奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

家を建てる(家を新築する・リフォームする)間取りを考える前にライフスタイルと暮らしに必要な家具のイメージをどのように持つべきなのかを意識する時間は大切に。

2023年12月23日 | インテリア 家具 IDC大塚家具

 

よく考えられた家を建てると

暮らしが楽しくなる。

※YAMADA×IDC大塚家具南港ショールーム

 

家を新築またはリフォームする際に

考える家具の事も色々と

間取りや暮らし方には関係します。

 

リビングにレイアウトする

家具の主役といえば、

やっぱり「ソファ」ですが・・・・・。

※YAMADA×IDC大塚家具南港ショールーム

 

家づくりや引越しを機に、

新しくお気に入りのソファを

購入予定だという方も

多くいらっしゃると思います。

 

そんなリビングで

無くてはならないソファですが、

選び方を間違えてしまうと

反対にリビングが狭く

見えてしまったり、

あまり使わないソファになったり

家自体が居心地悪くなって

しまったりします。

※YAMADA×IDC大塚家具南港ショールーム

 

では・・・リビングに置くソファについて、

どういう視点で選ぶと

部屋に馴染んで

居心地の良いリビングなるのか?

という部分を少し・・・・・。

 

以前にも何度か書いた事がありますが

ソファは意外と大きいという事。

 

家具メーカーから

色々な形のソファが出ていますが、

ソファのサイズの目安としては、

2人掛けで幅1,500㎜〜 

奥行800㎜2.5人掛けは幅1,800㎜〜 

奥行850㎜3人掛けですと

2,200㎜〜 奥行900 

このくらいのサイズが

ひとつの目安となってきます。

 

こうしてみてみると、

ソファのサイズに関わらず

1人が座るのに幅が

700㎜ほど必要になってくる事が

分かります。

 

3人掛けのソファを入れても

ゆとりがあるように見えますが、

ソファは置くだけではなくて

人が座ってくつろぐ家具です。

 

そのため足元には

スペースが必要となりますし、

移動の動作も人それぞれ異なりますし

ソファの横に飲み物や本、

タブレット等を置く事が出来る

サイドテーブルを置く場合は

ソファの横にもスペースが必要になります。

 

その為、

ソファ以外のスペースも

しっかり確保しておく必要が

ある訳です・・・・・。

 

目安としては

ソファの周りに最低300㎜、

正面には500㎜くらいの

スペースは欲しいものです。

 

インテリアショップや

家具店で家具を見ると

ついついデザインや

質感に視点がいってしまい、

ソファ本体のサイズが

部屋に入るかどうかだけしか

確認しないことが多いようですが、

実際にはソファの周りに

どれくらいの余裕(余白)が生まれて

ソファーでの姿勢が

どのように変化するのか?

そのスペースも含めて

部屋にレイアウトできるのかどうか?

 

室内への出入り口扉の開閉と

家具のレイアウトの関係性、

ソファに座った際に

室内から見える

窓の位置関係や風景、

壁の位置など、

居心地や暮らしやすさには

そこを検討する必要があるんです。

 

実際にソファの大きさが

リビングのサイズ等と

ボリュームが合っているのかを

確認する場合、

空きスペースを計算する事も重要。

 

リビングでの移動の頻度や

実際に居場所から

扉や出入り口付近へ移動する位置関係。

 

サイズが同じでも全て異なりますよね。

 

間取り検討と家具の検討には

そういう意識が大切。

 

インテリアを初期段階から

組み立てていく事も大切・・・・・。

 

ソファはどれだけ使うのかも同時に。

 

リビングにソファを

レイアウトする場合、

ソファは長く使うものだし

家族みんなが座れるサイズのものを

入れたいと考える方は

多くいらっしゃいます。

 

では、実際にソファは

どれくらい使うものなのか?。

 

例えば3人掛けのソファを買った場合

ソファを購入した当初は

夫婦2人で座ることも多いですし、

子供が小さい頃は

家族みんなでソファに

腰掛けする事もよくあります。

 

