太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

命がけ

2016-04-26 17:40:22 | 日記
1ヶ月ほど前になるが、サプリメントを飲もうとして喉に詰まり、危うく死にかけた。(その記事はコチラ


それ以来、すべての錠剤はナイフで細かく刻んでから飲んでいる。

一時は、夫からサプリメント禁止令が出たのだが、

ずっと飲んでいるものをやめたら、一気に老けたりするんじゃないかと思うと

とてもやめる気にならない。

それで、細かく刻んだものを、夫がいる時に飲むのを条件に続けて飲むことになった。



ここで余談だが、

サプリメント禁止に反対すると、夫は言った。

「飲まなくてもきれいで若いから大丈夫。もうあんな目にあうのはごめんだ」

これだけだと、いかにも夫が私を買いかぶっているように見えるけれど、そうではない。

日本にいたときから、折に触れ、私にエステを勧めるのだ。

ところが私はそういうものに全く興味がない。

エステに行ったら、通わなくてはならなくなるのが面倒だし、

エステにまめに通っているという知り合いに、驚くほど美しい人もいない。

そこにお金をかける分、なにかもっと有意義なことにまわしたい。


私が曖昧な返事でお茶を濁していたら、ついに夫がエステのギフト券を買ってきた。

さあ、これできれいにおなり、というわけだ。

その時は、それを無駄にするのももったいないので初めてエステに行った。

行ったら、やっぱりなんとなく続けたほうがいいような気もしてきて、

回数券を購入して、使い終わるまで通った。

その結果、見違えたかというと、そうでもない。


ハワイに来てからも、やっぱりエステを勧めてくる。

そんなに私はエステが必要なオバサンなわけ?

と聞きたくもなる。まあ、そうだから勧めてくれるんだろうけど。

だから、「きれいで若い」と言ったのは、自分がもう修羅場を見たくないための言い訳だと思う。



すっかり脱線した。



サプリメントは朝、夫がいる朝食のときに飲んでいたのだけれど、

胃の薬を14日間欠かさず飲まなくてはならなくなった。

胃カメラを飲んだ時に、胃の中にピロリ菌があるのがわかり、それを薬で撲滅するのだ。

朝晩、必ず3種類の薬を飲む。

1度でも飛ばすと、効き目はないのだそうだ。

飲み始めてすぐ、夫が出張になった。

1週間、朝晩だから14回、私は一人で錠剤を飲まなくてはならない。

アメリカの錠剤は大きくできていて、ゆうに1センチ以上あったりする。

でも私の喉に詰まったのは、そんなに大きくない、普通サイズのものだ。

だから私はすべての薬を慎重に細かく刻み、大量の水とともに流し込む。


薬は、徐々に効き目が出てくるよう計算されて、大きさなどを決めていると聞いたことがある。

だから細かく刻んだら、一気に効き過ぎるのではないかと思うのだけれど、

だからといって、喉に詰まって死んだら元も子もないではないか。


カプセル状のものは、上面がつるつるしていて比較的喉を通りやすいので、

緊張しながらもそのまま丁寧に飲む。

それでも1度、喉に引っかかって吐き出したことがあり、

そのときは本当に怖い思いをした。


死にかけた記憶がトラウマとなって、毎日なにかの儀式のように

準備万端、姿勢を正し、心構えをしてから飲む。



薬を飲むのも命がけなのである。





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