旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

旅するどんぶり 別所温泉「馬肉うどん」

2020-03-05 | 旅のアクセント

 別所線に乗ってガタゴトと、緩やかな勾配を上ってレトロな別所温泉駅に到着する。
遠くに見える四阿山(あずまやさん)を除いて、沿線にはまったく雪は見られない。
こりゃ車でこれたかな。軽井沢にも雪がなかったからね。

     

 ここ塩田平一帯は、鎌倉幕府の重職であった塩田北条氏が約60年統治したことから
「信州の鎌倉」と呼ばれ、このころ建てられた神社仏閣など多くの文化財が残ってる。
鎌倉の建長寺などと並んで、日本で最も古い臨済禅宗寺院のひとつが安楽寺。
木造八角三重塔は、全国で一つしかないという貴重な建築で、国宝に指定されいる。

 温泉街に戻って日野出食堂、昭和風情の店の引き戸がガラガラとノスタルジック。
ラーメン、蕎麦、うどん、そして丼物類、品書きの木札には不動のラインナップが並ぶ。
小上がりには外湯を浴びた地元のご主人たち、三々五々集まって一杯やっている。

今回はこの店が元祖と云う "馬肉うどん" を注文する。600円とリーズナブル。
柔らかなうどん、甘じょっぱい出汁が染みたたっぷりの馬肉、これなかなかの美味。
サイドメニューに "玉子丼" を3人で分ける。椎茸と蒲鉾が入って、こちらも懐かしい味。
お腹を満たした頃、ちょうどチェックインタイム。今日は心ゆくまで別所の湯に浸ります。


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