のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

陽気なギャングが地球を回す/伊坂幸太郎

2008年01月25日 23時33分02秒 | 読書歴
6.陽気なギャングが地球を回す/伊坂幸太郎
■ストーリ
 確実に他人の嘘を見抜くリーダー、成瀬。
 正確な体内時計の持ち主、雪子。
 演説の達人、郷野と天才スリ師、久遠。
 これらの面々で組織されたギャング団が活躍する長編サスペンス。

■感想 ☆☆☆☆
 初読時の感想はコチラ

 関東地方旅行中に持参していた本を読み終えてしまい、飛行場で
 1時間近く迷って購入した本です。
 本屋の品揃えがあまりよくなかったため、読み終えたときに
 「いつか手に入れたい」と思っていた本を連れて帰ることに。
 大正解。帰りの飛行機の中で、そして、その翌日の会社にて、
 まるで初めて読むかのように楽しみながら、わくわくしながら
 息もつかずに読み終えました。読むのは二度目なのに、この吸引力。
 買ってよかった!と実感しました。

 相も変わらずの四人に久々に出逢って、幸せな気持ちになりました。
 成瀬の落ち着いた口調、郷野のうさんくさい語り口、
 久遠の無邪気な佇まい、そして雪子のクールビューティぶり。
 どれもこれもが懐かしい。まるで旧友のように手を取って
 「久しぶり!」とぶんぶん振り回したくなるような親しみを感じました。
 こんなにも愛情を感じられる登場人物を作り出せることがすごい。

 映画を見て、「加藤ローサちゃんは少し若すぎるよね」と思っていた
 郷野の妻、祥子さんは、和久井映見さんだとよかったのでは?と
 読みながらイメージ。久遠も松田翔太君よりもっとかわいらしい感じの
 小池徹平さんなんだよね、と読みながらイメージ。
 うん。私の中ではぴったりです。

 ひたすらしゃべってしゃべって、じゃれて、浮かれて、暴れる四人の
 姿に、思わずにこにこしてしまう作品。作品として、深みは感じない
 けれど、ラストのどんでん返しの連続には知性を感じます。大好き。

バブルへGO!! /2007年日本

2008年01月25日 23時05分59秒 | 映画鑑賞
2.バブルへGO!! タイムマシンはドラム式/2007年日本
■ストーリ
 国の借金が800兆円に膨らみ、破綻寸前の2007年、元カレの
 借金を背負わされ、母・真理子(薬師丸ひろ子)まで突然亡くして
 八方塞がりの真弓(広末涼子)を、財務省官僚の下川路(阿部寛)が
 訪ねる。実は真理子は死んでおらず、諸悪の根源であるバブル崩壊を
 阻止すべく1990年にタイムスリップしたまま行方不明になって
 いると言う。17年前に戻って真理子を探してほしいと頼まれた真弓が
 乗り込むタイムマシンは、なんと古びたドラム式洗濯機だった。
■脚本;君塚良一
■監督:馬場康夫
■感想 ☆☆☆*
 映画館に見に行く必要性は全く感じなかったものの、見ていてすかっと
 楽しめる映画、あっけらかんと笑える映画、見終わった後に元気がもらえる
 映画だった。そして「バブルの時代」に関するいろんな疑問で頭の中が
 いっぱいになる映画だった。
 バブル世代を経験した諸先輩方はこの映画を見て懐かしく「あのころ」
 を思い出すのだろうか、とか、バブル世代は、本当にこんなに恩恵を
 受けたのだろうか、とか、この話はバブル時期の「日本」ではなく
 バブル時期の「東京」の話なのでは?とか、バブルを経験していない私には
 この映画の中のストーリーがどれぐらい「本当」なのかも分からずに
 その派手で元気でとにかく明るい世界にちょっぴりくらくらした。
 それほど約20年前の日本は異世界だった。

 その異世界の日本の狂想曲を、映画は自戒を込めて、というよりは
 「こんな時代もあったんだよ!」と懐かしむ感じで描いている。
 浮かれてはしゃいで浮ついているあの時代を、決して「よし」としては
 いないけれど、でも「失敗」とも思っていない。「馬鹿だったよね。」
 「先が見えてなかったよね」と突っ込みを入れつつも、そしてちょっぴり
 恥ずかしく思いつつも、愛情を感じさせる視点が随所で感じられる。
 その感覚は、おそらく私たちが青春時代を懐かしむときと同じような感覚
 なのだろうと思う。今、思い返すと「うわー。馬鹿なことしたー。」と
 ジタバタしたくなるけれど、その恥ずかしさもひっくるめていとしい
 思い出なんだろうな、と思わせてくれる映画だった。
 「バブル」という言葉を身近に感じたことがない世代も十分、楽しめる。
 むしろ、「バブル」を全く知らない世代に「こんな時代がわずか20年前の
 日本にあったんだよ。」と教えてあげたい映画。

