嵐の前に佐渡に渡ったまでは良かったのですが、その日の夜中から凄まじい暴風雪に見舞われて翌日は船が全便欠航。いやぁ~ まいちゃったなあ、帰れなくなってしまった…。
ということで、ケンさんのお宅にもう一日泊めていただくことになったワケですが、天気予報を見てればこうなることは察しが付いていたはず…と自戒の念が。 まったく図々しいにもほどがありますな、本当に申し訳ありません、以後気を付けます。m(__)m
さて、反省もしたことだし、開き直って夜は相川の名店・「金福」さんへ。4~5年前にも来たことがあるんですが、相変わらずの繁盛店ですわ。流れるジャズと炭の香りに包まれながら、焼き鳥をほおばり酒を飲む… うめ~~~~~~!! 嗚呼 シアワセ。
カウンター越しにご主人が振ってくれた話題で、お隣のお客さんとも話がはずむことはずむこと、ケンさんも交えてお酒の話題に花が咲きます。きっかけは私たちが飲んでた「金鶴・純米活性にごり酒」。
「ああ、私 昨日もここでそのお酒飲んだんですよ 美味しいですよね~ 私が思うには…」 と、お隣の紳士が柔らかな表情で自前のウンチクを語り出し、うんうん、なるほど、ほおぉー、と聞いてると結構面白いんですなぁ これが。そういう見方もあるねぇ… いやいや 本当に楽しいひと時でしたわ。
ほろ酔い気分で「いいお店だぁ、うちのかーちゃんも連れて来てやりたいな…」ポロっと漏らすと、「お前が来ないでヒロコ(かーちゃんの名前)が来ればいいんだよ。」と、ケンさんも一言。何年も前からほとんど家族ぐるみのお付き合いをさせてもらってるので、口論になることもよくあります。その後もお互い言いたい放題、爆弾低気圧のおかげで佐渡の夜を楽しませていただきました。
翌朝、またもや仕込蔵にお邪魔し、船の出港を確認してお別れのご挨拶を。大迷惑な居候はこれにて退散いたします。
帰り土産に蔵人兼酒屋の「きらくあん」氏からいただいた 手作りの片口、いいセンスだねぇ。
大事に使わせてもらいますよ。
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家に着くなり 「もう帰ってきたの?一ヶ月くらい蔵で使ってもらえば良かったのに…」
こころに響く かーちゃんのお言葉でした。