすごーく驚いたけど
 のりぞうさんなら、いかにもやりそうだよね。」


・・・・その納得のされ方はいかがなものか。

冷たい校舎の時は止まる(上)(中)(下)/辻村深雪

2006年12月04日 22時22分14秒 | 読書歴
■ストーリ
 ある雪の日、学校に閉じ込められた男女8人の高校生。
 どうしても開かない玄関の扉、そして他には誰も登校してこない
 時が止まった校舎。不可解な現象の謎を追ううちに彼らは2ヵ月前に
 起きた学園祭での自殺事件を思い出す。しかし8人は死んだ級友の
 名前を思い出せない。死んだのは誰なのか。

■感想 ☆☆☆☆*
 全3冊ではあるものの、3冊あわせて京極さんの1冊ぐらい。
 続きが気になってしまい、この作品も寝る時間を削って
 読み終えた。幸せな読書が続いている。

 時が止まった校舎。
 自殺したクラスメイト。
 思い出せない記憶。
 蘇る断片的な記憶。
 8人それぞれが持つ辛かったり寂しかったりする過去。
 これらがランダムに少しずつ少しずつ語られ、
 クライマックスにつながっていく。
 すべてが判明したとき、再び時は動き始める。
 
 前日までは、正常な時間の中で
 学校生活を無難に楽しく過ごしていた8人。
 しかし、それぞれの人生が「楽しい」だけで
 成立しているわけではない。
 誰にだって、自分の中に葛藤を抱えている。
 友達に全てを話しているわけではない。
 どんなに大好きな友達であっても、話せないこと
 大好きだから知られたくないことはある。
 一方で知ってもらいたい、
 自分の全てを受け入れてもらいたい、という気持ちも
 どこかにあるのかもしれない。

 そんな葛藤を持つひとりの心の中に閉じ込められた
 8人は、時が止まった校舎の中で、友人と、
 そして自分自身と正面から向き合う。

 先に読んだ友人は「推理小説というよりは少女漫画」
 と評していたが、私はこの甘さ、やわらかさが大好きだ。
 やはり小説は読み終わった後の後味がよいものがいい。
 優しい気持ちになれるものがいい。そう思うのだ。