山本文緒さんの『無人島のふたり』には120日以上生きなくちゃ日記という副題がついています。
2021年5月、身体の不調を抱えていた山本さんにすい臓がん、ステージ4の診断が下されます。
はじめ山本さんは前年の暮れ、緊張する仕事があったりして、胃をこわしたのだろうと思っていました。
その仕事とは私もブログに残している、あさイチのプレミアムトークで、お元気で、やる気に満ちた姿を見せてくれていました。
セカンドオピニオンを聞きに行った病院で、予後は4ヶ月、化学療法が効いたとしても9ヶ月と告知されます。
「4ヶ月ってわずか120日じゃん」軽井沢に帰る新幹線のホームで涙を流します。
山本さんはこれからも仕事をするための資料を集めていたところでした。
短編集発行の準備もされていました。
自分に置き換えてみても、120日の短さは高齢になればなるほど実感します。
山本さんはまだ還暦前でした。
はじめ手書きだった日記は途中からパソコンで綴られ、こうやって作品として残りました。
決して辛い闘病記ではありません。その日したいこと、やらなくてはいけないこと、自分に起こったことを淡々と書き綴っています。――もちろん実際にはどんなに焦燥感、虚脱感に苦しんだ日々だったでしょう。
日記は2021年10月13日に58歳で亡くなる9日前で終わっています。
文緒さん、大変なことも多かったけれど、いい人生でしたね。
>予後は4ヶ月、化学療法が効いたとしても9ヶ月と告知されます・・・
私が言われたら、どうする?と考えても告知からの4ヶ月は短いです、アタフタすると思います
私は常々、老衰でが良いな~と思っています、
>58歳で亡くなる9日前で終わっています・・・
力尽きる迄と言うところでしょうか?、
58歳とは人生幕を下ろすには早過ぎますね。
父母の亡くなった年を超えたので、いつみまかってもいいのですが、
もうちょっと、世界が平和になったのを見届けてから次の世界に
行きたいです。