太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

トマトバターチキンカレー

2022-08-10 07:53:13 | 食べ物とか
料理がちょっとアレな私にとって、もっとも魅力的なのは、手間がかかっていそうだけど簡単な料理(かつ、美味しい)である。
その点において、料理家のコウ ケンテツさんは私の師匠であるといっていい。
カレーが好きな我が家は、一般的な日本のカレーも、カレールウを使わない本格的カレーもよく作るのだが、
最近定番になったのが トマトバターチキンカレー だ。
バターチキンカレーの種類は相当あって、大昔に試して美味しかった記憶がある。
そのことをすっかり忘れた今、このレシピを見つけて懐かしくなった。

出所はYouTube

20分もかからずにできてしまうのに、まるでじっくり煮込んだような、さぞかし手間がかかっていそうな(私的に、だけど)味に仕上がる。
スパイスっていったって、カレー粉だけなのに。
夫は、お皿に残ったソースを指でこそげまくり、義父はパンでぴかぴかになるまでこそげていた。
強いて言えば、うちは牛乳の類を普段使わないので、このために買わねばならないことだけ。

トマトバターチキンカレー

(材料)
・鶏肉 250g(唐揚げ用と書いてあったけど、そういうものは売ってないので胸肉にした)
・下味用のカレー粉 小2、塩
・玉ねぎ 1/2個
・にんにく、しょうがのみじん切り 各ひとかけ
・カレー粉 大1
・ホールトマト缶 200g
・牛乳 1/2カップ(生クリームにすると尚美味しい)
・塩 適量
・はちみつ 小2(これが意外と大事!)
・バター 20g

1.鶏肉にカレー粉小1と塩を揉みこんでおく。

2.みじん切りの玉ねぎを油で炒める。数分炒めたら、玉ねぎをフライパンの端に寄せ、あいたところに鶏肉を入れ、ひとつのフライパンで別々に炒める。鶏肉だけに油を少し足す。

3.鶏肉がいい色になってきたら、玉ねぎににんにくと生姜を加えて炒め、鶏肉と玉ねぎを一緒にして炒める。

4.ホールトマトを加え、少し煮詰める。

5.カレー粉大1を入れ、で味を調える。

6.はちみつ小2を入れ、牛乳もしくは生クリームを加えて、火を止めてからバターを落としてできあがり。


もう何回作ったか。
鶏肉をエビにしても美味しかった。
暑い夏にはカレーだな。




言えばよかった

2022-08-09 07:49:36 | 日記
ホノルルに行った時、コピー屋が入っているビルのエレベーターに乗った。
6基あるエレベーターの一つが開いて、女の人が乗り込むところだったので私も後に続いた。
1基に二人なら、許容範囲だろうと思ったのだ。
女の人が5階を押し、私が腕を伸ばして2階を押したら、

「ちょっと!そっち側にも階数ボタンがあるんだけどッ?」

と、私をなじるように言った。
乗り込むときから、大きな荷物を抱えて不機嫌そうだった。見たら確かにこちら側にも階数ボタンがあった。

「オー、アイム ソー――リーー(あら、ごめんなさぁーーーい)」

カチンときたけど、わざとらしく明るく言ったら、

「もっとそっちの角に寄って離れてくれない?」

と、さらに眉間にシワを寄せて、きつい口調で言う。

「アーイム ソー―おおおリイ~♪」

私は距離を取りながら、わざとテンポをつけて謝り、降りるときに

「You have a  Wonderful day♪♪♪」

ワンダフルを強調しつつ、歌うように言ったが、もちろんこちらも見ずにブスっとしたままだ。
私は悪意を感じる相手に対しては、嫌味なほど明るくふるまってしまうことがある。
私としては「あんたの悪意はこっちに届いてないよーだ」という嫌味のつもり。
しかし、エレベーターを降りた瞬間、その人がマスクをしていなかったことを思い出し、

「Why don't you wear a mask?(それじゃマスクすりゃぁいいのに)」

って言ってやればよかった、と地団太を踏んだ。
今すぐその人が降りる5階に行って、言ってやりたい気持ちに駆られた。

「そんな感染が心配なら手袋もすれば?」

そう付け加えて言ってやったら、どんなにスッキリしたか。
頭の回転の速さに問題があるばかりに、私にはこんな「言えばよかった」ということがたくさんある。(そんな過去記事はコチラ

けれど、過去に夫が言ったように、

言えばよかったと思うことのほうが、言わなきゃよかったと思うよりずっといいんじゃないの

というのは真実だとは思う。
ネガティブにネガティブを返したら、それは増幅するだけで、その時はスッキリした気がするかもしれないが、受け取ってしまったネガティブは私の中でグレーのシミを作るだろう。
たとえ嫌味を込めてでも、やんわりとその人にネガティブを戻したほうがいい。
そうは思うけれど、会心の一撃をバーンと食らわせてやればよかった、と、まだ心のどこかでネチネチ思っている小さい私なのである。



フルーツサンドは日本食か

2022-08-08 15:38:36 | 日記
私がホノルルに行くときは、できるだけ複数の用事を済ませるようにしている。
今日は12時に美容院の予約がある。
マイクもバケーションから戻ったし、美容院の前にマイクに会い、美容院のあとは作品のコピーをオーダーしにコピー屋に寄ることにした。

アラモアナショッピングセンターでマイクと待ち合わせて、ランチを調達しにメイシーズの隣のフードコートに行った。
私はおにぎりを買うつもりだったのだが、新しい店がいくつも出店していて、その中でサンドウィッチの専門店に目が釘付けになった。

