どこの土地にも名物があり、「やはり他所とは違う!」という何かがあります。
我らが新潟にも「米・魚・酒」を筆頭に沢山の名物がありますが、米や魚はともかく、酒が新潟の名物と言われるようになったのはそれほど古い話ではないですよね。私が酒屋に入った時は、まだ酒といえば灘・伏見でしたから。それ以前もそれからも、大勢の人の努力と、お客さんの協力があって今の位置づけになったんだろうと思います。今でも日本酒業界の中には「新潟の酒なんて味もそっけもない」とおっしゃる方が居られるそうですが、そういう意見も大事ですよね。おだててくれる人ばかりだと慢心してしまいかねませんから。常に勉強して、もっと品質を向上させようと努力されている人がつくったものは、酒であれ果物であれ、きっと多くの人たちに支持されて認知度が上がっていくんだろうと思います。もちろん一朝一夕にはいかないでしょうから、技術力だけじゃなく継続していく気力も不可欠ですね。なんて言うのは簡単ですが、並大抵の努力じゃないでしょうなぁ…。
きっとこのミカンも名物と呼ばれるまでにはいろんな喜怒哀楽を見てきたんでしょう。以前読んだ佐賀の農業作家・山下惣一さんの本にもミカン農家のお話が書かれてましたが、のんきな私も考えさせられましたもんねぇ。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/magazine/sato/0703/sa_703_070315.htm
http://kyushu.yomiuri.co.jp/magazine/sato/
きっと何にでも言えることなんでしょうけど、絶やさずに繋げていくことって大変な作業なんですよね。最近、身をもって感じますけど、その分やり甲斐がありますので いい環境に囲まれて良かったと考えるようにしています。実際に恵まれてますから、私は。