コミック仕立ての本は私には読みづらく苦手です。
でも、この本はコミックの部分とエッセイの部分と児童精神科医との対談を通して、医学的、客観的な情報が加わって、発達障害をいろいろな側面から理解させてくれました。
文を担当する山口かこさんは、「広汎性発達障害(自閉症スペクトラム障害)」のお嬢さんを持つ母親です。そこまでさらしていいの?というくらい、すべてを告白しています。そして、現在は別れたご主人と暮らしているお嬢さんと心が通い合う関係を保てるまでになっています。
自分と近しい人たちの中に、今はいなくても、発達障害の子どもや大人に係わることがこれからあるかもしれません。それに、生きづらい立場にいる人たちのことを知っておくだけでも、大事なことだと思いました。