清潔なショーケースに美しく並んだサンドウィッチ

中でも心奪われたのはフルーツサンド

具の種類は豊富で、ちょっと変わった組み合わせの具もあって、選ぶのに手間がかかってしまうと思うが、私は第一印象からフルーツサンドに決めていたから関係なし。
マイクはずいぶん迷った挙句、チャーシューと何かのサンドウィッチにした。
(人のことは関心薄め)

フルーツサンドがあるからには、この店は日本人経営だと思う。
私は情報に疎いから知らなかったが、家に戻ってから調べてみたら、この「Mana sandwichies」は「BRUG」というベーカリーが始めた新しいコンセプトの店だった。


マジックアイランドに移動して、チャーシューと何かのサンドウィッチを食べようとしているマイク。
手前は私のミックスフルーツサンド。
イチゴだけにしようか、イチゴとキウイとオレンジのにしようか迷い、ミックスにした。
サンドウィッチひとつ760円というのは日本の感覚では高いけど、ハワイならまあ、こんなもん。

「その白いのは何?」

やはりマイクは興味津々。

「生クリームだよ」
「パンにフルーツに生クリーム?へえ・・・・・」
「日本じゃ普通にコンビニでも買えるんだよ。見たことない?」
「ない」

サンドウィッチ用の食パンを工夫して焼いたそうで、しっとりもっちり。
甘さ控えめの生クリームの味とフルーツの酸味がばっちり。
日本ではサンドウィッチ用のパンが買えるけど、こっちでは見たことがない。
地元のサンドウィッチを買うと、パンも中身も大雑把な感じだ。
「パンに、生クリームねえ・・・」
ガイジンが何を言おうと、フルーツサンドは堂々の日本食である。


久々にマイクに会って、互いのバケーションの土産話に花が咲く。

「フランスで、15年後のマイクに会ったよ」
「?」
「ラコステのB&Bのオーナーの、ムシュー ラミー(左)」
「なんでこの人がボクなのよ?」
「だって、95歳なのに、宿を閉める冬の間はロシアにいるガールフレンドに会いに行くんだってよ」
「うひゃー」

マイクは80歳なのに、毎週日曜日にはバーに踊りに行き、特定のガールフレンドを募集中。
3回結婚したら(つまり3回失敗したら)女には懲り懲りかと思いきや、とんでもない。
絵を描き、ピックルボールで仲間と遊び、踊りに出かけ、ピアノを弾き、思い立って旅行に行き、彼は楽しそうに一人暮らしをしている。
私が80になったとき、こんなふうに楽しく生きているだろうか、と思う。


9時半に家を出て、用事を済ませて帰宅したら2時過ぎだった。
ホノルルは暑かった。

心地よい風が吹いていて、木陰は涼しい。
しかしいったん太陽の下に出ると、チリチリと皮膚が焼かれるような強い日差し。
ホノルルでは車の温度計が91F(32℃)だったのが、うちの村に来たら82F(27℃)。
トンネルを抜けた途端に、青々としたコオラウ山脈が右側にそそり、一気に景色が緑に染まって、右下にエメラルドグリーンの海が見えるとホッとする。
この地域を、雨が多いから嫌だ、と言う友人もいるけれど、私は不便でも、ここに住んでいて本当によかったと思っている。




今年の夏はハワイが避暑地

2022-08-05 08:03:38 | 日記
アメリカ本土は、カナダに近い州でも記録的に暑い。
イギリスもドイツもフランスも、相当に暑い夏のようだ。もちろん、日本も。
本土から見えたお客様が

「あー、ハワイは涼しくていいなぁ」

と言った。
職場で電話をとったら、陽気な男性の声。

「ハーイ、ハウアーユー?」
「元気元気、あなたは?」
「いやー、ここアリゾナは40℃超えちゃってるけど、まだ生きてるよ。うわっはは!」
「そりゃご愁傷様で・・・」

ハワイはいつもの夏。
それでも今年の夏はハワイが避暑地。
我が家にはエアコンがないが、なくても快適に過ごせるぐらいの暑さ。




床の上が涼しいのか、猫たちは床でゴロゴロしていることが多い。

「日本の夏、思い出すよねえ」

夫と、日本の真夏の過ごしにくさを思い返す。
エアコンをタイマーにして寝ても、切れたら暑くて目が覚めるので、またタイマーをかけ直したとか、
朝7時には30度ぐらいあって、網戸でセミがジャンジャン鳴いてうっとうしかったとか、
ただ立っているだけで汗が噴き出てきたとか。



窓を開けただけで過ごせる夏に、今年は特に感謝。


鳥遊び代々

2022-08-03 07:47:11 | 日記
鳥が、家の中にいる猫をからかって遊ぶ。
2階の窓辺にいる猫に向かって、モンキーポッドの梢から窓スレスレを横切り、
反対側のヤシの木まで飛ぶのだ。

「やーい、やーい。来れるもんなら来てみろやぁー」

まさにそんな雰囲気だ。
猫はその鳥を捕まえたくてヤキモキ。
何年か前、チーズケーキのガールの方が、これにハマっていた。
今は、コーちゃんが引き継いでいる。

待つ。飽きずに待つ。


来た!!

真剣な顔

休日に見ていたら、軽く1時間はやっている。
網戸を破って下に落ちること確定なので、窓を開けられない。

鳥は、黒いボーボー。
雀ぐらいの大きさの、頭にちいさいトサカみたいなのがあるカワイイやつだが
チーズケーキのときと同じ鳥ではないかと思う。

「おーまえは家ン中、おーれは外、たりらリラーン♪」

こうして鳥遊び(鳥に遊ばれているだけだが)は代々受け継がれているのである。