のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

キャラメルミラクル~演劇集団キャラメルボックスの5000日~

2005年07月24日 22時14分18秒 | 読書歴
久々に一日、まったく何の予定もない日曜日。
土曜の夜中に突如思い立って、キャラメルボックスの
公演DVDを見て、またもや泣いた。

その興奮がさめやらなかったためか、図書館でも
キャラメルボックス関連の書籍を探し出してしまった。

「上川隆也のいる劇団」
「新幹線の中で芝居をした劇団」
「一公演で四万人の観客を動員する劇団」

いろんな言われ方をしているキャラメルボックスの
魅力がこれでもか、というくらい詰まっている一冊。
読みながら、改めて
自分のキャラメルボックス好きを再認識。

今年の夏も福岡公演を見に行きます。
そして、また更にキャラメルボックスを
好きになってしまうんだおるなぁ。

シルエット / 島本 理生

2005年07月24日 22時07分52秒 | 読書歴
■ストーリ
 女性の体に嫌悪感を覚える元恋人の冠(かん)くん。
 冠くんと別れ、半ばやけでつき合った遊び人の藤井。
 今の恋人、大学生のせっちゃん…人を強く求めることの
 よろこびと苦しさを、女子高生の内面から鮮やかに描く。

■感想 ☆☆☆
 人の心は知らぬ間に変わっていく。
 いつの間にか好きだと思っていた人への想いが冷めていたり
 他に好きな人ができていたり。
 自分でその気持ちに気付ければいい。
 だが、恋愛の場合、両者のうちのどちらかの想いが
 冷めれば、終焉を迎える。つまり、もう片方は想いが
 冷めていなくても、突然、その想いを捨てるように
 通告されるのだ。

 確かにある想いを捨てなければいけなかった主人公は
 自分の心の移り変わりに気付くことができずにいる。
 人はもしかすると、自分自身の感情に一番
 鈍感なのかもしれない。

 主人公と元恋人の共通の友人はじめや、現在の恋人
 せっちゃんの主人公に対する静かであたたかい想い
 に幸せな気持ちになる。

 ラスト、決して元には戻れないし、既に恋とは
 別の感情に変わってはいるけれども、確かに存在
 する主人公と冠君のお互いを想いあう心に胸が
 きゅっとなる。

皇帝ペンギン

2005年07月23日 22時46分34秒 | 映画鑑賞
■ストーリ
 氷で覆われた南極大陸、マイナス40℃の世界で、
 120日間絶食して子供を育てる皇帝ペンギンの姿を、
 4年間の準備期間と8880時間分のフィルムをまわして
 描ききっている。南極で冬の気配の訪れを感じ始めた日。
 皇帝ペンギンたちは、自由と安息を約束する海を離れ、
 100キロ近い行進を始める。

■感想 ☆☆☆☆
 ドキュメンタリーではあるものの、ペンギンの家族に
 視点を定めているため、ストーリー仕立てにしやすく
 そのおかげで、ドキュメンタリーが苦手な私にも
 とっつきやすい作品に仕上がっている。

 愛らしいペンギンの映像と、「愛らしい」「かわいい」
 だけでは済まされない「自然界で生きることの厳しさ」
 「自然界のルールの不思議さ」。

 命をかけて、子供を生み育てるペンギンたち。彼らの
 真摯なたたずまいに背筋が正される思いになった。
 そして、言葉も出ないほどの愛らしさ。
 見ているだけで笑顔になる。

 吹き替え版を担当している大沢たかおさん、
 石田ひかりさん、神木竜之介さんたちの声のあたたかさにも
 改めて気付くことができたし。
・?
 君たち、声優としてやっていけるのでは・・・?

ドラえもんワンニャン時空伝

2005年07月23日 14時54分44秒 | 映画鑑賞
☆☆☆

大山さんが演じる(?)ドラえもんでは
最後の長編映画。

というわけで、久しくドラえもんからは
遠ざかっていましたが、録画していました。
もっとも遠ざかっていた、と言っても
長編映画だったら、割と見ているような・・・。

もっとも好きなのは「雲の王国」
ドラえもんで涙したのよねぇ。。。
そして、「鉄人兵団」も・・。

などと思いつつ、ワンニャン時空伝を
流し見しました。・・・ごめんなさい。

でも、久々に会えたドラえもんは
やっぱり大好き。
相変わらずドジで頼りになるんだか
ならないんだか、という状態だけど
そこらの人間よりよっぽどハートがあるのよね。

