太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

やめること

2014-05-27 07:23:09 | 人生で出会った人々
ずっと考えていることがある。

この6月で、日本語を教え始めて丸2年になる。

それをやめようかと、もう何週間もかけて考えているのだ。




教え始めたときには、私は仕事をしていなかったが、3ヶ月ほどで仕事を始めて

さらにその3ヵ月後にはフルタイムで働くようになった。


フルタイムになるときに、それまで週に2日だったのを1日にしてもらうつもりが

どうしても週に2日がいいと生徒の母親が言うので、

1日は私が休みの木曜日の午後に、もう1日は仕事のあと6時15分からということになった。


夜の授業の日は、5時に職場を出ても、道路事情によって家に着くのはぎりぎりか

たまに間に合わないこともある。

メールで連絡をとりながら、時間をずらしつつ、急くような気持ちで帰宅する。


夜7時に就寝の生徒は、パジャマ姿でやってくる。

授業が終わるまで、夫も両親も夕食をとらずに待っている。


休みの木曜日、今日はどっぷりと絵を描こうと思うけれど、

日本語の授業の準備もあるし、平日の休みにしかできない用事もあるしで、時間は細切れ。

日曜日は、唯一夫と過ごせる日なので、あけておきたい。



生徒自身は日本語を学ぶモチベーションがないから、状況は亀の歩み。

そんなこんなで2年。

何度かやめようと思ったことがあったけれど、

望まれて教えるのはありがたいことに違いないし、

生徒はかわいいし、生徒のママもいい人だし、

こうやってかかわるからには、何か必然があってのことだろうと思うと

やめる、と言えなくなってくる。



でも、だんだん自分の中で、消化しきれない思いが浮上しては残るようになった。



まだ来週の準備をしてない。今日は急いで帰ってこなくちゃ。明日は3時までに戻らなくちゃ。

日本語クラスがあること自体が負担になってきて

2年やったんだからじゅうぶんじゃないか、

やめてもいいという、大義名分を探しては、それでもやっぱり、と思う。その繰り返し。



何事もそうだけれど、始めるのは簡単。やめるのは大変。

結婚もそうだ。

始めるのは簡単。やめるのは・・・・ほんと大変だった。

結婚するまでも大変ということもあるけれど、やめる大変さには比べられない。



だけど、始めないと進まない。

やめないと、次に行けない。

進むからには心から楽しく、そう決めて人生を変えてきた。




日本語クラスがなかったら、と思う。

準備に追われることもないし、なかなか集中できない生徒にがっくりすることもない。

休みは好きなだけ絵が描ける。

ラクだろうなー、と思うけれど、その決断を下すのにどうしてこんなに悩むんだろう。

ただ私は、いい人のままでいたくて、向こうからやめると言ってくれればいいと思っているのだろうか。

縁を断ち切るようで心が痛むのだろうか。

いくら分析したところで意味ないけど。



あー悩ましい悩ましい・・・










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