のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

ノエル / 2004年米国

2006年01月09日 16時27分47秒 | 映画鑑賞
■ストーリ
 マンハッタン、クリスマス・イブ。
 編集者として成功したローズは、離婚してからすっかり
 男性と縁がなく、アルツハイマーが進む母親の世話に
 明け暮れていた。
 ニューヨーク市警のマイクは、婚約者ニーナに対する
 異常な嫉妬心のせいで彼女とギクシャクしてばかり。
 マイクにつきまとうおかしな老人まで現れ、さらに事態は
 おかしなことに。
 お祭り騒ぎの外側にいるそれぞれの孤独を抱えた人々。
 彼らは幸せなクリスマスを過ごすことができるだろうか?

■感想 ☆☆☆☆
 お正月シーズンも終わりを告げつつある今
 なぜか上映されているクリスマス映画。
 季節的な違和感があるため、見に行こうかどうしようか
 迷ったけれど、「クリスマス」にどうしても弱く、結局鑑賞。
 ・・・見てよかった。

 クリスマスには奇跡がよく似合う。
 他の季節に「奇跡が起こった」などといわれても
 胡散臭さが漂うけれど、クリスマスシーズンならば
 ほんの少しいつもより素直な気持ちで「奇跡」を
 信じることができそうな気がする。

 ただし、奇跡を目にすることができるのはそれを
 待ち望んでいる人たちではなく、奇跡なんて言葉を
 思いつきもしないほど疲れている人、寂しい人。
 クリスマスは町全体が、そしてそこにいるみんなが
 浮かれているシーズン。
 だからこそ、ちょっとした不幸せが耐えられない季節だと思う。
 いつもと同じなのに。昨日も今日と同じような日だったのに。
 寂しさが身にしみる季節。
 だから、いつもは抱えている孤独と
 なんとか折り合いをつけて生きているのに、
 我慢ができずに心の中の澱を吐き出してしまった彼らに
 素直に共感できる。

 みんな幸せな気持ちで過ごすはずのクリスマスになぜ?
 そういう気持ちが爆発してしまうのだと思う。
 そんな彼らに舞い込む小さな奇跡の数々。
 あくまでも小さな奇跡。ニュースにもならないほどの。

 けれど、寒さが厳しいときほど1杯のお茶が
 与えてくれる暖かさは大きいように、この日に小さな奇跡が
 彼らに与えるのは大きな喜び。かけがえのない穏やかな平安。

 ラストシーンでニューヨークの街中に降る雪が
 暖かく感じられるそんな映画だった。

 それにしても、とっても豪華なキャストにびっくり。
 スーザン・サランドンにペネロペ・クルスに
 アカデミー賞受賞俳優(ホームページでも
 内緒にしているので明かせません。)まで!
 それだけの人々が演じたいと思った映画なんだと思う。
 

ほうかご探偵隊 / 倉知淳

2006年01月09日 16時25分40秒 | 読書歴
■ストーリ
 僕のクラスで連続消失事件が発生。僕は四番目の被害者に!
 といっても、なくなったのはもう授業でも使わないたて笛の一部。
 なぜこんなものが!?いらないものばかりが一日おきに
 姿を消すという奇妙な事件が五年三組にだけ起こっている。
 この不可思議な事件を解決してみないかと江戸川乱歩好きの
 龍之介くんに誘われ、僕らは探偵活動を始めることにした。
 僕がちょっと気になっている女子も加わり事件を調べていくのだが…。

■感想 ☆☆☆
 少年少女にもっと本物のミステリーを読んでもらおうと
 企画された「ミステリーランド」の第六回配本。
 つまり児童小説ですのであっという間に読めちゃいます。

 血なまぐさい事件はおきないものの、
 しっかりとした謎解きで飽きずにさくさく読めます。
 そのうえ解決したはずの事件がその後、二転三転。
 そのどんでん返しがいかにも倉知さんらしくて
 人を食ったようなひょうひょうとしたあの先輩の
 笑顔が目に浮かびます。
 
