太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

日本むかしばなし オマケ

2014-05-15 09:20:51 | 日記
昔話のあらすじを話す羽目になった記事のオマケ。(その記事はコチラ


あらすじを忘れてしまって、適当にごまかした 花咲かじいさん 

気になって、さっき調べてみた。



江戸時代の、5大御伽噺のうちの一つらしいから、相当古い。

それも「隣の爺型」とよばれるストーリー展開。

心正しい老夫婦と、欲深老夫婦が出てくるやつね。

たぶん、舌きりすずめとかこぶとりじいさんも、そんな典型。


花咲かじいさんの基本的なあらすじは以下のとおり。




心正しい夫婦は、白い犬を拾って子供のようにかわいがっていた。

その犬がワンワンと指し示す場所を掘ると、お宝が出てきたので、近所にふるまった。

それを妬んだ隣の老夫婦が、犬を連れ去った。犬が示す場所を掘ると、ガラクタばかりが出てきて

怒った夫欲深婦は犬を殴り殺す。

心正しい夫婦は、泣く泣く犬の死骸を引き取り、庭に埋め、そのそばに木を植えた。

その木は短い期間で大木となった。犬が夢に出てきて、その木で臼を作れという。

作った臼で餅をつくと、お宝がざくざくと出てきた。

それを妬んだ欲深夫婦が、臼を持ち去り、餅をつくが、出てくるのはガラクタばかり。

怒った夫婦は臼を壊し、燃してしまう。

心正しい夫婦は、臼の灰を引き取った。

また犬が夢に出てきて、その灰を桜の枯れ木に蒔くように、という。

そうすると、枯れ木に桜の花が咲いた。

通りがかった大名がそれを見て喜び、心正しい老夫婦に褒美を与える。

それを妬んだ欲深夫婦も、まねをして灰を蒔くが、花は咲かず、その灰が大名の目に入って怒りをかい

罰せられてしまう。





こんなお話だったっけ・・・・・・?????

なんともえぐい話。

解説には、心正しい夫婦が、犬を惨殺されても文句ひとつ言わないのは不自然だが、

善と悪の対比をする上では、それが必要であったのと、

昔の農村では近所で助けあわなくては生活が成り立たなかったため、我慢したのではと書いている。

欲深夫婦がどんなお咎めを受けたかわからないけど、このむごさからいくと死刑ぐらいにはなったのかも。



かごめかごめ の歌も、実は暗い真実が隠されているというし、

暴力や裏の部分を見せずに育てたいという保護者に守られて育つ現代の子供たちに比べて

昔の子供たちは、現実を当然のこととして突きつけられながら大人になったのだろうか。

そうしなければ生きぬいてゆけない時代だった、といえばそうなんだろうけど。



それにしても。


昔話に出てくるのはどうしていつも おじいさんとおばあさん なんだろう?

と不思議に思ったことがあった。

あるところに、若い夫婦がいました、では何か都合が悪いんだろうか。

しかし後に、サザエさん を見て思い当たることがあった。


絵本の挿絵の夫婦は、髪が真っ白の、いわゆる老夫婦だが、

実はこの時代の老夫婦とは、現在の三十代ぐらいなんじゃないかと思う。

私が子供の頃、サザエさんを読んでも、登場人物の年齢を気にしたことがなかった。

子供にとって大人の年齢はどうでもいいことなのだ。

おねえさん か、 おばさん か、 おばあさん。その3種類しかないといっていい。



しかし二十代も後半になって、実はサザエさんが24歳で、自分よりもずっと若かったことに驚き、

四十代になって、実はフネさんが、自分とたいして変わらぬ45歳ぐらいであることに恐れを感じた。

ということは、ハゲ茶瓶の波平さんだって50そこそこなんだろう。



私の母が子供の頃の歌に『ことし50のおばあさん』という歌詞があったという。

それが65年ぐらい昔のことであれば、御伽噺の作られた時代には、

30代で立派なおばあさんであってもおかしくはない。


いやぁーーーー、よかった。ほんとに。現代に生まれて。









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