太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

日本のお弁当

2023-11-01 14:19:43 | 食べ物とか
用事があってホノルルに出かけたついでに、日本人の友人が働くお店に寄ってみた。
友人はもともとは夫の友達だったのだが、私と同い年で、会った瞬間から妙にウマがあい、たちまち親友のようになってしまった。
月に1度ぐらいは会いたいのだけれど、何だかんだと時が過ぎていくうちに何か月も会っていない、ということになる。

友人は以前、長いことウェディング関係の会社に勤めていた。そのあと旅行の仕事をしたり紆余曲折があって、「次の仕事の繋ぎのつもりで」働き始めた日本食レストラン経営のお弁当のお店で、マネージャーをやっている。
なんといっても、それほど責任がなくて、それなのに今までの仕事の中で1番収入がいい、というのだから、いい仕事を見つけてよかったなと思う。


今回も、1番最後に会ったのは夏前じゃなかったかと思うほど、日が過ぎてしまい、顔を見に寄ったのだった。

サプライズに大感激の友人とは、店先でもあるし、簡単な立ち話しかできない。
来週、同じ日が休みの日があるので、その日にゆっくり会うことにして、帰ろうとした。

「お昼、食べた?」

「今から家に帰って食べるよ」

「じゃ、好きなの選んでって」

そこには美味しそうなお弁当がズラリ。
懐かしいような海苔弁風もあるし、天ぷら弁当、蕎麦弁当、かやくご飯弁当、ああもうどれも食べたくなる。
で、私が選んだのは、これ。
一口おかずがいろいろ食べられるのって、弱いのよね。
お金を払おうとすると、いらない、と言う。

「見てよ、お店、今日はがらっがら。お昼時でこれだもの、今日は完全に大量売れ残り」

そんなこと言って、あとで自分が払うんでしょう、と言うと、いやどうせ処分しなくちゃならないものだからいい、と言ってきかないので、ありがたくいただいてきた。

家に帰り、熱いお茶を淹れて食べ始めた。
一口塩鮭。その下に出し巻き卵。ちくわの磯辺あげ!ちくわなんて何年振りかで食べた。
シュウマイにウィンナー。横浜の崎陽軒シウマイ弁当、懐かしいなあ。
切り干し大根の煮物。これも何年ぶり。
ナマス。鶏のから揚げ。ローストビーフ。白和え。ほうれん草の胡麻和え。
あっという間に完食。
日本食レストランが経営しているだけあって、味は保証付き。
これだけの種類のおかずを自分で作るとなったら、材料費はむろん、労力だって半端ない。
ハワイに住むようになってから、私が食べるものを選ぶ基準の1番は食べたいもの、であるが、それと同じぐらい、自分では作らないもの、になった。
白和えなど、1度も作ったことがない。


日本食は世界一。
日本人ほど、いろんな種類の食べ物を食べる民族はいないのではないか。
私はすっかりアメリカ式の食事に慣れてしまったけれど、日本ではメインのおかずの他に、必ず副菜があった。
そういえば私も、1本のきゅうりの半分をポテトサラダに、あと半分は翌日の酢の物に、なんて考えていた時代もあった。

日本人でよかった。
ごちそうさまでした。







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