一方、ある程度時間が経ってくると、

例えば夫婦2人でも

同じソファに座るよりも

リビングやLDKの空間においても

個人がくつろいで座る事が

出来る場所である方が

重宝するケースもありますし、

子供も大きくなると

同じソファに一緒に座る時間帯も

少し変わってきます。

 

同じ家族であっても、

環境や年齢、

時間帯等によっても

距離感は違ってくるんです。

 

ソファの上で

ゴロゴロするケースも

ありますよね。

 

勿論ソファの上で寝てもOKですが、

その場合は

大きなソファを1人で使うことになり、

他の人は別の場所に

座ることになります。

 

そうなんです。

 

大きなソファがあっても、

家の中で役に立つ期間というのは

ライフスタイルの変化や

過ごすシーンによって

大きく異なるという事です。

 

リビングでの家具の存在を

どのようにインテリアとして

考えておくのか?

 

それも重要なんです・・・・・。

 

実際には使わずに

存在感のある家具を置く事で

ストレス化する事もありますから。

 

ソファの生活に慣れずに

ソファとテーブルの間の

床やラグの上に座ったり、

ソファが物置き代わりなったりしませんか?。

 

その為、

ソファを検討する際には

実際どれだけ使うものなのか?

 

また、

どのような使い方をするのが

暮らしや生活に合うのかを

間取り計画に取り掛かる前、

住み方の意識を計画する段階で

考えてみることが大切なんです。

 

なので僕は

家造りのご相談をいただいた際には

早い段階から「インテリア」の

ショールームへご案内させていただき

間取りとの融合前に

さまざまなシーンの想定を

イメージしていただくようにしています。

※トーヨーキッチンスタイル・インテリア大阪ショールーム

 

例えば、

それほど広くないリビングや

意図的に空間を操作する場合等であれば

大きなソファを置いてしまうよりも、

個人で使える1人掛けのソファを

それぞれ選んだ方が

良いこともあります。

 

小さいソファなら

位置を自由に動かせるので

リビングに可変性を

持たせることができますし、

部屋に圧迫感も出ないなど、

小さいソファならではの

メリットを活かす方法も

考える事もあります。

 

また、小さなお子さんがいる場合は

どうしても

ソファも汚れてしまうもの。

 

そのため、

最初は汚れることを前提にしつつ

家族みんなで座れるソファを、

そしてある程度子供が

大きくなった時に

その時点での

生活スタイルに合った

サイズ感のある

ソファに買い換えるなど、

ライフスタイルに合わせた

ソファの選択をするという方法もあります。

 

一方、

広いリビングであれば

何人も同時に座りやすい

ゆったりしたカウチソファを置いたり、

それにプラスして

オットマンを置くなど

リビングに合わせたサイズの

ソファプラスαを配置すると

リビング全体のバランスが良くなります。

 

そのような場合でも、

誰も使わないソファになったり

1人しか使わない

ソファにならないかどうか?。

 

この部分を意識しながら

ソファの選択とレイアウトを・・・・・。

 

ただの圧迫感のある

飾り物にならないかどうか?。

 

ソファはリビングの

インテリアとしての

重要な存在となる家具ですが、

その分存在感もあり、

ソファのサイズやカタチ、

色の選び方などによっては

圧迫感のある空間になってしまうなど、

ソファの選び方というのは

色々な検討要素があり、

逆にソファをレイアウトしない

建築の工夫も存在したり・・・・・。

 

価値観とイメージの連動を

暮らしの中にレイアウトする事で

過ごし方も

居心地も変化しますから。

 

住宅計画での思考の範囲は

家の事を単独で考えるよりも

暮らし全体を丁寧にと思います。

 

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■やまぐち建築設計室■

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■やまぐち建築設計室■

 建築家 山口哲央

奈良県橿原市縄手町387-4(1階)

https://www.y-kenchiku.jp/

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