「Ｅｖｅｒｙｂｏｄｙ、Ｆｕｎ！」

夫の幼馴染ケビンの妹であるケリーは、いつ会っても

まるで５年も会っていなかったかのように喜びを体中であらわすのだ。

別れる時には、もういつ会えるかわからないかのように別れを惜しむ。

いつも何かをおもしろがっているようで、

楽しいことが大好きなケリー。


「Ｉ　love you」

ハグをしたときに耳元でささやくケリーの声は、お茶目で明るい。





先週、ケリーが死んでしまった。





入院してから、１ヶ月もたっていなかった。

半年前に、結婚したばかりだった。

ケリーが選んだ結婚相手は、あどけなさの残るひとまわり以上も年下のロバートで、

いかにもケリーらしい結婚だった。


知り合って本当にすぐに結婚したから、みんなが驚いた。

でも今になってみれば、急いで結婚する必要があったのかもしれない。

好きな人と結婚したあとでよかった、誰もがそう思ったのだから。




兄であるケビンは、ラジオのＤＪをやり、バンドのボーカルでもある。

彼が、ケリーのためにコンサートを開いた。

ケリーを惜しむ人達が集まり、ケリーを愛する人達が歌うライブ会場は、

驚くほど明るく、楽しげな雰囲気に満ちていた。

みんなが笑っている。

いくつかあるＴＶ画面には、ケリーの子供の頃からのスナップ写真が繰り返し流れている。



必ずケリーはここにいて、目には見えないけれども、

みんなに混ざってノリノリで踊っているに違いなかった。













ケビンもステージに立つ。





ケビンがステージにいると、いつもマイケル・Ｊ・フォックスを思わせる。





彼がケリーの夫のロバート。飛び入り。





ケリーは死ぬ直前、家族に見守られながら、


「Ｅｖｅｒｙｂｏｄｙ，Ｆｕｎ！」（みんな、、、楽しんで！」


そう言って息を引き取ったのだという。

だからライブをしようと思ったんだ、とケビンは言った。







昨年、ケビンの誕生日に。


ケリー　　享年３５歳。





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けん玉ブーム

なにが発端か、さっぱりわからないが、

ハワイの子供たちの間で「けん玉」がブームである。

携帯電話を持ち歩くように、けん玉を持っている子供もいる。



「紐と丸い玉がついたおもちゃはどこで買えますか」



と職場で聞かれることもしばしばだ。



流行は繰り返すものだけれど、

いったい誰がどうやってその流行を起こすのだろう。

まさかハワイでけん玉が熱くなるとはなァ。




子供の頃にはやった、アメリカンクラッカーとか

ハイパー・ヨーヨーとか、勝手に階段から降りてくるバネみたいなおもちゃとか（名前忘れた）

また流行するときがくるのだろか。





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