そして、映画版では、なぜか
いつも男をあげるジャイアン。
今回もなかなか良いヤツでした。
でも、今回はのびた君以外は
そこまで活躍してくれなかったかな。

最後のドラえもん映画なら
もっと最後らしい仕掛けをして欲しかったなぁ
などと勝手なことを思ってしまいました。

それにしても思うのは
幼年期に見たもの、触れたものは
私たちに大きな影響を与えてるってこと。

今、見ているドラマや本よりも
小さい頃に出会ったアニメや絵本のほうが
私の心に大きく入り込み、
多大な影響を与えていると思う。

そう思うと、今、ちびっこたちが見ているもの
触れているものが少しでも良質なもので
あることを心から願わずにはいられない。

カラフル / 森 絵都

2005年07月23日 14時17分42秒 | 読書歴
■ストーリ
 死んだはずの「ぼく」の魂にむかって天使が言った。
 「おめでとうございます、抽選にあたりました!」。
 そうして、ぼくは輪廻のサイクルに戻るために、下界に
 いるだれかの体を借りて(天使業界では「ホームステイ」と
 いうのだそうだ)前世で犯した悪事を思い出さなくては
 ならなくなった。
乗り移ったのは「小林真」という自殺したばかりの
 14歳の少年。絵を描くのが得意な以外は、親友と呼べる
 友だちもいない冴えないヤツ。父親は自分だけよければいい
 偽善者、母親はフラメンコの先生と浮気中。しかも、
 好きな女の子は、中年オヤジと援助交際中ときた。

■感想
 世界はカラフルな絵の具のようなもの。
 色んな色があって、その中には綺麗な色もあれば、
 くすんだ色もある。どの色が良い、悪いではなく、
 その風景にもっともふさわしい色がある。

 そんなメッセージが胸にまっすぐ届いてくる。
 世の中、捨てたもんじゃない。
 悪いことはいつまでも続かない。

 人間も決して一色でできているわけではなく
 色んな色が交じり合ってできている。
 だから自分自身でさえも、どの色が本当の
 自分なのか分からなくなってしまうのだ。

 最悪だと思っていた家族のほかの色が見えて
 くるうちに、主人公は少しずつ少しずつ
 世の中を見直し始める。

 世の中がすばらしいものに思えてしまう
 きっかけなんて、ほんのささいなこと。
 それは、才能やお金なんかではなく、もっと
 ありふれたことなんだよねぇ、としみじみと
 共感できた。

 憎まれ口でしか弟への愛情を表現できない
 お兄さんの素直じゃない告白に胸が
 熱くなった。

music batton

2005年07月21日 22時20分07秒 | バトン
book batton を渡したりんりんさんから
代わりに music batton を渡されました☆
いろんなバトンがあるんですねぇ。
一体、何種類のバトンがあるのやら。

思うに、このバトン繁栄の理由は
日記のネタに丁度いいから、ではないかと
推測する次第でございます。

でも、こういう振り返りって大好き♪
自分の好きなものは皆様にもお勧めしたいものね。

1.コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量

  おっと。のっけから潔い回答をさせていただきます。
          「なし!」
  パソコンをちっとも使いこなせておりませぬ。

2.今聞いている曲

  CDプレイヤーには「風味堂」のファーストアルバム。
  昨年デビューした福岡出身の三人組。
  ジャジーな音楽テイストが大好きです。
  インディーズの頃から応援してたので、彼らの
  最近の活躍ぶりは嬉しい限り。
  ・・・・活躍してるんですよ?!

  MDプレイヤーには槇原さんのアルバム。
  「優しい歌が歌えない」が好きで借りたアルバムです。
  彼の曲は大抵好きですが。

  ここ一ヶ月は、このふたつのアルバムのうち1枚を
  朝起きたときの気分で決めて聞いています。

3.最後に買ったCD
  風味堂「風味堂」
   どの曲も素敵です☆

  ちなみに今週末には、ミスチルの新曲を購入予定。

4.よく聞く、または特別な思い入れのある5曲
  1)スピッツ「チェリー」
    高校時代の思い出の曲。この曲を聴くと高校時代が
    走馬灯のように頭の中によみがえります。

  2)槙原敬之「ずる休み」
    大好きなまっきーの曲の中で、最も好きな曲。
    「人は必ず誰かに愛されてると言えるよ。
     だって今でも僕は、君を今もずっと好きだから」
    こんなふうに思われたいものでございます。

