マイタのブログ

新潟県新潟市西区鳥原2595-8 前田商店 TEL 025-377-6327・FAX 025-377-7981

酒屋の気持ち。

2010年02月16日 | 日記・エッセイ・コラム

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たまにはお香でも焚いてみようか…と、開店前に遊んでみたところ 煙の立ち方に風情を感じ思わず一枚。でも こういう流動的なものは自分が感じた瞬間を伝えるのが難しいですねぇ・・・この画じゃ全然面白くないですもの。

ではどのアングルがいいかな… 考えながらカメラを構えると電話が鳴りました。当店では開店前にお客さんから電話がかかって来るのは珍しくないのですが、今日はいつもとちょいとばかし様子が違いましたわ。有難いことに続けざまにかかって来ますから、こりゃ呑気に煙なんて見ている場合じゃないですね。

それというのも、1月26日の当ブログにてご案内申しあげましたお酒が 明日発売されるとの記事が今朝の地元の新聞に出ていたモノですから、そのお問い合わせなのですよ。馴染みのお客さんからは既にご予約を頂戴しておりましたし、多少の余裕は見てありましたので動じることもありませんが、しかし新聞の宣伝力ってのは恐ろしいですなぁ。ウチですらこんなですから蔵元さんはテンテコ舞いでしょう。

かなり前のことですが、県内の某蔵元さんが新商品の案内を新聞に載せたところ、短時間で売り切れてしまい、購入出来なかったお客さんから寄せられた苦情の投書が同じ新聞に掲載されたことがあります。「そんなに数が少ない酒を新聞で宣伝する蔵元の姿勢に疑問を感じる…」との趣旨に賛同された方も多かったようでしたが、一方で「手間暇掛けて一生懸命造った新商品を飲んでもらいたいというのは造り手として当然の思い。売れるかどうか分からないのに宣伝するなと言うのはいかがなものでしょうか?」とのご意見も。

地方の酒蔵さんが造るお酒は工業製品と違い、「売れ行きを見ながら足りなくなりそうになった時点で追加生産しよう」とは行かないのでして、言ってみれば全て限定品のようなもの、思った以上にお客さんに好評であれば予想したより早く無くなってしまうのです。決して煽るわけではありませんが、そこのところをご理解いただきまして、ご希望される方はお早めにお求めになられることをお勧めいたします。

コメント
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