神様の思し召し

2008年01月25日 22時49分00秒 | 日常生活
火曜日から風邪で寝込んでおりました。
火曜、水曜、木曜と寝込んで本日からようやく社会復帰。

熱でうんうんとうなりながらも、金曜日に開催予定だった
同期オンナノコ会に向けて、気合を入れて回復に励みました。
しかし、ワタクシでさえ倒れてしまった程、巷では風邪が大流行中。
同期も倒れてしまったらしく、昨日、「同期オンナノコ会は延期」との連絡が。

むう・・・無念なり。

俄然、のりぞうの回復に向けた意欲もしぼみそうになったのですが。
「いかん!土曜日は新年会があるのよ!
 金曜日には出社できるぐらいまで、体調を整えておかないと!」
と改めて奮起し、本日からようやく社会復帰です。

ようやく出社したのりぞうに、
「大丈夫?今日まで休めばよかったのに。」
「まだ顔色よくないよ?」
「今日は早く帰り。」
と優しい言葉をたくさんくださる先輩方と後輩君。
「はい、これ☆」
と出社早々、カイロを2つ手渡してくださった取締役。


・・・環境に恵まれすぎてる自分がたまに心底怖くなります。
ええ職場や、と思わず涙を2粒ほど落としそうになりました。

そもそも3日間も外界とのつながりが断絶してたしね!
人との会話自体に飢えてるんだよね!
今日なんて、寂しくて出社してきたようなもんよー。
と、明るくつぶやいたところ、後輩からは
あたたかい視線どころか、なまあたたかい哀れみの視線を送られましたが。

というわけで、復帰です。
まだまだ本調子ではないけれども完全復帰です。
明日の新年会もおっけーさー。どーんとこーい!
とうきうきしていたところ、本日、定時後にメールが届きました。
約束していた友人に、明日、お仕事が入ったとのこと。




・・・・はい。
のりぞうも週末まではおとなしく自宅で過ごし、
体調を完全に回復するべく努めます。

仮面ライダー電王

2008年01月21日 21時10分09秒 | テレビ鑑賞
一年も終わり。
ヒーロー交代の時期です。

今回のライダーはドジで天下一品の不運の持ち主、
いつもトラブルに巻き込まれてばかりなのに、
常に自分のことよりも人のことを優先できる優しいヒーローでした。
そのヒーローらしからぬ決断力のなさや弱々しい話し方に
ちょっぴり物足りなさを覚えることもありましたが
中盤以降は、徐々に「本物の強さ」を垣間見せてくれ
力だけでは解決できない問題がたくさんある今の世の中だからこその
ヒーロー像を実感させてくれたような気がします。

テーマとなっているのは「願望」と「記憶」。
「あのとき、ああしていれば。」という願望に付け込むイマジンが
人間に願いを要請し、その願いを自分たちの都合のよい「願望」にすり替えて
過去と、過去から派生する未来を乗っ取ろうとします。

前半はここ最近のライダーより格段に単純明快でコミカルな話の展開で
とても見やすかったものの、若干、物足りなさを覚えていました。
しかし、中盤以降、物語はどんどんシリアスな展開へ。
ラストでどういうふうに話を落としこむのか、見当もつかず
最終回までを楽しく見ることができました。
メインヒロインの病気で、急きょ、ストーリー変更を求められたにも関わらず
そのヒロインの不在すら、無理なく結末に結びついていて
予想以上に楽しむことができた最終回でした。
そして、前半のドタバタからは全く予想できなかった
シリアスなクライマックスでした。

「現在を支えているのは過去の記憶」
そして「時間を作っているのも過去の記憶」というコンセプトのもと
自分たちの未来(子供)を守るために、その子供のことも
愛する人のことも忘れることを選択した主人公の姉の決断。
結局、「違うレール」となってしまったほうの
現実を生きることになるために、姿が消えてしまう婚約者。
中盤まで、ずっと「天衣無縫」なキャラクターだったからこそ
彼女の選択と涙には心揺さぶられるものがありました。
「現在を支えているのは過去の記憶なんですよ。」という
ゼロノスの車掌の言葉と、消え行く彼を見つめながら彼女がつぶやく
「いつかきっと」という言葉に、私も「いつかきっと」と
希望を抱かずにはいられないラストでした。
消えたと思っていたイマジン4人がリョータローの記憶と思いの強さで、
ちゃんと戻ってくることができたという事実が
その希望を後押ししてくれた気がします。

