旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

Alta Velocidad Española

2020-05-05 | 日記・エッセイ・コラム

 バルセロナ、バレンシア、アンダルシア方面行きのAVEが出発するアトーチャ駅。
改札でパスポートチェックを済ませると、ClubPreferente の乗客はラウンジ Sala Club を利用できる。

 深いソファーに腰を沈め、読めもしない西語新聞を広げてセルベッサを愉しむ。
赤ラベルの Cruzcampo がお気に入りだ。

 荷物置き場にスーツケースを収め、Preferente の革張りシートに自分の座席を見つけた頃、
セビーリャ行きはごく軽い振動を残してプラットフォームを静かに滑り出す。

 白い14両編成は市街地を抜けるとぐんぐんと速度を上げ、窓の景色が猛烈なスピードで流れはじめる。
1時間もすれば左右の車窓に満開のヒマワリ畑が広がるはずだ。

Asturias / Alexandra Whittingham