自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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広重と北斎の東海道五十三次と浮世絵名品展

2011-01-21 | 展覧会

明石市立文化博物館で開かれている「広重と北斎の五十三次と浮世絵名品展」を見てきました。
会期は2月6日(日)まで。

歌川広重の風景画は初めて見たわけではないのですが、こんなに構図がみごとだったということを改めて認識させられました。
五十三次のどれをとっても、構図と彩色が大胆です。

風の音、雨の日の潤った空気感、音を吸い取る雪の静かさが伝わってきます。
土手越しに見る笠をかぶった人の頭だけが見えてたり、街道を小走りにすぎる人物の配置なんかもとてもおもしろかった。


ところが広重、ずいぶんイメージを膨らませてて描いたようで、実際にはありえない景色もあるそうなのです。

会場には広重の版画のコレクターだったゴッホの模写や広重の絵をバックににして人物を描いた作品「タンギー爺さん」の写真も展示されています。

ベストセラーになった初摺りは再版されているのですが、後摺りの中には図柄が変わっているものがあって、それが比較できる展示もありました。

教科書などには安藤広重と、ペンネームと本名が混同されることが多いのですが、自作には必ず、歌川広重と署名されていて、その表記が正しいんですって。

 

 

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