久々の休日ということで朝からのんびりと新聞を読んでると 「純米酒熟成へ新ファンド」の文字に目がとまりました。職業病ですなぁ…。
『造り酒屋(蔵)で構成する「全量純米蔵を目指す会」は16日、原料費を安定的に調達するための専門ファンドを設けることを明らかにした。愛好家らに期間四年で資金を出してもらい、優良な純米酒をじっくり熟成する狙いがある。』(新潟日報・17日朝刊3面より) ふ~ん、『全量純米蔵を目指す会』 の名称は聞いたことがあったんですが、その内容は知りませんでした。精力的に活動なさってるようですね。
本文によると、銀行から融資を受ける場合、製造から熟成まで2年以上を要するようなお酒は不良在庫として見られることもあるそうで、長期熟成による濃厚な味わいを求める酒蔵の理念を理解していただくのは難しいとのこと。しかし短期の融資では理想のお酒が造れない。「ならば純米酒をこよなく愛するマニアの方々から出資していただこう」という話しのようです。
(詳しくは→ http://www.zenryojunmaikura.jp/ )
北海道、北陸、四国、九州の酒蔵さんが加盟されてないのが気になるところではありますが、「全量純米酒を目指す」という志に20もの酒造場が同調されたのはすごいですね。まあ、「純米酒以外は酒じゃない!」と仰るマニアの方からすればこの件数じゃ少ないと嘆かれるかもしれませんが。でも、そういった方々が出資して下さればこの企画も上手く運び、いづれ参加される酒蔵さんも増えるでしょう。
記事中、「信用力が十分でない中小業者が連携し、単独では難しい長期資金の調達を図る事例…」とありますが、本当にそうなってくれたらいいですね。