  3)越路吹雪「愛の賛歌」
    とにかく好き!他に言葉は見当たりません。
    こんな情熱的な愛に巡り会える日が来るのかしら。。。
    ・・・なーんてね。情熱的な愛やドラマチックな恋は
    バーチャルで楽しむもの。

  4)バッハ「小フーガト短調」
    人生で初めてこの曲が欲しい!と思った
    クラッシックです。音楽の先生にCDを借りて
    ダビングしてずっと聞いてました。
    クラッシック音楽に対する苦手意識がなくなったのは
    この曲のおかげ。本当に大好きです。
    
  5)賛美歌
    幼稚園の頃から触れ合っているため、聞くと
    落ち着きます。特定の曲は選べません。
    もっとも聞くより歌うほうが好きです。
    楽譜さえあれば、大抵の曲は歌える自信あり。
    こういうのを「刷り込み」というのでしょうか。
    歌っていると心の汚れが落ちていく感じがいたします。
    ・・・ええ、間違いなく「錯覚」ですとも。

あぁ、まだまだ大好きな曲はたくさんあるのに。
5曲だけ、なんて切な過ぎる。。。

5.バトンを次に渡す人5人
  ・・・まあ、もしいたら。とうことで^^;

太ったんでないの?! / 阿川佐和子・壇ふみ

2005年07月21日 00時32分39秒 | 読書歴
もうすっかりコンビとなった阿川さんと壇ふみさんの
エッセイ集である。

お互いの失敗を公表しあい、これでもか!とばかりに
楽しそうにけなすお二人の姿に、ただただ
友情っていいな。。。とにこにこしてしまう。

お二人の知性あふれる文章と、文章から受ける印象とは
全く異なるお間抜けな失敗振り、どたばたコメディぶりの
キャップが面白く、あっという間に読み終えてしまった。

二人にはいついつまでも
罵倒し遭いながら、仲良くすごして欲しい。

いま、会いにゆきます

2005年07月21日 00時25分02秒 | 映画鑑賞
■ストーリ
 妻に先立たれ、6歳の息子・佑司と2人で暮らしている
 巧の前に、死んだはずの妻・澪が現れる。ただ、彼女は
 記憶を失っていた。佑司と巧はそんな澪を優しく迎え入れ、
 3人のちょっと不思議な共同生活が再び始まる。
 記憶のない妻に、自分たちの恋の歴史を語って聞かせる巧。
 やがて、彼らは「二度目」の恋に落ちるが、澪は再び
 巧たちの前から去っていく運命にあった…。 

■感想 ☆☆☆☆☆  / 涙度 ☆☆☆☆☆
 人生でただひとりの人と二度恋に落ちる。
 そんな経験をした夫婦の話。

 人を好きになることは幸せなことばかりではない。
 好きになったからこそ味わう苦しみや切なさも多い。
 それでも人は、誰かを好きにならずにはいられない。
 それはきっと、人を好きになると、それだけで
 頭の中がいっぱいになってしまうからなんだろう。

 不器用ながらも、ただひたすら妻を愛し続ける巧。
 戻ってきた妻をすがるように見つめる彼の瞳が
 いとおしい。妻が亡くなったことをきちんと
 理解している。妻がこのままずっと、この世界に
 存在し続けることができないだろうことも予感
 している。それでもこの瞬間が少しでも長く
 続いて欲しいと祈らずにはいられない。
 そんな切羽詰まった切なさと、妻が戻ってきたこと
 愛する人が目の前に存在することをただ純粋に喜ぶ
 笑顔。ふたつの感情が混在する彼の表情と心の
 揺れがただただ切なかった。

 記憶を失って戻ってきたものの、祐司と巧を穏やかに
 見守り続ける澪。
 彼女の儚げな視線と二人への愛情に満ちた笑顔
 そして、自分の運命を知ったときの不安そうな表情。
 すべての動作が、表情が、いとおしかった。