弱々しくて運が悪かったけれど、常に揺るぐことのない倫理観で
決断すべき時は決断し、自分の思いを貫くときは貫く強さを持った
でも、その強さが全く押し付けがましくなかった今回のヒーロー。
自分の体力のなさや運の悪さを言い訳にして
周囲の人(やイマジン)に頼るのではなく、
自分なりの努力をし続けた彼は、やはり今という時代が求めている、
現代の子供たちのお手本になってほしい素敵なヒーローでした。

モモタロス、リュウタロス、キンタロス、リュウタロスという
おとぎ話をモチーフにしたイマジンもそれぞれかわいかった!
電車の中でみんながくつろいでいる場面が大好きでした。
特にリュウタロスは甘えんぼですぐすねてかわいかったなぁ。
電車で現場に駆けつけたり、その電車の中でオートバイに乗ったり、
と突っ込みどころもたくさんあったのですが
その突っ込みどころも思う存分楽しめました。

唯一残念だったのは、ハナちゃん役の白鳥さんが
最終回までに復帰できなかったこと。
白鳥さんも寂しかっただろうな。

寒い休日の過ごし方

2008年01月21日 21時02分35秒 | 日常生活
午前中
 教会では、いつもより前の席に座り、ストーブの横を確保。

午後
 教会の後は、暖房のきいている図書館へ移動。
 ぬくぬく図書館で借りる本の選択に身もだえしつつ、
 14冊のピックアップから10冊を選び取る。

夕方
 部屋に戻ったら、すぐにお風呂の準備。
 お風呂の準備をしながら、湯たんぽも準備。
 できあがった湯たんぽはすぐにベッドの中へ入れ、
 健やかな睡眠の準備を始める。


 お風呂であったか読書。至福の時間。
 入浴後は体があったかいうちに部屋の掃除、夕飯の準備。
 夕飯を食べたら、速やかにベッドへイン!
 ・・・この時点で、20時。

休日に寒いと睡眠時間倍増です。
寒さのおかげで、お年頃のお肌には優しい休日を過ごしました。

親戚付き合いの対象範囲

2008年01月21日 21時01分06秒 | 日常生活
金曜日、飲み会も終わってまったりと過ごしていると
妹と妹の婚約者が東京土産を持って遊びに来ました。
のりぞうが関東地方を訪れていた先週
のりぞう妹も同じく関東でネズミーランドを満喫していたのです。
いっそのこと、関東旅行最終日に妹と落ち合って、
家族へのお土産を渡そうかとも思ったのですが、
予定がうまく折り合わずに断念。

金曜日の仕事の後、「婚約者くんの車」という手段がある妹が、
わざわざ小倉からやって来てくれました。
のりぞう妹からのりぞうへ、ネズミーランドのお土産が
のりぞうからのりぞうファミリーへ鎌倉土産が渡されます。
ついでに祖母や祖父へのお土産も預け、
遊びに行ったついでに渡してもらうよう、お願いします。

結構、遅い時間だったのですが
それでも、会ったらおしゃべりせずにはいられない姉妹の性。
せっかくなので、色々とおしゃべりしていると、
明け方近くになってしまいました。
ドライブしながら帰るという妹と別れた後、
ふと思い出しました。



うきゃー!!お土産の渡し忘れがあったー!!

年の初めに妹の婚約者くんと会った際に
ありがたいことに、彼のお兄さんからワタクシにまで
旅行のお土産をいただいていたのです。
そのお心づかいがとっても嬉しかったので、
のりぞうも今回はお土産返しを試みたのです。

が。
渡すの忘れちまったよ!
せっかく買ったのに、渡すのを忘れちまったよ!
賞味期限とかいろいろあるのに、忘れちまったよ!
・・・なんで、婚約者くんの顔見て思い出せないかなー。
と、自分の記憶力にうんざりしながら妹にメールで事情を説明し、
祖母へのお土産をお兄さんに横流ししてもらうようにお願いしました。
祖母へは、お兄さん用に買った物を、
のりぞうが直接、渡すことにします。
賞味期限に間に合わなかったら、博多土産を買って帰るからね!
と、誰に聞かれたというわけでもないのに、心の中で言い訳するのりぞう。

