三日目は、カプ フェラから車で高速道路を飛ばして4時間かけて、プロバンス地方に向かった。
泊まる先はラコステ。あの鰐のマークで有名なラコステと同じ。
海沿いの風景から一転、どこもかしこものどかな丘や畑が広がる。
ラベンダー畑もたくさんあるが、鮮やかな紫にはなっておらず、あと1か月ちょっとで満開らしい。
ラコステには、4泊。
泊まるホテルは、義両親が15年以上も毎年利用しているB&Bで、95歳のラミーおじさんが一人で切り盛りしている。
Bonne Terreという名前があるのだが、
「ムシュー ラ・ミー」(ラミーおじさん)
と、人は呼ぶ。
ムシュー ラ・ミーは、パリで大学教授をしていて、リタイア後に夫婦でラコステに移住してホテルを始めたが、奥さんが亡くなったあとは独り。
今は、ホテルを閉める冬場は、ロシアにいるガールフレンドに会いに行くのが楽しみという、ハチャメチャ元気な95歳。
数年前に押し込み強盗にあい、ロープでぐるぐる巻きにされて金品を盗まれたが、めげずにいるのもすごい。
左がラミーおじさん(右は義父)
2週間前に膝の手術をしたので、今は歩行器で歩く練習中。ホテルは手伝いのパスカルとステファニーが来てくれている。
ホテルの部屋
網戸にしたままロックできるドア
気持ちのよいプール
プールの水は常に循環しているタイプ。
泳いだあと、シャワーを浴びたら、コガネムシみたいな虫が頭から落ちてきた。救って外に逃がしたけど、驚いた。
プールのそばにはチェリーの樹があり、実がいっぱい。この辺りはどこにでもチェリーとオリーブの樹だらけ。
チェリー
日本でいうアメリカンチェリーよりも小ぶりで、酸味がしっかりしている。たぶん缶詰やシロップ漬けにするんじゃないかと思う。
一つの樹に800以上のチェリーがなる。
チェリーをつまみながら、プールでぷかぷか至福のとき。
朝食は外で。
パスカルが用意してくれるのは、コーヒー、クロワッサン、バゲット、オレンジジュース(生の絞りたて)、ゆで卵、スクランブルエッグ、蜂蜜やジャムの盛り合わせ。
朝日の下でいただく朝食の、美味しいことといったらない。
夫のぶんのクロワッサンも食べるので、私は毎日2個食べていたことになる。朝食以外でもペストリーなんか食べていた。
ハワイに帰ってからダイエットすればいいのさ。
気温は昼間は27度ぐらい、夜は20度ぐらい。
とにかく乾燥しているので、鼻の中までカラッカラ。