太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

卒業

2016-04-15 21:54:48 | 日記
3年半続けた仕事の、最後の一日は、あっという間に過ぎた。

先に辞めた同僚達が、わざわざ店に寄ってくれた。

いい仲間に恵まれて、本当に楽しく働かせてもらったと思う。

不満を言えばキリがなく、望んだものは、手に入ればすぐに慣れてしまう。

それなら、まだここにいればいいじゃないかと、今日になっても思う自分がいる。

でもその一方で、やはり今なのだとわかっている自分もいる。

職場の引越し、開店当初から働いてくれていた人の死、場のエネルギーも

どんどん変わり、たぶんもう私はそこにいられなくなった。


心がこもったカードやプレゼントを抱えて帰る私は、

なんとラッキーだろうかと、改めて感謝が満ちてくる。



明日は新しい職場の第一日目。

日本で転職した時も、こんなふうに一日のブランクもなかったと思い出し、

あくせくしたもんだと笑いがこみ上げる。

次の職場の面接の時に、職歴を見たマネージャーが、

「20歳からずーっと休みなく働いてきたのねー!」

と言った。そんなつもりはなかったけど、子供に恵まれなかったし、

休むタイミングがなかっただけだ。


人生の中で、一つの幕が閉まり、別の幕が開こうとしている。

置いてきたものに心を残しながらも、

今度はどんな素敵なことに出会えるんだろう、

あるいは、どんな自分に出会えるんだろう、と心が浮き立つ。

よほど私は能天気にできているのだと思う。




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