太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ねんがらねんじゅう雨季

2015-10-16 21:10:09 | 日記
ハワイは、夏は乾季で冬は雨季。

それはお決まりのことだったはずなのに、今年はどうだ。

ねんがらねんじゅう雨季じゃないか?



今年の夏は、雨が多かった。

トロピカルストームがたくさん来たのもある。

エルニーニョだかの影響という話もある。



ダイヤモンドヘッドも、いつもの夏は乾いて全体が茶色になるのに、

今年の夏は、少しだけ茶色になっただけで、

けっこう緑の姿を見せていた。



このところ、毎日毎日雨である。

1日中、どんよりと降りこめることはあまりないとはいえ、

降るときには、その量が半端じゃない。

昨日の朝、夫を送り出したときには普通の雨だったのが、

私が出かける時には、玄関を出たところの階段の下は池状になっており、

踏み石も完全に4センチは水に浸かっていた。

大股のつま先立ちで車まで行っただけで、スニーカーには水が染みてきた。



さらには、車まで行ったところで、ガレージが全開になっていることに気づく。



私の車はガレージの前に停めるので、ガレージ開閉のリモコンは持っていない。

なんとか濡れないでガレージを閉める方法を考える。

ガレージから建物の中に入って壁のボタンを押すとする。

押してからダッシュで車に戻ったとしても、ガレージドアは駆け抜ける私を障害物とみなし、

降りてきたものの、自動的に開いてしまう。(これは以前に体験済み)


雨が小降りになるのを待つにしても、地面の水がはけるまでは待てない。


仕方がないので、再び池状になった地面を大股で歩いて家に戻り、

玄関にあった開閉リモコンを持って、乾いたスニーカーに履き替えて車に戻った。



車に入ってからリモコンを押す。

ガラガラとガレージが閉まり、地面に着いたと思ったとたん、

またガラガラと上がっていく。


「?」


もう一度、押す。

ガラガラと閉まり、またガラガラと開く。

何か障害物でもあるのかと思い、その辺のものをすべてよけてから、再び押す。

今度こそ。

「神、おねがい!!」

ガラガラと閉まり、またガラガラと開く・・・・



どうして家に戻ったときに、壁のスイッチで操作しなかったかと悔やまれる。

たぶんリモコンのせいだ。



そろそろ出かけないと、仕事に間に合わなくなる。

何度目かで、私は半ばキレていた。


「今度閉まらなかったら、もう絶対に信じないからねッ!」


と、神や天使や、その他もろもろの存在に悪態をつき、リモコンを押す。


ガラガラと閉まり、地面に着くと、静かになった。



やれやれ・・・



雨が多いのは、べつにいい。

今年、カリフォルニアは日照りでとても困っていたことだし、雨が降るのはいいことだ。

ただ、私が住む地域だけ雨が降るのが気に入らない。



土砂降りの中を、ワイパー全開にして職場に向かう。

トンネルを過ぎると、道は嘘のように乾いていて、青空が広がっている。

職場に近くなる頃には、濡れているのは私の車だけ。

通勤途中のラジオで地元のパーソナリティが

「ねえ、信じられないかもしれないけど、○○地方じゃ大雨なんだってよー」

と、きもちはしゃぎ気分で言われると「舐めんなぁー」と思う。




やっとガレージを閉めて職場に行った。

スニーカーはすっかり水が入って、歩くたびにクチュ クチュ と音をたてる。

靴を履き替えたのに、意味なし。

ビーチサンダルにして、ソックスと靴を手に持ってくればよかったと後悔する。


「雨、降ってたっけ?」

タオルで足を拭いている私に、同僚が言った。

ふん。ホノルルに住んでいる人にはわからんでしょうよ。

「あなたたちが安心して豊富に水が使えるのは、わたしたちのおかげなんだからね!感謝してよ」

と、恩着せがましく言ってみる。








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