昼過ぎ、お土産のお礼に電話をかけてきた母親へ
自分の記憶力のなさにうんざりしたことをメインに
事の顛末を伝えたところ
「・・・あんた、お兄ちゃんにだけお土産?
 婚約者君にはあげんと?ご家族には?」
という大変もっともな突っ込みが。






!!!
しまった!!
お礼♪お礼♪という想いばかりが先に立ち、
お兄ちゃん周辺の方々への心配りをすっかり忘れておりました。
ていうか、心配りも何も「常識」で考えれば
思いつく必要もなく、当然のことなのに。
つーか!
冷静に考えるまでもなく、婚約者君のお兄さんより先に
婚約者君にお土産を渡すほうが自然なのに。当たり前なのに。
愚かにも程がある・・・・。
ばかばかばかおばかーーーーーーーーー!!

普段から「心配り」とか「気配り」とか
そういった言葉と慣れ親しむ必要性を実感した休日。

ようやく終了

2008年01月19日 18時11分06秒 | 日常生活
今朝起きたら、ようやく耳が元通りに聞えるようになっておりました。

わーい!ちゃんと聞こえるー!!

これで心身ともに旅の終了です。
飛行機による気圧変化のせいで、月曜日以来
ずっと耳の聞こえがよくなかったのです。

ここ一週間は「左耳が・・・・」と呟く日々。



・・・あ、ヒトリアソビです。
ヒトリアソビ大好き。
3月末までの合言葉は「ハヤネ ハヤオキ ヒトリアソビ」。

んー。語呂がイマイチ。

縁と運命と幸せのおすそ分け

2008年01月17日 22時47分57秒 | 日常生活
本日、仕事をしていると、他部署の先輩がのりぞうの席にやってきました。

「のりぞうくんってさ、隣の会社の教育課長さん、知っとるんやろ?」

はいはい、知ってますよー。
仲良くしていただいています。
いつまでも若々しくて、とても素敵な方です。

「実はさ、昨日、仕事で会ったんやけど、つい最近、結婚したって。
 のりぞうくんにも伝えといてって言われたけん。」

っっっっっはぁぁぁぁぁっっ!!
思わず、叫びましたよ。身を乗り出しましたよ。
もう少しでパソコンに頭突きしちゃうんじゃないかってぐらい
身を乗り出しちゃいましたよ。

けけけけけけ結婚?!

そ、そんな素振りはちっともなかったのに!
い、いつの間に?!

「つい最近らしいよ。
 ごめん、俺はあんまり詳しく聞けんかったけん
 これ以上は知らんちゃけど。」

んまーーーーーーー!
そりゃ、お祝いメールを出しがてら、聞かなければ!
なんならご飯をご一緒したいぐらいですわ!
と、鼻息荒く決意を固めておきながら
その後、ばたばたしていたため、すっかり忘れておりました。

仕事も終わり、バス停に向かうのりぞう。
いつもは歩いて帰っているのですが、ここ数日は寒さが厳しく
バスの誘惑に勝てないでいるのです。
バス停でバスを待つ時間も耐えられないので、バスの到着時間に
あわせて会社を出ます。

ほら!もうバスが来た!
と、急いで、バスに乗り込むと、本日の噂の主がまさに目の前に!
うわ、同じバスだったんですね。
通勤途中でお会いするのは初めてですね。
・・・ってそんなことより、もっと大切な言うべき言葉がありました。
こんなところで和んでいる場合ではなーーーいっ。

おめでとーございますーー!

瞬時に興奮高まり、バスの中でテンション高く
噂の主に駆け寄るのりぞう(ちょう迷惑。)
まさかここでお会いできるなんてっっ!!
直接、お祝いが言えるなんてっ!
おふたりの馴れ初めを聞けるなんて!
まさか結婚写真まで見せてもらえるなんて!!
なんて素敵なだんな様!

バス停に到着するまでの15分、
思う存分、幸せのおすそ分けを頂きました。
そして
「人生、どこで何が待ってるかなんて、誰にも分からないわよ。」
と、説得力のあるありがたいお言葉をいただきました。
その言葉を発している人生の先輩の幸せそうな笑顔が心に染みます。

おめでとう話を聞いたその日に
今まで一回も遭遇したことがない通勤バスの中で出逢えて
直接お祝いを言うことができたり
20年近く同じ会社に働いていて、
同僚以上の関係ではなかった人と突然、結婚することになったり、
人生って多くの縁といろんな運命に彩られていて、飽きる暇がありません。

