神戸ゆかりの美術館で西村功と神戸展(会期は9/23(月・祝)まで)、BBプラザ美術館で
西村功パリの情景展(会期は9/1(日)まで)を観てきました。
今年は西村功の没後10年・生誕90年にあたっていて、神戸市内の2つの美術館と1つのギャラリーで回顧展が開かれました。
会期の短かったハンター坂のギャラリーには行けませんでしたが、2つの美術館で西村功の描く、神戸とパリを巡ることができました。
3歳の時に病気で聴覚を失った西村功の絵の中の人物は耳が描かれていないものが多いのですが、
「単純化された形態と、平面的にして空間のはっきりした表現にしようと、一生懸命描いたと思う。それが何となく角ばったような作品になってしまった。そして人物の耳もなくなった」
と、ご自身は語っています。
表現の過程でたまたまそうなって、彼の画風になったということですね。
「西村功と神戸」のちらしにもなっている、「佳き日」という作品があります。
結婚式の記念写真を撮ろうとカメラの前に並んだ参列者たち。
空いた席が2つあります。
いないのは花嫁と花嫁の父のようです。
その2人、どこでどんな会話を、今交わしているんでしょう。
「やっぱりダメだっ、パパと家に帰ろう!」と花嫁の手を引っ張って、式場の玄関を出るところだったりして^^。
いろんな場面が想像できておもしろいですね。
神戸ゆかりの美術館は神戸ファッション美術館と同じフロアに、BBプラザ美術館は兵庫県立美術館の近くのビルの中にある、小さな美術館です。
「西村功パリの情景」では、パリのとりこになった西村功が、パリの街とそこに暮らす人々を明るい色彩で描いています。
メトロの入り口やホームの丸い天井、丸みを帯びた車両、ビルのRのある壁、窓枠等々、丸いパリの景色の中に、角ばった人間がいました。
こちらでは入場時に階上のカフェで使える割引券をいただきました。
アッシュ・ド・カフェでコーヒーゼリーサンデーのおやつです。
入場者のかなりの方がこの割引券利用している^^感じです。