太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

飛び入りボンゴ

2013-05-12 21:20:21 | ハワイの自然
日曜日の夕方、ハウスシッターしているこの家から車で5分のカピオラニパークにウォーキングに行った。

ハワイは気温の割りに日差しが強い。

じっとりと汗が吹き出るような暑さはないが、日差しが肌に痛いほど。

そのかわり、木陰に入れば一瞬で涼しくなる。



カピオラニパークはワイキキのはずれにある。



そこいらじゅうから、むせるような草の香りがする

すごい生命力に満ちている。



木陰でウクレレを弾く人、友達同士でお茶会をする人とか


ヨガをする人とか

ただ寝転がっているだけの人とか、瞑想する人とか。


噴水もある

風が心地よい。


何回も来ているけど初めて見た。ダンスガール。

気持ちよく歩いていると、テンポのいい音楽が聞こえてきた。

楽しそうなのはココ↓から。



ギターやマラカス、数種類のボンゴなんかで盛り上がる人達


あまり楽しそうなので、ちょっと歩く速さを緩めたら、いきなり呼ばれた。

「ちょっとちょっと、何つったってんの、早くこっちに来なさいってば!」

めったやたらと元気のいいおねーさんが私たちを手招く。


わけもわからず、おそるおそる近づくと、

いきなりボンゴを渡された。

みんなが笑顔で私に叩け、と言っている。

ブラスバンドにはいたけど、パーカッションは初めて。

そっと叩き始めると、

「ヘーイ!もっともっとノッテいこーーーっ!」

後ろでマラカスを振っているお嬢さんたちも、こうして飛び入りでやらされている模様。

そのお嬢さんたちが

「うんうん、いい調子、いい感じよー」と励ます。





写真を撮っている夫も逃がしはしない。

「カメラなんかそこに置いて、おにーさんも叩く、叩く!ワンツースリー!」

なぜか夫も一緒にボンゴを叩く・・・・


おねーさんは芝生に這いつくばって鉄琴を叩いてみせたり、のりまくりだ。

みんな勝手にリズムを取って、でも不思議とまとまっていて、

とにかく楽しい楽しい。私も夢中でボンゴを叩く。

たぶんみんな、誰が誰だか知らないのかもしれない。

楽譜もない、音楽のジャンルもない。ただそこにあるのはハッピーな気分だけ。


立ち去るとき、真剣に(でも鉄琴を叩きながら)引き止められた。

「一緒に今日が終わるまでやろうよぅ」

冗談抜きに、彼女なら今日という日が終わるまでココにいるかもしんない・・・


「ありがとーー!楽しかったよー!」

ギターのおじさん達も、のりのりねーさんも、マラカスのお嬢さんたちも

笑顔で見送ってくれた。

意味もなく心からはしゃいだのはどれくらいぶりだろう?

