太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

「夢をかなえるゾウ  2」

2013-05-15 08:21:00 | 本とか
「夢をかなえるゾウ」には第2巻がある。(「夢をかなえるゾウ」の感想はコチラ

今回は、売れないお笑い芸人の前に、ガネーシャが現れる。

2巻ではむっつりスケベの釈迦も出てくるし、貧乏神も登場する。

全体の濃さと勢いでいえば、最初の本のほうが上だ。


しかし、2巻の中でも、なかなかいい言葉が出てくる。

そのほとんどは、ガネーシャじゃなくて貧乏神の台詞。

最初の話が、『生き方・人生』というテーマで、

2巻は『豊かさ』がテーマになっている。



貧乏神は言う。


「私たちが好きな人、つまり貧乏になりやすい人というのは貧乏神の中では18314通りに分類されて

いますが、大きく分けると3つになります。

まず『ドリーム貧乏』略してドリ貧。

『ガネーシャ貧乏』略してガネ賓。

そして『お駄賃貧乏』」




この中の『お駄賃貧乏』についての説明が興味深い。


「あなたは子供の頃、両親から『お使いに行ったらお駄賃をあげる』とか、『宿題をしたら

おこづかいをあげる』と言われたことはありませんでしたか?」

「言われたけど、それがなにか?」

「それが貧乏のはじまりなんですよ」



「そういう形でお金をもらってしまうと『お金=嫌な作業をすると貰うもの』という考えをもつようになります。

しかも作業する前から貰える金額が決まっているので、『いかに楽をして作業を終わらせるか』ということばかり

考える人になるでしょう。

こうして『お駄賃』はアルバイトの『時給』になり、会社の『給料』になります。わかりますか」






そしてもうひとつ。受け取る、ということ。


友人を救うため自分の望みを捨てようとする主人公に、「いい人になろうとするな」と貧乏神は言うのだ。


「『いい人』というのは、他人を喜ばせるのではなく、他人に嫌われたくない気持ちから

自分の欲求を抑えつけてしまう人です。でも、そういう人が何かを手に入れることはありません。

なぜなら、自分の欲求を抑えつけることでどんどん「ヤル気」を失ってしまうからです」


「自分が望んでいることを口に出してください。そして他人を喜ばせるのと同じだけ

自分を喜ばせてください。

自分の欲求を口に出すと、他人の欲求とぶつかります。

いい人ではいられなくなります。でもそうやって欲求をぶつけながら、

それでもお互いが喜べる道をみつけてゆくこと、それが成功するための大事な秘訣なんです」





豊かな人生とは、

足りないものにフォーカスしないでいられることであり、

自分を幸せにしてあげようという愛が不可欠なんだろうかな。







「夢をかなえるゾウ  2」  水野敬也  飛鳥新社



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