太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

停電

2016-04-14 21:46:04 | 日記
ハワイは、わりとよく停電が起こる。

しかも、停電している時間が長い。

私が子供のころは、日本でも時々あったものだけれど、

大人になってからは、よほどのことがなければ停電などしたことがない。



休日の夕方、食事の片づけをしたあとで、ふっと停電になった。

外はまだ明るい。

夫は、懐中電灯とキャンドル、本を読むためのキャンプ用のランタンを

ガレージから出してきて、テーブルに並べた。

することもないので、近所を歩いてみる。

庭に出て、夕日の最後の光で本を読む人、

飲み物を片手に、椅子を出して外で談笑する人達、

バーベキューグリルで肉を焼く家族、(ここらへんはオール電化)

みんな停電には慣れっこで、それを楽しんですらいるようにみえる。



停電で嫌なのは、車で走っている時である。

信号機が消えてしまうので、警察官が来るまでの間、制御不能状態になるのだ。

先日、5車線の一方通行の道と、片側3車線の道の交差点にいるときに停電になった。

横断用も、左折専用(日本でいうと右折専用)の信号もある、複雑な場所だ。

しかも朝のラッシュ時で、5車線の一方通行を走る車は途切れなく、

いったい、いつこちらは進めるのだろうと思っていた。

しかし、何の合図もなしに、なんとなく5車線の一方通行の車が止まり、

なんとなくこちら側が進みだし、左折車も上手に合間をみて曲がってゆく。

そしてまた、何の合図もなしに、なんとなく流れが変わる。

これはすごいな、といつも思う。







その停電は、2時間続いた。

うちの猫たちは、暗くても平気なのか、普段どおり。

風が木の幹を揺らし、葉が重なり合って立てる音が聞こえる。

庭のどこかで蛙が鳴き、隣のお寺から黒鳥の鳴く悲しげな声がする。



ランタンで本を読むのも疲れるし、もう寝るか、というところで

いきなり電気が復活した。





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