スペシャルパーツにアルミ製Hリム・スポーク・ニップルセットが有ります、但し価格は¥5,600(税除く)とキットのお値段を大幅に上回ります。
プロターにも同じ様なスペシャルパーツが有りましたが、やはりキットの倍のお値段で素人の私なんぞにはとても手の出る物ではありません。
ですから過去何作かのプロター作品にもアルミリムセットは使っていないのです。
今回タミヤRC166が発売された時スポークモールドの細さが話題にのぼり、絶賛を浴びている様です。
確かに一見細く見えるスポークは、マイクロメーターで計ってみるとバリは多少有るものの概ね0.45ミリ~0.5ミリ以内に収まっています。
比較対象物が無ければ相当細く見えますが、メーカー発表の0.4ミリ(メッキ層の厚みは除く)を実寸に置き換えると実に4.8ミリとなります。
KITAJIMA・MC で古いZⅡのスポークを計ってみたところ実測で3.6mmしか有りません、750ccクラスでは概ね平均的な太さになります。
250ccクラスではもっと細いサイズが使われているので、おそらく3.2~2.8が妥当なサイズとなる筈。
タミヤHPの完成品画像を見て500ccクラスのレーサーに見えてしまうのはきっとその為なのかも知れません。
能書きはさて置いて、今回もいつもの様にスポークの張替えからスタートしています。
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通常のホイール部品よりも点数が多く、2枚貼り合せて片側を作り、その片側同士を貼り合せて一つの部品が完成します
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リムの貼り合わせ面にはニップルモールドが収まる凹みがモールドされていますが、改造するには不必要な凹みなので塞ぐしかありません。
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メッキを落とし、8個の部品をそれぞれ接着してリムとハブは単体の部品として完成を目指しています。
ハブ部品の接着は接着剤が端まで行き渡らず、ハブにスポーク穴を開ける際に剥がれて浮いてしまうので再度流し込みタイプで接着を確実なものとし、貼り合わせのために出来る溝を消してしまいます。
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Hリムを作る時に必ず使う工具、リム内側の窪みのRに合わせて刃先を研いだカッター。
貼り合わせの際に出来てしまう溝を無くす為、多めに塗布した接着剤がはみ出したのを取り除き、整形もこなせる自作刃物です。
いつもの定番の工作ですが、1/12の繊細なレーサーのホイール作りは老眼にはきつい作業です、いつも以上に丁寧で慎重な作業を心がけないと。