私が悩んでいることが、どうでもいいことのように思える。

どうでもいいことだと、私が決めたなら、それは本当にどうでもいいことなのだろう。




ハワイでは、わりとこういうことがある。

変わっていること、人と違うことが、受け入れられるおおらかさがある。

人が見たらくだらないことを真剣に楽しんでしまう。

私がハワイが好きな1番の理由。






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リタイヤメント パーティ

2013-05-12 16:07:48 | 日記
夫の父のリタイヤメントパーティがあった。

43年前にハワイに来てから今まで、ずっと同じ地域で歯医者を開業してきた。

この43年間に、夫が生まれ、何度かの引越しがあり、

夫の兄がハワイを離れ、患者さんたちは三世代にわたった。

夫の父と一緒に出かけると、どこに行っても誰かが彼を知っていて、声をかけられる。

私の苗字を見て、夫の父のことを知っていると言われたことも少なくない。




自転車が趣味の父にぴったりのケーキをオーダー




会場のヨットクラブに、200人以上の人が集まった




ハワイの気楽さは、パーティでもカジュアルなことかも



大好きなキース。彼はまわりをハッピーにする天才だ




患者さんの一人がフラを披露してくれたり



スピーチする義父



夫の父のオフィスは、オフィスまるごとを若い歯科医が引き継ぐ。

気に入った後継者を探すのに、5年以上かかったという。

半年ほど、その歯科医と一緒に仕事をし、少しずつ患者さんたちも新しい先生に慣れていった。


まだ六十代。

リタイア後はとりあえず2ヶ月ほどヨーロッパに旅行し、

あとは好きなツーリングをしたり、もっと頻繁に孫に会いに行ったり、ボランティアをしたり、

パソコンスクールに行ったり。



「朝起きて、しなくてはならないことがないということがどういうことか

まだよくわからないんだよ」


そうだろう、そうだろう。

それはまた新しい体験でいいじゃないか。

40年以上もひとつのことをやり続けるってすごい。

私はその、ほんのほんの1部分のまた小さな切れ端しか知らないけれど

こんな大事な日を一緒に迎えられたことは幸せだと思う。





おつかれさま、ありがとう。

わたしはあなたを誇りに思います。






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てんやわんや

2013-05-12 13:45:37 | 日記
てんやわんやの1週間だった。


1番最初は、夫が一人でウォーキングしているときに、

巣から落ちたメジロのヒナを、歩道の隅に見つけたことだった。

まわりにはメジロの成鳥がいっぱい飛んでいたので、踏まれないような場所に移動させておいた。


その翌日、また夫が一人で歩いているときに、その場所からいくらも離れていないところで、

ボーボーという鳥のヒナを見つけた。

あたりを見回しても大人の鳥がいないので、何周目かに通りかかったときに拾って、

家に連れて帰ってきた。



ボーボーのヒナ

右側にあるのは、近くに落ちていた巣。


ボーボーは羽がちゃんと生えているが、まだ飛べない。

ペットショップに電話して、ヒナ用の練りえさを買いに行った。

急ごしらえのダンボールの巣の中で、鳥の鳴きまねをしたりしながら練りエサをスポイトで与えてみる。

二人とも鳥を育てたことはないので、まったくわけがわからない。

夜は箱に布をかけてやり、朝方様子を見に起きる。

こんな生活を何日かしているうちに、ボーボーは少しずつ元気になっていった。


ある日、夫が、ボーボーに外の空気を吸わせてあげようと思って庭に出したとき、

家の中で電話が鳴ったのでちょっと目を離した隙に、ボーボーは消えてしまった。

すたこら歩いてどこかに行ったのならいいけど、確認するすべもなし。


たった数日しかだったけれど、

空っぽになったダンボール箱を見ると、寂しさがこみあげてくる。

ボーボーはどうしたかね?と話しているうちに、

今度は朝、二人で歩いているときに、今度はもっと小さいヒナを発見した。

羽も生えてなく、目も見えていない生まれたてみたいなのを2羽。

死んでいるか、弱っているかだろうと思って近づいてみると、これが結構元気。

くちばしの形を見ると、どうも マイナ という鳥のようだ。

見てしまったものを見なかったことにもできず、

仕方なしにその2羽を家に連れて帰った。


ボーボーに与えたエサがたくさん残っていたので、それをあげてみる。


こんな裸んぼう・・・


ボーボーと違って、こちらは大きな口をあけてエサを待っているので苦労はしないけれど、

羽がないので暖めていないとならない。



2羽はきょうだいだろうか


小さすぎて、昼間何時間も放っておいていいものかどうか考えた末、

ヒューマン ソサエティ(動物を保護してくれる施設)に連れてゆくことにした。

施設に行くと

「こんなに元気ならきっと大丈夫。任せてください」

と受け入れてくれた。



なんで歩きに行くたびにヒナを拾ってしまうんだろう?

猫や犬をよく拾ってしまう人がいるというのは聞いたことがあるけど、

それは猫好き、犬好きな人なんだろうと思う。

特に鳥好きってわけでもない私たちが、なぜこんな目に・・・・



そんなことがあってから、

鳥を見かけると、あんな小さかったのが無事に大人になったんだな、と思うようになったし、

巣を作る材料であろうものをくわえている鳥には、

飛ばされないような巣を作れよ、と声をかけたくなる。







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