 私も小学校高学年から冒険小説に手を伸ばし
 彼らの活躍する事件に手に汗を握りました。
 私のヒーローはルパン!
 優雅で血を嫌うスマートな彼に憧れてました。
 その後、ホームズに手を広げ、そこからポワロや
 エラリー・クィーンへ。
 思えば最初は海外ものばかりで国内のものには
 まったく目を向けていませんでした。
 江戸川乱歩さんなんて表紙もおどろおどろしかったし。

 なんて、あの頃の図書館の空気を思い出しました。
 
 倉知さんのファンには嬉しいあの先輩も
 ほんの少し登場。(いや、登場はしてませんね。)
 思わずにんまりしてしまいます。

てるてるあした / 加納朋子

2006年01月09日 16時20分17秒 | 読書歴
■ストーリ
 親の夜逃げのために高校進学を諦めた照代。
 そんな彼女の元に差出人不明のメールが届き、女の子の
 幽霊が現れる。これらの謎が解ける時、照代を包む
 温かな真実が明らかになる。不思議な街「佐々良」で
 暮らし始めた照代の日々を、彼女を取り巻く人々との
 触れ合いと季節の移り変わりを通じて鮮明に描いた
 癒しと再生の物語。

■感想 ☆☆☆
 「ささらさや」の続編。
 前作で主役だったさやさんは脇に下がり
 新たに佐々良にやってきた照代の視線で物語は進められる。

 前半、あまりにも不満だらけ、コンプレックスだらけの
 照代の独白に少々うんざりしてしまう。
 小さい頃、親の愛情を感じ取ることができなかったために、
 周囲の人の優しさにも気づけない照代。
 そんな自分が嫌いでたまらない照代。

 そんな彼女を包み込む時が止まっているかのような
 のどかな街とその住民たち。一癖もふた癖もある
 三婆トリオと若い母親連中、そして同じ家にいるらしい
 小学生の幽霊に振り回され、少しずつ人の思いに
 気づき始める照代。

 ラストのほろ苦さはこれまでの加納作品とは
 一線を画する。けれども読後感に残る優しさは、
 いつもの加納作品通り。目頭が熱くなります。 

東京土産?!

2006年01月08日 23時59分24秒 | 日常生活
夜ちゃんから東京土産をいただきました。

「これ、東京土産☆」
「わーい!」

と喜びながら渡された袋をあけて
一番に目に入ったものは

サラダせんべい


・・・・東京土産?

「あ、それはね。
 甘いものばかりだったから
 おまけにつけてみたのー。」

と、にこにこ笑う夜ちゃん。

そうなんだ!いつもお気遣いありがと☆

いただいたものを部屋でゆっくり確認したところ
大好きな東京バナ奈や薩摩かすたどん、かるかんが入ってました。


・・・ん?薩摩?かるかん?
夜ちゃん。本当に東京土産?鹿児島じゃなくって?
いや、東京バナ奈は東京だよね。
謎は深まるばかりです。

何はともあれ、ありがとう。
大好きなものばかりさ♪

有言実行

2006年01月08日 23時55分48秒 | 日常生活
つい先日、今年の目標としてマイナス5キロを
宣言したばかりののりぞうです。

宣言した際に夜ちゃんから即効で
「だめー!」という反応をいただきました。
(証拠ページはこちら

さて、今日は夜ちゃんとの遊び初めの日。
いつものようにたっぷり遊んでたっぷり語って大満足。
にこにこしながら別れを告げるのりぞうに
夜ちゃんが

「忘れ物、忘れ物!これお土産ー。」

と、袋を渡してくださいました。

「わぁ。ありがと!何?」

無邪気に聞くのりぞうに
にっこり笑って答える夜ちゃん。

「マイナス5キロ阻止計画☆
 たーんとお召し上がれ。」

・・・素敵。
その行動力、大好きよ♪

おかげでのりぞうの目標は
早速、有言不実行になりそうな勢い。
がんばれ、ワタシ♪

母上のヒント

2006年01月08日 23時43分49秒 | 日常生活
今日は夜ちゃんと新年会です。
映画とお食事のお約束♪
うきうきしながら夜ちゃんを待っていると
母上から電話が入りました。

「今日は何するとー?」
「夜ちゃんと映画を見に行くとー。」
「あ。映画と言えばさ、見たい映画があるんよ。
 男の人と女の人のラブストーリーで外国の映画。」

・・・・・母。
それ、ものすごーく検索範囲が広くありませんこと?

