太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

フルーツサンドは日本食か

2022-08-08 15:38:36 | 日記
私がホノルルに行くときは、できるだけ複数の用事を済ませるようにしている。
今日は12時に美容院の予約がある。
マイクもバケーションから戻ったし、美容院の前にマイクに会い、美容院のあとは作品のコピーをオーダーしにコピー屋に寄ることにした。

アラモアナショッピングセンターでマイクと待ち合わせて、ランチを調達しにメイシーズの隣のフードコートに行った。
私はおにぎりを買うつもりだったのだが、新しい店がいくつも出店していて、その中でサンドウィッチの専門店に目が釘付けになった。

清潔なショーケースに美しく並んだサンドウィッチ

中でも心奪われたのはフルーツサンド

具の種類は豊富で、ちょっと変わった組み合わせの具もあって、選ぶのに手間がかかってしまうと思うが、私は第一印象からフルーツサンドに決めていたから関係なし。
マイクはずいぶん迷った挙句、チャーシューと何かのサンドウィッチにした。
(人のことは関心薄め)

フルーツサンドがあるからには、この店は日本人経営だと思う。
私は情報に疎いから知らなかったが、家に戻ってから調べてみたら、この「Mana sandwichies」は「BRUG」というベーカリーが始めた新しいコンセプトの店だった。


マジックアイランドに移動して、チャーシューと何かのサンドウィッチを食べようとしているマイク。
手前は私のミックスフルーツサンド。
イチゴだけにしようか、イチゴとキウイとオレンジのにしようか迷い、ミックスにした。
サンドウィッチひとつ760円というのは日本の感覚では高いけど、ハワイならまあ、こんなもん。

「その白いのは何?」

やはりマイクは興味津々。

「生クリームだよ」
「パンにフルーツに生クリーム?へえ・・・・・」
「日本じゃ普通にコンビニでも買えるんだよ。見たことない?」
「ない」

サンドウィッチ用の食パンを工夫して焼いたそうで、しっとりもっちり。
甘さ控えめの生クリームの味とフルーツの酸味がばっちり。
日本ではサンドウィッチ用のパンが買えるけど、こっちでは見たことがない。
地元のサンドウィッチを買うと、パンも中身も大雑把な感じだ。
「パンに、生クリームねえ・・・」
ガイジンが何を言おうと、フルーツサンドは堂々の日本食である。


久々にマイクに会って、互いのバケーションの土産話に花が咲く。

「フランスで、15年後のマイクに会ったよ」
「?」
「ラコステのB&Bのオーナーの、ムシュー ラミー(左)」
「なんでこの人がボクなのよ?」
「だって、95歳なのに、宿を閉める冬の間はロシアにいるガールフレンドに会いに行くんだってよ」
「うひゃー」

マイクは80歳なのに、毎週日曜日にはバーに踊りに行き、特定のガールフレンドを募集中。
3回結婚したら(つまり3回失敗したら)女には懲り懲りかと思いきや、とんでもない。
絵を描き、ピックルボールで仲間と遊び、踊りに出かけ、ピアノを弾き、思い立って旅行に行き、彼は楽しそうに一人暮らしをしている。
私が80になったとき、こんなふうに楽しく生きているだろうか、と思う。


9時半に家を出て、用事を済ませて帰宅したら2時過ぎだった。
ホノルルは暑かった。

心地よい風が吹いていて、木陰は涼しい。
しかしいったん太陽の下に出ると、チリチリと皮膚が焼かれるような強い日差し。
ホノルルでは車の温度計が91F(32℃)だったのが、うちの村に来たら82F(27℃)。
トンネルを抜けた途端に、青々としたコオラウ山脈が右側にそそり、一気に景色が緑に染まって、右下にエメラルドグリーンの海が見えるとホッとする。
この地域を、雨が多いから嫌だ、と言う友人もいるけれど、私は不便でも、ここに住んでいて本当によかったと思っている。