マイタのブログ

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続・お酒のコンテスト

2007年11月28日 | 日記・エッセイ・コラム

1年前に「お酒のコンテスト」というタイトルで書きましたので細かいことは省略しますが、補足として一言二言。

先日、第78回関東信越国税局酒類鑑評会が行われ、新潟県では常温審査部門で24場、燗審査部門で29場の出品したお酒が品質優良と認められて、国税局から表彰されました。(27日付の新潟日報に掲載されてます)002_2

「〇〇〇って特売されてる酒なのに、あんなのでも賞を取れるんだなー。」とは私の古い友人・K成氏の言葉。  ああーなるほど…そういう風に見えるわなぁ、あれだけ見たら。

すでにご存じの方も多いとは思いますが、鑑評会に出品されてるお酒と普段店頭に並んでいるお酒が同じものとは限りません。まず、出品されてるお酒のほとんどが大吟醸です。(常温審査の場合) しかも多くの酒蔵さんが、普段市販している大吟醸ではなく鑑評会用に特別に造ったものを出品していますので、日常の晩酌に最も好まれている本醸造クラスとは全然別モノなんです。

受賞した酒蔵さんが「第〇〇回〇〇鑑評会 受賞酒」として限定酒を発売されることがあるでしょ、それらは大概結構なお値段ですけど、そのクラスのお酒で競い合ってるってことなんですよ。だから鑑評会の結果はあまり重視しなくてもいいと思いますけどね。

「なーんだ、そんなので競い合っても意味ないじゃん!」って意見も時々耳にします。でも、鑑評会の目的は『品質向上と酒造技術の進歩改善』ですから、分かりやすく言うと、競い合うことで腕を磨き、その高度な技術力を市販酒に反映させましょう、との思いが込められているのです。だから、結果的には関係あるんですよ、多分。鑑評会があることで市販用のお酒がもっと美味しくなる(はず)ですから。

ともかく、そんな中でも特別なお酒ではなく、市販用に造ったお酒を出品して受賞された酒蔵さんは流石ですわ。私にとってはフランスのタイヤ屋さんのガイドブックに載るよりはるかに価値がありますね。

コメント
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