「題名はカタカナだったんよ。」

・・・だって、外国映画でしょ?

「確か3文字。」

・・・連想ゲームか?!
も少しヒントがないとわからんわー!

というわけで、お心当たりがある方はのりぞうまで。

怒涛の更新中

2006年01月07日 21時14分51秒 | 日常生活
お気づきだと思いますが、
三連休初日は引きこもって生活してます。
あ、図書館には行ったので精神的引きこもり。

携帯も家に忘れちゃったため
誰とも接触することなく一日過ごしました。

そういう一日が終わって、今、
堰を切ったようにパソに向かって
自分の言葉を吐き出しているわけです。
うわぁ、根暗だわ(笑)

というわけで、今日心に残った一言。
図書館でちびっこちゃんが主張してました。

「うそ ついたら
 おかあさん きらいになるけんね」

そうだよね。
嘘つかれたら、傷ついちゃうよね。
その場しのぎでいい加減に答えた言葉で
それが結果的に嘘になっちゃったの、なんて
言われても、嘘つかれたことに変わりはないよね。

正直が一番。

一週間の恋

2006年01月07日 21時08分13秒 | テレビ鑑賞
■ストーリ
 天使のアツシ(斉藤祥太)の仕事は、
 「生きる希望を失った人間を幸せにすること」
 ある日、アツシに仕事が入った。対象者は、
 旅行会社のOL葵りさ(佐藤めぐみ)。
 りさは、彼から一方的に連絡を絶たれ、ほかの女性と
 結婚されてしまったのだ。傷ついたりさに
 新しい恋をさせるため、人間界へやってくるアツシ。
 そのアツシに与えられた期間は、わずか一週間・・・。

■感想 ☆☆☆
 お正月のスペシャルドラマですが、夜中に地味に
 やってたので出演者も古畑さんほど豪華ではありません。
 それにしても頑張ってるよね。キッズ・ウォー出演者。
 そうなんです。昼ドラの「キッズ・ウォー」で
 人気が出た(のかな?もっと前から?)双子君が
 主演なので、ついつい見ちゃいました。
 子役から出て頑張っている人に弱いんです。
 マナカナちゃんも出てたら、ついつい見ちゃうし。

 面白かったっす。いや、ごく普通に面白かった!
 双子君、大人になったねぇ・・・。
 最初は人間というものを小馬鹿にしていたのに
 いつのまにかOLに恋してしまう天使君を
 かわいく演じてました。

 そして、OLりさちゃん。
 フジテレビの方々に見せてあげたいっ!
 気が強い女性もこういうふうに描けば
 かわいらしく応援してあげたい気持ちで見れるのよー。
 最近のフジさんに出てくる「気の強い女性」って
 見てるこっちまでいらいらしてくるような
 キャラクターばかり。「気が強い」と「わがまま」は
 まったく違うっちゅーに!
 素直になれない、でも強がってる様子が
 なんとなく分かっちゃうそんな女の子にキュン。
 (・・・あ、また言葉が古いって言われちゃう。)

 話の流れも結末も予測はついてるんだけど
 楽しんじゃいました。

 あ、あとこのドラマ。
 最近流行のブランディングドラマなるものでしたが
 (ドラマの中でスポンサーの商品をがんがん
  表に出したり、CMがドラマのサイドストーリー
  仕立てになってたりするやつね。)
 それもまた面白かった☆

 今回は三菱さん、ドコモさん、明治さんが
 スポンサーだったんだけど、いたるところで
 ナチュラルにスポンサーの商品が出ていて
 でもそれがどこか不自然で、
 「あ。これCMね」とくすりと笑いながら
 見ちゃいました。間に挟まれているCMも
 全部見るとちゃんと話がつながっていて
 三つのサイドストーリーが仕上がる感じ。
 これだとチャンネル変えないよねぇ。

