豊かな自然の中にある職場には、野生の鶏がわんさかいる。
卵から孵ったばかりのヒヨコたちの愛らしさといったらない。
ときに自然は生き物に厳しい。
他のきょうだいに比べて体が小さかったり、はしっこくないヒヨコは生き延びられない。
母親とはぐれてしまったヒヨコも、まず生き抜くことは無理だ。
だから、ヒヨコの数は1ヶ月後には半分以下になる。
ヒヨコが2羽、親とはぐれた。
孵ったばかりよりは育っているが、まだまだ親が必要だ。
親をさがしてピヨピヨと鳴く声を聞くのは忍びなく、見て見ぬふりをしていた。
早晩、死んでしまうのだろうと思うと気持ちがふさいだ。
ところが10日たっても、彼らは元気だった。
この2羽のきょうだいヒヨコは、いつどんな時も一緒にいる。
店内に紛れ込んでくるときも、追われて逃げる時も、とにかくいっときも離れることがない。
1ヶ月たち、2ヶ月がすぎた。
2羽のきょうだいは、日に日に成長していった。
そして先日。
「えっ!このひとたち、あのきょうだい???」
同僚の一人が言った。
見れば、すっかり大人になった、あのきょうだいが、仲良く店内を歩いていた。
その姿を見たときの感動を、なんと説明したらいいだろう。
てのひらに乗るほどに小さかった時から、きょうだいは互いに助け合い、
励ましあい、支えあって生きぬいてきたのだ。
肩を(羽を)寄せ合って雨をしのぎ、マングースから身を守り、空腹に耐え、
食べ物を分け合い、心細さを分かち合ってきた(かなり妄想が入っている・・・)
立派に大人の鶏になった彼らを見て、苦しかった幼少時代を思い(私の妄想だけど)
胸がじーんと熱くなる。
一人だったら、生きられなかった。
きょうだいがいたから、生きられた。
鶏たちは、あまり群れないように思うのだが、彼らは大人になっても一緒に行動している。
「にわとりたちよ、生き様をありがとうよーーーー」
彼らは変なオバハンに驚いたか、ふたり揃って逃げて行った。
きょうだいの絆に、また(勝手に)胸が熱くなるのだった。
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卵から孵ったばかりのヒヨコたちの愛らしさといったらない。
ときに自然は生き物に厳しい。
他のきょうだいに比べて体が小さかったり、はしっこくないヒヨコは生き延びられない。
母親とはぐれてしまったヒヨコも、まず生き抜くことは無理だ。
だから、ヒヨコの数は1ヶ月後には半分以下になる。
ヒヨコが2羽、親とはぐれた。
孵ったばかりよりは育っているが、まだまだ親が必要だ。
親をさがしてピヨピヨと鳴く声を聞くのは忍びなく、見て見ぬふりをしていた。
早晩、死んでしまうのだろうと思うと気持ちがふさいだ。
ところが10日たっても、彼らは元気だった。
この2羽のきょうだいヒヨコは、いつどんな時も一緒にいる。
店内に紛れ込んでくるときも、追われて逃げる時も、とにかくいっときも離れることがない。
1ヶ月たち、2ヶ月がすぎた。
2羽のきょうだいは、日に日に成長していった。
そして先日。
「えっ!このひとたち、あのきょうだい???」
同僚の一人が言った。
見れば、すっかり大人になった、あのきょうだいが、仲良く店内を歩いていた。
その姿を見たときの感動を、なんと説明したらいいだろう。
てのひらに乗るほどに小さかった時から、きょうだいは互いに助け合い、
励ましあい、支えあって生きぬいてきたのだ。
肩を(羽を)寄せ合って雨をしのぎ、マングースから身を守り、空腹に耐え、
食べ物を分け合い、心細さを分かち合ってきた(かなり妄想が入っている・・・)
立派に大人の鶏になった彼らを見て、苦しかった幼少時代を思い(私の妄想だけど)
胸がじーんと熱くなる。
一人だったら、生きられなかった。
きょうだいがいたから、生きられた。
鶏たちは、あまり群れないように思うのだが、彼らは大人になっても一緒に行動している。
「にわとりたちよ、生き様をありがとうよーーーー」
彼らは変なオバハンに驚いたか、ふたり揃って逃げて行った。
きょうだいの絆に、また(勝手に)胸が熱くなるのだった。
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