 人を愛することによって、包み込むような強さを
 得た澪。彼女の強さを内包した笑顔と幸せを確信する
 表情が、ひまわり畑とよく合っていて圧倒される。

 「いま、会いにゆきます」
 この一言の意味とそこに詰まっている愛情の大きさが
 分かるラストが、この映画を更に感動的にしている。

book batton

2005年07月19日 22時11分07秒 | バトン
8rainbow8さんより、book battpnが回ってきました。

バトンの最近の流行振りには
目を見張るものがありますが、
人の本棚を見るのと同じ面白さがあって
実は楽しんでます。

1.持っている本の冊数
  実家においてきた本(特に漫画)が
  かなりありますが、着々と今の部屋の本棚も増えてます。。
  現在、文庫本は300冊まで数えたところで挫折。。。
     ハードカバーは70冊ぐらい。
     絵本が8冊。
     漫画も30冊は持ってます。

  ちょっとゆっくり数えなおそうっと。
  「手放してもいい」と思える作品が
  見つかって、整理ができそうな気もする・・・・。
  でも、基本的に我が家にある本の9割以上が
  「一度読んで気に入った本」です。

  図書館で一度読んで「面白い」「傍に置いておきたい」
  と思った本しか買いません。
  ・・・ただ社会人になって、読んだことのない本にも
  手を出すようになって来ました。

2.読みかけの本 または 読もうと思っている本
  「ないもの、あります」クラフト・エヴィング商会
    ※クラフト・エヴィング商会の本は、すべて読みたい!
     と思っている今日この頃。

  「カラフル」森 絵都さん
    ※図書館で借りている本。現在、他に7冊が
     待ち受けています。

  「野生時代」8月号
    ※本ではありません。雑誌。
     なかなか新しい作者に手を出せないでいるため
     この雑誌で新しいジャンルや作家さんに
     手を出し始めました。かなり面白いです。
     あまり「ハズレ」がないかんじ。

3.最後に買った本(既読または未読問わず)
   「おめでとう」川上 弘美さん
     ※出張の際、移動時間で持っていった本を
      読みつくしてしまったため、購入。
      短くて、丁度、帰りの飛行機で
      読み終われるぐらいの長さ。

4.特別な思い入れのある本
  「ナルニア物語」シリーズ(全7巻)
     ※大好きなシリーズ。私のキリスト教観は
      この本から多大な影響を受けています。
      現在、カラー版を揃えようか検討中。
  「モモちゃんとアカネちゃん」シリーズ(全6巻)
     ※童話なのに、とても現実的な題材を
      扱っているおとなも読める本。
      最終巻「あかねちゃんと涙の海」は
      何度読み返しても泣いてしまいます。
      6巻が刊行されるまでに費やされた年月は
      なんと30年!すべての子供たちに
      お勧めしたい作品。
  「秋の花」北村 薫さん
     ※北村薫さんの作品はどれも本当に大好きです。
      特にこの作品は、胸をわしづかみにされるような
      切なさを味わえます。弱ってるときに読むと
      涙が止まりません。

5.次に回す人
  りんりんさん
  レオさん
   引き継いでくれないかなぁ。。。
   他にも引き継いでくれる方がいらっしゃったら
   お声かけをお願いします☆

姑獲鳥の夏

2005年07月19日 21時16分15秒 | 映画鑑賞
■ストーリ
 舞台は昭和20年代末。
 由緒正しい大病院の院長の娘が20ヶ月もの間、
 妊娠し続け、その夫は密室から失踪したという。
 「この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君」
 古本屋にして陰陽師(おんみょうじ)でもある京極堂は
 文士・関口や探偵・榎木津(えのきづ)らと共に、推理を
 行うが、その推理を超え、噂は意外な結末へ。

■感想 ☆☆☆
原作の大ファンのため
映画化には期待半分、不安半分というのが
正直な感想だった。

期待も不安も的中。

あれだけの緻密に細かく作られた原作を
よくここまで綺麗にまとめたなぁという
感嘆の気持ちと、やはりあれだけの世界を
映像に忠実に反映するのは不可能なのだという
落胆が交互に襲ってくる作品に仕上がっている。

京極世界のノスタルジックな空間も
文系特有の粘着質な謎解きも
イメージどおり。

なのに、何かが違う。

役者さんたちも、みな頑張っていたのに
やはり「何か」が違うのだ。

原作ものの映像化は難しい。

また、原作未読の方が、この作品を見ただけで
トリックも話の流れも理解できたのか
甚だ疑問である。

個人的には、エノさんの
あまりにも少ない出番に少々がっかり。
ただ、ここまで再現できた監督は
本当にこのシリーズを愛してくれてるんだろうな、と思う。
役者さんひとりひとりも
きちんと自分の役の特徴を掴んでいた。

でも、と思うのは
私がそれだけこの作品に愛着があるから、だろう。