ミレナが夫ケリーの仕事の関係で、ボルチモアに行くことになった。
ケリーが昇進したから、喜ぶべきところなんだけれど、
何でも話せる友達が遠くに行くのは、寂しいことこのうえなし。
ミレナとヴィッキと私、いつも3人でつるんでいたのに。
ミレナの隣家に住む夫婦が、お別れパーティを開くというので夫と一緒に出かけた。
「今日こそは私特製のマルガリータを飲んでもらうわよぅ」
お酒が苦手な私は、一緒に食事に行っても水しか飲まない。
でも今日は、夫が運転してくれるし、飲んでみた。
氷と、テキーラと、なにかもうひとつ違うお酒と(透明のやつ)、たくさんのライムを搾って砕く。
「このテキーラは特別で、すんごく美味しいんだから」
ショットグラスにほんの数滴ほどのテキーラを垂らして、私に飲めという。
一気に喉に流しこむ。
アルコール度数40%だというから、喉が焼けるようかと思えばそうでもない(まあ、量が量だけど)。
私はウィスキーとかバーボンの、あの匂いが好きじゃないのだけれど、
飲んだテキーラは、その匂いがまったくしなかった。
「だってこれは良いテキーラだからよ」
ミレナ特製のマルガリータも、すいすいと喉を通って、うっかりすると飲みすぎてしまう。
「なんでもっと早くに教えてくれなかったのよ」
「だからずっと、飲め飲めって言ってたんじゃないのさ」
二人の子供達はもう独立しているので、ボルチモアには夫婦だけで行く。
私は行ったことがないが、ボルチモアはワシントンDCの近くで、冬はものすごーーーく寒いらしい。
メキシコ人のミレナには厳しい気候だけど、きっと彼女ならそれも楽しんでしまえるはず。
ミレナとケリー。
撮った写真を、ヴィッキがアプリケーションを使って加工した。
アートになってて、ちょっと素敵。
私(左)とミレナとヴィッキ
いつもミレナには、ハッピーでいることの楽しさを教えてもらってきた。
ミレナに会えば、体の余分な力が抜けた。
私達みんな50をとっくに過ぎて、これからもっと友達が大切になってくるのに。
離れていても、心を通じ合うことはできるけど、
それでもやはり友との別れは私の心を寂しくする。
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ケリーが昇進したから、喜ぶべきところなんだけれど、
何でも話せる友達が遠くに行くのは、寂しいことこのうえなし。
ミレナとヴィッキと私、いつも3人でつるんでいたのに。
ミレナの隣家に住む夫婦が、お別れパーティを開くというので夫と一緒に出かけた。
「今日こそは私特製のマルガリータを飲んでもらうわよぅ」
お酒が苦手な私は、一緒に食事に行っても水しか飲まない。
でも今日は、夫が運転してくれるし、飲んでみた。
氷と、テキーラと、なにかもうひとつ違うお酒と(透明のやつ)、たくさんのライムを搾って砕く。
「このテキーラは特別で、すんごく美味しいんだから」
ショットグラスにほんの数滴ほどのテキーラを垂らして、私に飲めという。
一気に喉に流しこむ。
アルコール度数40%だというから、喉が焼けるようかと思えばそうでもない(まあ、量が量だけど)。
私はウィスキーとかバーボンの、あの匂いが好きじゃないのだけれど、
飲んだテキーラは、その匂いがまったくしなかった。
「だってこれは良いテキーラだからよ」
ミレナ特製のマルガリータも、すいすいと喉を通って、うっかりすると飲みすぎてしまう。
「なんでもっと早くに教えてくれなかったのよ」
「だからずっと、飲め飲めって言ってたんじゃないのさ」
二人の子供達はもう独立しているので、ボルチモアには夫婦だけで行く。
私は行ったことがないが、ボルチモアはワシントンDCの近くで、冬はものすごーーーく寒いらしい。
メキシコ人のミレナには厳しい気候だけど、きっと彼女ならそれも楽しんでしまえるはず。
ミレナとケリー。
撮った写真を、ヴィッキがアプリケーションを使って加工した。
アートになってて、ちょっと素敵。
私(左)とミレナとヴィッキ
いつもミレナには、ハッピーでいることの楽しさを教えてもらってきた。
ミレナに会えば、体の余分な力が抜けた。
私達みんな50をとっくに過ぎて、これからもっと友達が大切になってくるのに。
離れていても、心を通じ合うことはできるけど、
それでもやはり友との別れは私の心を寂しくする。
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