太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

人情

2015-10-22 13:09:34 | 日記
瞼にできたものもらいの手術を明日に控えた日。

1ヶ月前、手術する気満々ででかけたときには、夫も一緒に行ってくれたのだけれど、

今回は夫にどうしても抜けられない会議が入り、一人で行くことになった。

手術のあとは眼帯をするであろうから、帰りは片目で運転することになる。

あまり車線変更もせず、ゆっくり運転してくればいいと思っていた。



時々みえるお客様に、「フロリダの人」がいる。

お年は80歳ぐらいだが、よく似合った服とお化粧をしていて

とてもモダンな雰囲気の素敵な人だ。

もっともっといろんなお話を聞きたいといつも思う。

ハワイに来る前にはフロリダに長く住んでいたので、フロリダの人と呼んでいる。

私が、目の手術をするのだと言うと、夫が一緒に行ってくれるのかと聞く。

仕事を抜けられないので一人で行くと言ったら、

「そんなの危ないわよ、私はカピオラニに住んでいて病院に近いから、車で送るわよ」

と言う。

私の家は遠いし、まさかそんなことをしてもらうわけにはいかないけれど、

そう言ってくれたことに胸が熱くなった。



お客様で、なぜかウマが合う人がいて、互いに「ちゃん」付けで呼び合う人がいる。

彼女もたまたま、その日にお店にやってきた。

そして私の目のことを聞いた(そのぐらい長い間あるし、目立っているということだ)。

すると彼女も、

「明日は夫と一緒に出かける用事があるから、夕方なら送ってあげられるかもしれないよ」

と言う。

ひとさまに、そんな手間をかけるわけにはいかない。

けれど、やはり胸が熱くなった。



読んだ本の情報交換をしたり、他愛ないおしゃべりをしていってくれるSさんも、

なぜかその日にやってきた。

彼の奥様の妹が何度もものもらいの手術をしているというので、わざわざ連絡をとって

情報を集めてくれた。

著述業の彼は時間がフリーだからといって、私に電話番号をくれた。

「もし不安だったら遠慮せずに電話ください」



以前、一緒に働いていた同僚は

ハワイにいる日本人は変な人ばっかりだと言っていたけれど、

私は人に恵まれている。

彼らが口先だけではなく、お願いしたらきっとそうしてくれると思うだけに

人の情けは心にしみる。

私は誰かに同じことができているだろうか、とわが身を振り返る。













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