太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

食べ放題と韓国魂

2013-05-04 20:34:57 | 日記
ワイキキのはずれにあるレストランのバフェ(食べ放題)が、

普段は20ドル以上のランチが、期間限定で13ドルだという。これは行くしかないだろう。

待ち合わせに現れた友人と娘は

朝食抜き、ウエストを締め付けないワンピースとやる気マンマンである。


開店30分前に着いたが、既に2組が並んでいた。

3番目ならいいかと思って名前を書いてもらい、オープンまで近くの店を見ることにした。

11時半になって店に戻ると、ざっと30人以上がわいわいと並んでいる。

早く来てよかったねーと言いつつ、前のほうで待っていたが、最初に呼ばれるのは予約していた人たちで、

彼らが店内に入ると、入り口が閉められ、しばらく待たされた。

15分後、ようやくドアが開いてウォークイン(予約なし)の私たちの一部が店内に入った。


私も友人も友人の娘もペッコペコ。

テーブルに案内されるとすぐに食べ物を取りに立った。

お寿司の修理が豊富で、握りから手巻き、あらゆる種類の巻物もある。

バフェの場合、全体をつかんでおかないと、何をどれだけお皿にとればいいかわからない。

空腹にまかせて最初に取りすぎると、

あとになって、アレもあった、これもあった、ということになる。

用心して控えめにお寿司を取ってテーブルに置き、次はおかずを取りに行く。


海老の天ぷら、鶏のから揚げ、餃子、味噌汁、キムチ、焼きそば、ステーキ、

茄子と鶏肉の中華風、かにグラタン、ほうれんそうの和え物、春巻き・・・・


1種類1つずつとっても、けっこうな量になる。

まだサラダバーにも行きたいし、デザートのチョコレートファウンテンや

目の前で焼いてくれるクレープも外せない。



厳選されたおかずを持ってテーブルに戻り、食べ始めた。

「なんでそんな、どこでも食べられるようなもん選ぶのよ?」

枝豆の塩茹でを持ってきた娘に、友人が言う。

「だって食べたいんだもん」

食べたいものを選んでくるつもりが、家では作って食べないものや、

原価が高そうなものに目が行くのは、なんとも貧乏性にできているもんだと我が身が薄ら寂しくなる、

といって二人で笑った。



3人とも、これは第1弾で、第2弾に行くつもりで食べ始めたのだが、

第1弾を食べ終えたところで、すでにお腹が一杯になってしまった。

第2弾どころかデザートも危ういので、少し休憩することにしてまわりを見渡した。


隣のテーブルに、韓国人と思われるオババの4人組がいて、この人たちが驚くほどよく召し上がる。

お寿司をお皿一杯に食べたあと、おかずをこれまたてんこ盛りで持ってきて完食。

フルーツ盛り合わせとウドンを同時に食べているかと思うと、

海老の天ぷらを再び持ってきて、なぜか衣だけを食べている。

「衣が好きなら天カスを食べればいいやんなあ?」

いやまったくそのとおり。

友人の娘が戻ってきて、無断で入って食べていた人がいる、という。

「韓国の女の人が二人で、呼ばれてもいないのに入って勝手に食べていたから店の人に注意されてた」

「それでどうしたの」

「すごく怒ってた」

「そりゃ店の人は怒るでしょね」

「ううん、韓国の人が」

そう言っている間に、隣のオババたちはデザートに移行していて、天ぷらとキムチとうどんと同時に

プチケーキやクレープを食べていた。


韓国、おそるべし。

なんかすごいパワーを感じる。いいなあ。



おなかは一杯だけど、デザートはどうしても食べたいので取りにゆく。

クレープの中身は、いろいろ考えた末に生クリームとバナナとココナツにチョコレートがけ。

友人たちはチョコレートファウンテンでマシュマロやイチゴをチョコまみれにしている。

プチケーキを2つとって、終了。


コーヒーを頼んで、デザートを食べた。

隣のオババたちは、デザートのあとに再びお寿司を食べ始めている。


ここ数年、食べ放題に行くたびに、もう行くまいと思う。

年々、自分で思うほどに食べられなくなっているのは確かだし、

無理して食べようとする自分に、罪悪感がついてくる。

地球上には食べられない人がたくさんいるってのに、と心が重くなる。

じゃあもう行かなきゃいいのに、すっかり忘れてまた行ってしまい、同じように思う。


「ばかだね、あたしたちは・・・」


ようよう食べ終えて、席を立つ。

ここは日本式に、1箇所のレジで精算する。

「あっ、あんたキッズ料金になってるやん!!」

9歳以下の子供は半額。

しかし友人の娘は来週13歳になる。

日本人の顔は子供も若く見えるのか。



きっともう食べ放題は行かない。







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