ドラことば~心に響くドラえもん名言集

2008年01月17日 22時25分47秒 | 読書歴
5.ドラことば~心に響くドラえもん名言集

■内容
 専門誌「ぼく、ドラえもん。」の人気企画を単行本化。
 まんが・ドラえもんの感動のセリフを、声優、作家、読者、編集部が
 厳選します。あなたが覚えていることばはありますか。

■感想 ☆☆☆☆
 横浜旅行中、本屋さんで見かけて思わず衝動買いしました。
 夜、読み始めたら止まらなくなって、旅行中にずっと読んでました。

 物心ついたときにはドラえもんは当たり前のように私の生活の中に
 いた。私達の世代以降の人たちで、ドラえもんを知らない人って
 いないんじゃないかな。漫画やアニメを見たことない人はいるかも
 しれない。けれど、知らない人はいないと思う。それぐらい、
 国民的人気者のドラえもん。

 この本では、幼いときには気付くことができなかったドラえもんの
 名言をあますところなく伝えてくれる。名言を集めただけなので
 どんなストーリの中で語られた言葉なのか、今ひとつわからない
 部分はある。けれど、それでも読んでいるだけで、言葉のぬくもりは
 伝わってくる。そんな言葉ばかり。心がほっこりあったかくなる。

 ドラえもんファンが選んだ言葉なので、読者の言葉も掲載されていて
 彼らの年代の幅広さも見物だ。10歳ぐらいの現役ちびっ子から
 30歳前後から40歳代のかつてのドラえもん世代の現オトナたち。
 彼らが同じ作品を見て楽しんで、ドラえもんの言葉に同じように
 元気と勇気をもらっている。そのことがたまらなく嬉しい。
 現役ちびっこくんたちもドラえもんのことを好きでいてくれる。
 それって素敵なことだと思う。

 最近は私達の世代でさえ、「イマドキ」の子供たちとの環境の違いや
 遊び方の違いにくらくらすることがある。だからこそ、時代や環境が
 変わっても、変わらないものがあって、同じようにその変わらないもの
 に夢中になれること、同じように変わらないものを愛せること
 それはとてつもなく幸せなことだと思うのだ。

 とにかく最初から最後まで愛らしく、読んでいて元気になる作品。
 ドラえもん好きの友人に贈ってあげたいよー。・・・もう持ってるかな?

トゥー・ウィークス・ノーティス/米国2002年

2008年01月17日 22時11分31秒 | 映画鑑賞
1.トゥー・ウィークス・ノーティス/米国2002年
■ストーリ
 理想家肌の弁護士ルーシー(サンドラ・ブロック)は、
 不動産会社の御曹司ジョージ(ヒュー・グラント)の下で働いていた。
 しかし優柔不断でいい加減な彼の性格にあきれ果て、「あと2週間で
 辞める」と宣言。さっそく後任の『美人弁護士』を選び始めるふたり。
 ところが、別れを前にしてジョージの素敵なところが見えはじめて
 しまい・・・。

■感想 ☆☆☆*
 年末の深夜映画ラッシュの1本。
 見る前から結末がしっかり見えている作品ですが、
 思う存分、楽しみました。「絶対に外れがない」感じが嬉しい作品です。

 ヒューが「こんな人が現実にいたら、絶対にイヤだ!!」と
 力強く断言できるへなちょこへたれ殿方を好演してます。
 「絶対にイヤだ!」と断言できるのに、ヒューが演じると
 かわいらしく見えてくるから不思議。また、貧乏な生活なんて
 想像も出来ないお金持ちの殿方も嫌味なく軽やかに演じています。
 お金持ちだけど、自分の力で金持ちって訳ではないところが
 どこまでもヒューで、そこがまたかわいらしいのです。
 大事なことは何一つ決断できなかったり、女好きだったり
 お兄さんの言うことには逆らえなかったりと、どこまでも
 情けないオトコなんだけど、でも、彼なりの優しさや正義を
 きちんと持っていて、そこが垣間見えるから、サンドラ演じる
 ルーシーがヒューに惹かれていく場面に共感できます。

 また、サンドラさんの色気のなさっぷりが清々しいのです。
 仕事が出来て、さばさばしていて、ヒューをバカだなぁと
 思いながらも助けずにはいられない面倒見のよいところを持っていて。
 女を振りかざしていないけれど、女を捨てているわけではなくて
 どちらかというと、「女性」になれてない感じ。
 しっかりしているようでいて、内面は「オンナノコ」なんだろうな。
 だから、ヒューに惹かれている自分に気がついた後の
 おたおたした感じは納得できたし、とてもかわいらしい。

 予想通りの結末です。最後まで裏切られることなく、
 予想通りに楽しめます。予想以上にキュンと出来ます。