 いくつかブランティングドラマを見たけれど
 今回が一番洗練されてるなぁと思いましたわ。

「赤毛のアン」ノート / 高柳佐知子

2006年01月07日 20時43分19秒 | 読書歴
今年初めて図書館へ行ったところ、
分館の本がどっさり入れ替わってました。
福岡市では、市内にある中央図書館と
いくつかある分館で本をシャッフルしているため、
分館に通っていても「読む本がないぞ!」と
困ることがない便利なシステムになっています。

どうやら今回の入れ替えで
海外の児童文学の解説本がどっさり入ってきた模様。
ナルニア国物語や指輪物語、くまのプーさんの
関連本が何冊もあって、そこの棚だけで
数冊の本を手にとってしまいました。

赤毛のアンは小さい頃から大好きで
何回となく読み返しています。
この本に限らず、一昔前の海外が舞台の
少女小説はたいてい好きです。
「少女パレアナ」とか「ローズの幸福」とか
「昔かたぎの一少女」とか「若草物語」とか。

でも、アンはやはり別格。
全10巻あって、アンの一生どころか
アンの娘やアンの友人のことまで色々と
知っているからかもしれません。
ほら、近所に住んでいて昔から知ってる子には
なんとなく愛着があるでしょ?そんなかんじ。

アンのファンは多くて、この本も
「アンのここが好き!」
「読んでいてここにあこがれました!」
とかそういうファン視線でかかれたもの。
うんうん、わかるよ!と膝を乗り出して
語り合っているような感覚で読んじゃいました。

特に訳者・村岡花子さんへの尊敬の念は
私もまったく同じで心から頷きました。
日本語版でのアンの魅力は、
村岡訳に因るものも大きいと思う!
今、読み返すと彼女の訳の美しさに
感嘆してしまいます。

思えば、私が読んで育った「家庭少女小説」って
ほとんどが村岡さんの訳なのです。
そりゃ、愛着もわくよね。。。

いや、久々にアンに会いたくなっちゃったよ。

ユニット / 佐々木譲

2006年01月07日 20時27分24秒 | 読書歴
■ストーリ
 17歳の少年に妻を凌辱され殺された男、真鍋。
 警察官の夫の家庭内暴力に苦しみ、家を飛び出した女、祐子。
 やがて二人は同じ職場で働くことになる。ある日、
 少年の出所を知った真鍋は復讐を決意。一方、祐子にも
 夫の執拗な追跡の手が迫っていた。少年犯罪と復讐権、
 さらに家族のあり方を問う長編。

■感想 ☆☆☆
 一気に読ませられた作品。
 現実に起こった事件をモチーフにしていて
 全体的にとてもリアルだった。
 年々、増加傾向にある少年犯罪だから、真鍋の憤りや
 悲しみが他人事とは思えず、彼の心情にすんなりと
 感情移入できた。

 そして祐子。学生時代、児童虐待について学んでいたとき
 セットのように扱われていた家庭内暴力。
 最近はドメスティックバイオレンスと呼ばれている
 この家庭内暴力に苦しんでいる女性の多さに
 私は心底驚いた。逃げても逃げても追ってくる恐怖。
 限界まで恐怖が募ると、人は「あきらめ」に逃げる。

 それでもあきらめずに、子供と共に逃げることを
 決意した祐子の新しい一歩にも、私は感情移入して
 (それどころか肩の力まで入れすぎて)
 一気に読めた。

 傷ついた二人がこれまた家族に逃げられて
 傷ついていた男に出会い、彼の職場で
 一緒に寄り添いながら生きていくようになる。
 少しずつ少しずつ人を想う気持ちをとりもどす二人に
 私まで嬉しくなってしまった。
 きっと見守る社長もこんな気持ちだったのだろう。

 一転、中盤から終盤にかけての緊迫感漂うストーリー。
 今年、NHKでドラマ化されるという。
 実に楽しみだ。
 (・・・あ、またNHKの宣伝しちゃった。)