太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ルウを使わないカレー

2014-07-31 12:16:28 | 食べ物とか
最近、スパイスカレーつくりに凝っている。

カレーのルウを使うカレーではなくて、スパイスだけで作るカレーだ。

日本のカレーライスも大好きだけれど、

スパイスだけで作るカレーも、また違った味わいがあって美味しい。

使うスパイスは、基本的に3つ。

ターメリックとコリアンダー、カイエンペッパー、それだけ。


この3つに加えて、シナモンやクミン、カルダモンをプラスするメニューもあるけれど

この3つでもじゅうぶん美味しくできる。




何種類かあるレパートリーの中の、今日はビーフカレーを作った。



玉ねぎ2個を炒める。


本には「キツネ色」と書いてあるが、写真で見るとキツネじゃない。

どちらかというとタヌキ色。濃い飴色になるまで炒める。

タヌキ色になるには強めの中火で30分はかかる。ここでしっかり炒めるのがコツ。



気長に炒めて、タヌキ色になったら、おろしたニンニクと生姜を加えて炒める。

マッシュルーム4個をおろしたもの(初めてマッシュルームをおろし器でおろした)と

小麦粉10グラムを加えて5分ぐらい炒める。


弱火にして、スパイスを入れる。


ターメリックを小さじ半分。

コリアンダーを大さじ2

カイエンペッパーを小さじ1(辛いのが苦手なら半分に)



ハプニングが起きた。

コリアンダーだと思って入れたものは、カルダモンだった。

フライパンに投入して、しばらく気づかなかった。

胸騒ぎがして、ビンを見て気づいた。

30分以上かけて炒めた玉ねぎは、カルダモンまみれだ。


「カルダモンもコリアンダーも同じようなもんだろう。どちらもインドっぽいし」


いつもの私なら、そういう結論を出してそのまま続行しただろう。

いや、事実、私はそう判断して、肉やマッシュルームを鍋に入れた。

やリ直すのは面倒だし、カルダモンなんか一ビン1700円ぐらいするものを

大さじ2も使ってしまい、もったいないし。

水まで入れた。

試しに味をみてみた。




生まれて初めて体験する味・・・・・・

食べ物というよりは、薬品。

きっとホルマリンとか、こんな味がするんじゃないかと思う。飲んだことないけど。



さすがにこれは、いつもみたいに澄ました顔で出すわけにはいかん。

そして私は、鍋の中の具を拾い、スープと玉ねぎを捨てた。

大昔、つきあっていた相手にセーターを編んだとき、途中でわけがわからなくなり、

でも編んだものをほどくのが嫌でそのまま編み続け、予定よりも3玉も余計に毛糸を使った、

世にも重苦しいセーターを平気であげた私が、

まさに今、セーターをほどく行為にも似たことをやった自分に感動した(普通だろう)。



再び玉ねぎを切り、炒めるところからやり直した。




さて、

スパイスを入れて5分ぐらい炒めたら、500ミリリットルの水を2回に分けて入れる。

牛肉と残りのマッシュルームを加えて、ウスターソースを大さじ2入れる。



ウスターソースというものは手に入らないので、とんかつソースと醤油にした。

とんかつソースと醤油で、なんとなくウスターっぽくなるような気がする。



中火の弱火で、ふたをしないで1時間煮込む。








無事になんとかカレーになった。

また次のときもこの潔さが発揮できるか、その自信はない。(間違えないようにすればいいだけって話)

具は、海老でもおいしい。







にほんブログ村 海外生活ブログ 海外移住へにほんブログ村