《心の旅路》をテーマに写真展を開いた小池喜代美さんは今年90歳。
定年退職後の1990年ごろ、趣味を探す中でカメラを始めたそうです。
高齢の女性が活躍すること大好き人間の私としては、見逃せない展覧会です。
会場の兵庫県民会館は我が家から徒歩エリア。初日の今日、出かけてきました。
70歳で初個展を開いて以来、今回は10回目。年齢などを考慮して、写真家としての活動に区切りをつけることにしたそうです。
始めは5月に開く予定だったこの展覧会、ご自身の体調不良やコロナ禍で、少々遅れた開催になりましたが、「もし私が死んだら、遺影を会場に置いてでも開いて」と家族に訴えたそう。
(もちろん、半分冗談だと思います)
幸い、病状は快方に向かい、今回も会場にお越しのようでした。
直接お目にはかかりませんでしたが、会場の写真を撮ることを了解してくださいました。
展示作品は67点、これまでの写真展は子どもたちの笑顔が大きなテーマでしたが、集大成の今回はこの30年間に訪れた世界70ヶ国以上の国々の風景や暮らし、文化などに焦点を当てています。
写真の中に人物が入っていない作品も多いのですが、どの写真からも人の温もりを感じました。
それは小池さんが歩いた世界がまだ平和の空気に包まれていたからかもしれませんね。
(会期は8/27まで)