職場のオフィスに物を取りに行ったら、デイビスとカラニがしゃべっていた。
デイビスは五十代の、年季の入ったゲイ。
カラニも五十代だが、ゲイかどうかははっきりしない(私は違うと思う)。
デイビスは彼氏と、カラニは母親と同居している。
私が部屋に入った時、どんな話からそうなったか、カラニが彼のルーティンを説明しているところだった。
「仕事のあと、家に帰って着替えて、食事をしてからシャワー浴びて、テレビを観て寝る。
朝起きたらシャワー浴びて、食事してランチを詰めて仕事に行く、終わったら家に帰って・・」
そこで誰かがカラニを呼び、カラニは部屋から出て行った。
部屋に残されたデイビスが、私を見てボソリと言った。
「カラニの話聞いたら、自分の人生、文句なんか言えないよな」
いやいや、それは失礼というものだ。
「んじゃ、デイビスの人生はもっと楽しげなわけ?」
「ま、そういうわけでもないけどさ。日曜は仕事のかわりに教会に行って、あとは同じだっていうんだもん」
そりゃデイビスには彼氏がいて、カラニは一人かもしれないけど、
そりゃ、ちょっとは孤独にみえるかもしれないけど。
それに私のルーティンだって、近いものがある。
そもそも、ルーティンっていうのはそういうものじゃないか。
「カラニを見て自分の幸せを感じるなんて、私はカラニが気の毒になるけどね」
カラニのことはべつに好きでも嫌いでもないけど、
おせっかいオバハンは言わずにおれない。
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デイビスは五十代の、年季の入ったゲイ。
カラニも五十代だが、ゲイかどうかははっきりしない(私は違うと思う)。
デイビスは彼氏と、カラニは母親と同居している。
私が部屋に入った時、どんな話からそうなったか、カラニが彼のルーティンを説明しているところだった。
「仕事のあと、家に帰って着替えて、食事をしてからシャワー浴びて、テレビを観て寝る。
朝起きたらシャワー浴びて、食事してランチを詰めて仕事に行く、終わったら家に帰って・・」
そこで誰かがカラニを呼び、カラニは部屋から出て行った。
部屋に残されたデイビスが、私を見てボソリと言った。
「カラニの話聞いたら、自分の人生、文句なんか言えないよな」
いやいや、それは失礼というものだ。
「んじゃ、デイビスの人生はもっと楽しげなわけ?」
「ま、そういうわけでもないけどさ。日曜は仕事のかわりに教会に行って、あとは同じだっていうんだもん」
そりゃデイビスには彼氏がいて、カラニは一人かもしれないけど、
そりゃ、ちょっとは孤独にみえるかもしれないけど。
それに私のルーティンだって、近いものがある。
そもそも、ルーティンっていうのはそういうものじゃないか。
「カラニを見て自分の幸せを感じるなんて、私はカラニが気の毒になるけどね」
カラニのことはべつに好きでも嫌いでもないけど、
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